いまさらな話題で恐縮ですが、少し前まで「
のだめカンタービレ」とかいうのがはやってたじゃないですか。
あれの人気ぶりにむかついていたクラシックファンは私だけじゃないですよね!?
1年以上前の話ですが、普段クラシックのクの字も話題にしなさそうな、頭悪そうな女ども
(大変失礼しました(´∀`;))が、ディスクユニオンとかに集団で入ってきて、ヘンデルの古楽CDなんかを手に取りながら、
「
千秋先輩がどうのこうの、キャー><」とかなんとか騒いでるわけですよ。
もうおまいらヴァカかとアフォかと!おまいらにヘンデルの古楽器演奏のよさが分かるのか、小一時間問い詰めたいところです。
日本人は熱しやすく冷めやすいですからね、今となっては「のだめ」ブームも嘘のように沈静化して、
キャーキャー言ってた連中もクラシックのことなんか忘れて生活しているものと思いますが、
それに乗ろうとして便乗ディスクを次々と出していたレコード業界もどうかと思いますよね。
まぁ、クラシック音楽業界も厳しいらしいですから、儲かれば何でもいいんでしょうけど。
最近では「
フィギュアスケートのなんとかちゃん(?)がバックにしているクラシック音楽CD」
みたいなコンピレーションも売ってたりして、店で見ると思わず叩き割りそうになります( #^ω^)ピキピキ
クラシック音楽を楽しむ人の底辺が広がるのはいいことだと考える向きもありますが、
皆さんはどう思われますか?
私はやっぱりクラシックはれっきとした芸術なわけですから、
本当に好きな人(分かる人)だけが楽しんでほしいな、と思ったり(´・ω・`)
(ここから本題)
テレマンの話ならいくらでもできてしまうJMPです。
なぜに世の中はかようにもテレマンに冷たいのかッ!?生前バッハをはるかに上回る人気作曲家だったテレマン、
バッハもヘンデルもその能力を高く評価していたテレマン。
18世紀当時はあれだけ絶賛されていながら、今ではクラシック好きでない人なら「テレマン?誰それ?」と
なるでしょうし、一般のクラシックファンでも「テレマンなんてつまんない」「聴いたことない」と
いったような意見が強いわけです。
確かにテレマンの音楽にはある程度の出来不出来がありますが、でも彼の魅力的な部類の作品は、
私に言わせればバッハの音楽以上に好きなのです。
テレマンを聴く人が増え、彼の音楽が正当に評価されることを願ってやみません。
…あ、あまりファンが増えると「俺のテレマンが」って思って悔しくなるのかもww
テレマン管楽協奏曲集/カメラータ・ケルン
deutsche harmonia mundi 05472773672
カメラータ・ケルンはレザデューと同じく、
MAKから喧嘩別れしたメンバーが設立したバロックの室内オーケストラ。
メンツはレザデューとほとんど同じで、マリー・ウティガー、ハーヨ・ベース、
ハンス=ペーター・ヴェスターマンなどに加えて、
ミヒャエル・シュナイダー(リーダーらしい)やカール・カイザー(レザデューのトラヴェルソは
ハーゼルツェットです)などが含まれています。
サウンドは皆さんご存知の切れ味鋭いケルン系古楽、
テレマンを主に取り上げてくれているんだからもうたまりません!
なお注意点として、カメラータ・ケルンのテレマンの管楽協奏曲集のディスクは2種類ありますが、
これじゃない方(リコーダーとガンバのダブルコンチェルトとかが入ってる方)は、
ちょっと外れだったりします。
でもこっちの方は最高に楽しいレパートリーを最高に楽しく演奏してくれている、
超ご機嫌なディスクですよ!
まずはみんな大好き、リコーダーとトラヴェルソの協奏曲ホ短調、通称「
縦横協奏曲」です。
滅び行くリコーダーとその後発展してゆくトラヴェルソの、
新旧両者の鮮烈な組み合わせを意図した
このアイディア、C.P.E.バッハのチェンバロとフォルテピアノの二重協奏曲と並ぶ
すばらしい発想ですね!
第1楽章開始早々からカメラータ・ケルンのアンサンブルの
迫力と緊張感はすごいです。
終わりの方でシュナイダーが出している変なトリルの音とか笑いませんか?
