はーい、ドンブレヒト様崇拝者集まれー(・∀・)ノ
「ロマン派時代のオーボエショウピース集」
オーボエ:パウル・ドンブレヒト(使用楽器:1850年頃製オリジナルのトリベール)
ピアノ:ジョス・ファン・インマゼール(使用楽器:1850年製オリジナルのエラール)
ACCENT ACC10030
私がなぜか昔から「様」付けで呼んでしまうクセがある古楽演奏家が3人います(´∀`;)
ルシー・ファン・ダール様、
バルトルド・クイケン様(バルト様)、そして
パウル・ドンブレヒト様。
別にブリュッヘンは様付けしないので、自分でもこの辺の基準はよく分かりません><
ドンブレヒト様は、
古楽黎明期からブリュッヘンらと大活躍してきたパイオニア中のパイオニア。
特に最初期においては
オリジナルの1700年頃製のハカ製バロックオーボエという国宝級のシロモノをばりばり吹きこなされ、
ヘインズと聴き間違うような
オーボエとは信じられない深いトーンカラーと、限界ギリギリな危なっかしいピッチと、
惚れ惚れするような表現力と多彩なニュアンス、そして度肝を抜かれるほど鮮やかなルバートで輝いておられたのです。
今ではご存知の通りオランダ・ベルギー古楽の重鎮として尊敬を集め、
ご自分のアンサンブルである
イル・フォンダメントとオクトフォラスで、マニアックではありながらもファンからは崇敬の念を持って注目されている
活動を精力的に続けておられますよ( ・∀・)あ、
ファンて例えば俺のことね。
ちなみに前からずっと思ってたんですが、
ピート・ドンブレヒト(ナチュラルホルン)ってパウル様の尊きご兄弟でしょうか?
そんなドンブレヒト様、実は1983年に
インマゼールと組んで
R.シューマン/カリヴォダ/ピクシス(?)と
ロマン派時代にオーボエのために書かれたショウピースを集めたアンソロディスクを出しておられました。
80年代前半なんて、ロマン派時代の音楽が古楽器でオーセンティックに演奏されるのはまだまだ極めて珍しかった頃、
それも「冒険に比較的慎重」なはずのオランダ・ベルギー系古楽での挑戦だったのですから、特筆に価するでしょう。
このディスク前から私の憧れの的だったのですが、たまたまずっと入手することが出来ずにいたところ、
つい最近ACCENTが廉価再販してくれてHMV通販で800円くらい(?)だかで買えてしまい大喜びヽ(´ー`)ノ
しかしドンブレヒト様とインマゼールのデュオなんて、今じゃ絶対に実現不可能だろうな‥。
ブックレットにはバロックオーボエだけでなく、
オーボエという楽器にとって危機的な変革期だった19世紀の音楽を
当時の楽器でオーセンティックに演奏することについての、意気込みあふれる文章が載っており興奮させられます。
19世紀のブルジョワ階級の需要に応じて
広大なコンサートホールで演奏するため、また曲芸的名人芸を披露するため、
オーボエはキーの追加等で構造的にどんどん進化して洗練されていきました。
(バロックや古典派オーボエのファンからすると退化かもしれませんが)
今回のディスクでドンブレヒト様が吹いている楽器の
トリベールという製作者も、
オーボエという楽器の進化の歴史を語る上で外すことの出来ない大きな貢献をした人なんだとか。
収録されている作品はどれも正直あまり深みとかないですが、たださすがに刺激を求めていた当時の聴衆に
アピール十分だったことが容易に想像される、
キャッチーでヴィルトゥオージックな楽しい音楽ばかり。
そしてこれをドンブレヒト様とインマゼールに演奏させてしまえば、どれだけすげぇ音世界が創造されまくることか‥(´・∀・`)
ここでのドンブレヒト様のトーンカラー、確かに普段のバロックオーボエの時と比較して多少軽めですが、
とはいえ
洗練されきって全く濁りのないモダンオーボエと比べればより深く、驚くほど繊細な変化に富んでいること。
当然1800年までの音楽を吹かれている時よりも、もっとレガートで息の長い吹き方をされていますが、
ところどころ聴かれる鋭いアーティキュレーションなんかを聴くと、あぁやっぱりあのテレマン演奏をされていた
ドンブレヒト様だなぁ、とファンなら
胸熱間違いないところ( ´∀`)
トドメにまたサーカスのごとき名人芸には目を見張る‥というか
耳の穴かっぽじるしかありません(;゚д゚)
とてつもなく速い音符の連発パッセージでもきっちりくっきり吹きこなして下さり、
その上高速パッセージにおいては
必殺の怪しげなピッチ操縦術が大炸裂。
ダメ押しで引導を渡してくれるのが
超COOOOOOOOOOOOOOOOOLなインマゼールのエラール演奏。
私のイメージでは19世紀半ばくらいまでのピアノってなんか過渡期で全体としてうまく機能していないな、
と感じさせられてしまう演奏もそれなりにあったりするのですが、
ここでのインマゼールにケチをつけられる面がこれっぽっちでもありましょうか(;`・ω・)
すべての音が魅力的にきっちりとムダなく存在感も備えて響き渡る、まさにロマン派ピアノの古楽演奏。
しかも単なる伴奏にとどまらず、
ところどころとんでもないフォルテとか轟かせてくれるのが彼の奇才たるゆえん。
一時間にわたって繰り広げられる空中ブランコショーの中でも、私が最も楽しんだのがトラック4の
カリヴォダ作曲「サロンの小品」という作品です。
ト短調(ですよね?※追記参照)とト長調を行ったり来たりする中途半端な変奏曲のような、なんとも言えない自由なスタイルによっている
同曲ですが、構造云々を置いておいてもひたすらかっこよくオーボエの妙技を存分に楽しませてくれること。
私この曲初め会社帰りの電車の中で聴いたんですが、
もうひたすら
「ぶふぅ(;゚∀゚)=3」って吹きそうになるのをこらえるのに必死でした。