第2楽章のトゥッティのビートとストリングスのアーティキュレーションは目が覚めるようです。
シュナイダーとカイザーのめくるめくキャッチボールに目が回ります。
第3楽章はテレマンの書いたベストの音楽の1つ。
ストリングスの和音によるシンプルな導入と終わりを伴っていますが、その合間には
ウティガーがさすがのアインガングを楽しませてくれます。
真ん中ではストリングスのピチカートに乗って、
たっぷりとリコーダーとトラヴェルソが
愛を語らいます(多分)。
シュナイダーもカイザーも
容赦ない即興的装飾を見せますねー。
第4楽章はこのディスクのハイライト!
ポーランド風の強烈なドローンに乗ったロンドで、合間にソロの名人芸によるクプレがさしはさまれます。
カメラータ・ケルンのコンティヌオはめちゃくちゃ強烈!
とんでもないテンポでぶっ飛ばしている演奏なので、最初のクプレの速いパッセージのやり取りからして
もはや人間には演奏不可能なようにも思えますが、シュナイダーとカイザーは
軽々とものすごく濃厚な
表現と共に吹いてのけます。
第2クプレでは、お互いに「シーラ#」っていうところで、
なんだかすごい音のトリル(?)をしていますww
3番目の短いクプレでは、「
ずごーん、ずごーん」という
コンティヌオのありえないほどのドローンが炸裂!!
最後の和音ではシュナイダーがやっちゃっています。
もうこの楽章を聴くだけでも、このCDを買った価値はあったというものですよ。
なおこの曲は名曲だけあって名演が多く、他にもベルリン古楽アカデミーによるもの、
リチェルカール・コンソートによるものも、筆者は大好きだったりします。
次はオーボエとヴァイオリンの協奏曲ハ短調、私は知らない曲でしたがなかなか面白い曲です。
ヴェスターマンとウティガーの名技、またテレマンの切なく厳しい世界をお楽しみください。
次がまた大注目、2本のリコーダーのための協奏曲イ短調です!
テレマンのダブルコンチェルトというと、名曲を挙げるのに暇がないほどなのですが、あまりメジャーでない
この曲も、決して忘れるわけにはいかないと思うのですよ。
第1楽章のおおらかだけど何か懐かしいせつなさ。
胸がいっぱいになります。
第2楽章でおったまげるビートですっ飛ばすカメラータ・ケルン、
リコーダーの二人はバケモンですかこいつら!?( ゚д゚)
終わる少し前、
「ミーーー」でぐぐーんとクレッシェンドしてくるコンティヌオにはイクぅ!!
第3楽章のほっとする暖かさ。
第4楽章のかわいいながらも厳しく出来た構成、ソリストたちの即興的装飾、全曲が終わる頃には
CDプレイヤーの前で拍手を送りたくなってしまいます。
続いてはトラヴェルソの協奏曲ロ短調、なかなか珍しいレパートリーですね。
ここは完全にカイザーの独壇場。
あきれるほど速い指の回りで、難しいパッセージを鬼気迫る勢いで次々とこなしていきます。
第1楽章の豊かなポリフォニーなど、聴き所も多いです。
その次にオーボエ・ダモーレとチェロの二重協奏曲ニ長調、かなり珍しい曲目です。
なかなかしっかりした音楽、ライナー・ツィッパリンのソロも聴けるのが嬉しい!
最後は2本のリコーダーと2本のオーボエのための協奏曲変ロ長調、これがまたすばらしい音楽。
ポリフォニー的にものすごい労作になっているにもかかわらず、さすがはテレマンでのびのび美しい
メロディを何より大事にしていて、何度聴いても飽きない音楽です。
第2楽章で
突然繰り返されるユニゾンなど、いろいろな仕掛けも凝らされています。
テレマンはこの編成の曲をある程度書いていたらしく、MAKの「水上の音楽」のディスクには、
この種の音楽が3曲収録されています。
今ならDHMの「Splendeurs」シリーズで安く買えるこのディスク、よければお試しあれ。
テレマンはフロレリジウムによる室内楽、ドンブレヒト様によるオーボエ協奏曲の記事も書いてありますので、もうすぐうpります。
テーマ:クラシック - ジャンル:音楽
- 2008/01/11(金) 07:58:55|
- ドイツの古楽
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