最後の方のオーボエ奏者大酷使パートを、
ドンブレヒト様が
この世のものと思えないテクニックとセンスで
縦横自在に吹いて吹いて吹きまくる部分なんて、聴き手は
こういう時どういう顔をすればいいのか分からないの‥。

それでは最後に件の「サロンの小品」をお聴きいただける動画をご紹介しておきますので、
皆様
ニヤリングが止まらなくなるのを覚悟してからお試しください。
【zoome動画がぶっつぶれるそうですので動画削除します><】
追記1.記事書いてからかなりたって気付きましたが、あともう一人
ヒレ・パールも様付けで呼んでしまいます。
なぜかあえて「
ヒルデガルド様」と略さないお名前で(´・∀・`)
追記2.激務のせいもあって
左ひざを痛めてしまいました。歩いたりしゃがんだりするのも辛い状態(´;ω;`)
明日病院に行ってきます。
19:18追記.カリヴォダの動画の曲ですが、初めイ短調/イ長調だと思ってたものの、
キャンター/バーネットによる演奏を聴いたりしているうちに、
どうやらト調だったらしいと気付きました。
お詫びして訂正します。‥というかさらに間違っていたらご指摘ください><
テーマ:クラシック - ジャンル:音楽
- 2010/07/31(土) 00:05:00|
- オランダ・ベルギーの古楽
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| コメント:6
懐かしい録音ですね。私には初ドンブレヒト様じゃないかな。ロマン派古楽に開眼させてくれた録音でした。
カリヴォダもピクシスもマイナーな作曲家だけど、オーボエ奏者のアンソロでは必須のレパートリーみたいですね。私も大好きな曲ですが、未だどっちがどっちの曲かよく分からず楽しんでます。
古楽では他にロビン・キャンターとリチャード・バーネットが「Oboe Collection」(Amon Ra)の中でカリヴォダを録音してます。ドンブレヒトに較べると荒削りな印象ですがそこそこ超絶な演奏を楽しめます。
ちなみにこの録音でキャンターは、オーボエ族のひとつとして雅楽の越天楽を篳篥で演奏してますよ。
- 2010/07/31(土) 15:14:14 |
- URL |
- Sehsucht #-
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昨年はドンブレヒトさんが来日されていたようですが、今年はオノフリオさんのヴァイオリンのようです。
鈴木秀美 佐藤豊彦なども参加するようなのでいってみるつもりです。
- 2010/07/31(土) 17:07:24 |
- URL |
- REIJI #/zBOddqM
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いつもこんな零細ブログにご訪問とコメントありがとうございます(^^)
キャンターとバーネットの演奏、前から持ってましたが棚で放置してたので今聴いております(汗)
カリヴォダ演奏、
キャンターはいいとしてバーネットが相変わらずなんてことないですねぇ><
こっちの楽器はシュミットによる1850年頃のオリジナルだとか。
必殺のオリジナルのH.グレンザーも出てきて豪華なディスクですねっ☆
‥ちなみにこっちの演奏を聴いていて、このカリヴォダの曲がイ短調でなくト短調だったらしいと気付きました。
お恥ずかしや。上で訂正いたしました。
- 2010/07/31(土) 19:24:33 |
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- JMP【管理人】 #-
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私もはやコンサート情報を追いかけることすら放棄しているもので、
今年どんな古楽ライブがあるかとかそういう基本情報も全然知らないのです(;^^)
どうぞ鈴木さんや佐藤さんによろしくお伝えください(とか言っちゃって☆)
前にOLCのライブで鈴木さんに握手とサインしてもらったのは、今でもいい記念と思い出です。
- 2010/07/31(土) 19:28:38 |
- URL |
- JMP【管理人】 #-
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ご無沙汰です。
このディスク、LP時代からひたすら ピクシスの1楽章のみw ハードローテーションで聴きまくっておりました。CDが出てからはすぐに買い換え?てひたすら...
こういう 浅い曲が私には向いてるんでしょうかねw?
- 2010/08/05(木) 13:48:21 |
- URL |
- 梅 #-
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いつもながらご訪問ありがたやありがたや(^^)
めちゃくちゃ暑いですがお元気でいらっしゃいますでしょうか。
やっぱり梅さんからするとこのディスクは当然お持ちですよねっ。
ベテラン古楽ファンの方からするとやはり思い出の一枚のようで。
>こういう 浅い曲が私には向いてるんでしょうかねw?
‥‥??(;^^)
私もヴィヴァルディのリコーダー協奏曲みたいに、内容の深さよりも派手さで楽しませてくれる曲大好きですよっ(ものによりますが)
- 2010/08/05(木) 21:33:20 |
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- JMP【管理人】 #-
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