おはようございます、連休一日目の朝でご機嫌な管理人JMPです。
ご覧くださってる皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。
三日あれば何が出来るでしょうねー、計算上では例えば
「カスミン」を第1期から第3期まで、
全78話ぶっ通しで観続けることも可能です。
39時間弱かかりますけど。まぁ、寝る時間と食べる時間を除いても、達成は不可能ではないでしょう。
「この三日間で、普段できないことをやった歴史を刻みたい」というような方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
私はやりませんけど。でもきっと一日2話ずつくらいは観ます。(ここから本題)
15年位前、ノリントン辺りがすごい勢いでロマン派の音楽を古楽器で取り上げて話題をさらっていたことがありましたが、
その動きを見てシギスヴァルト・クイケンは冷ややかに
「
商業主義による目新しさに便乗するつもりはない」ということを言いました。
つまり古楽器でロマン派をやれば何でも売れるという風潮だが、
それに乗せられて自分は古楽器でロマン派をやることはしない、という主張です。
確かにその発言どおり、少し前までS.クイケンはバロック(リュリくらい)から古典派(モーツァルト、ハイドン)までしか
取り上げることがなく、自分の守備範囲を限定していました。
しかし最近では少し事情が違うようです。
恐らくロマン派音楽をオーセンティックに演奏することに関する研究が十分に進んだと判断したのでしょう、
クイケン・ファミリーによるドビュッシーの室内楽や、クイケン弦楽四重奏団によるシューマンの弦楽四重奏曲(つい最近のディスクです、
私はまだ入手していません(´・ω・`))など、ロマン派も積極的に手がけるようになったのです。
そんなシギスヴァルトは、実は2002年にこんな興味深いディスクも録音していました。
あんま有名ではないですが、これこのブログ的には絶対のマストアイテムですよ!!
シュナイダー/メンデルスゾーン/管絃楽曲集/S.クイケン/カペラ・コロニエンシス
ソロヴァイオリン:ヒロ・クロサキさん
CPO 999932-2
私の観察によれば(あまり当てになりません)、
世界中の現存する古楽器アンサンブルで一番歴史が古いのは、1950年頃設立のカペラ・コロニエンシスです。
(アーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスは1955年頃の設立です。
1950年頃できたデラー・コンソートはさすがにもう存在していないですよね?
あとヘンデル&ハイドン協会管弦楽団は1815年設立だそうですが、
常に古楽器オケとして存在し続けてきたわけではないので、ここでは除外しますね。
‥そんなことどうでもいいですかそうですか。)
初めのうち(50年代から80年代くらいまで)は同じくドイツのコレギウム・アウレウムのように、非常に折衷的なスタイルで、
思いっきり伝統的なスタイルでロッシーニを演奏したりして、本当に古楽器オケなのか疑問、
というかはっきり言ってダメダメな仕事ばかりしていたこの団体ですが、90年前後くらいから優れた古楽指揮者たちと共演するようになって、
めきめきレベルを上げ、今では世界でもトップクラスの優れた古楽器アンサンブルへと進化したのがここです。
(私の認識では、クリスティやリフキン辺りと組むようになってからレベルがすごく上がりました。
補足ですが、この団体はOAEのように決まった指揮者というのがいません。)
数年前のレコ芸に載っていたクリスティのインタビューで、「
どうやらもうすぐつぶれるらしい」と言われていたのを見て、
YOUはショック!!だったのですが、幸い今でもしっかし活動し続けているようで、一安心です。
ここ、ドイツ系の奏者を中心として、
ものすごいオールスターメンバーを誇る団体なのですよ。
このディスクでのメンバーは、目立つ人を列挙するだけでもヒロ・クロサキさん(80年代からずっとリーダーを務めています)、
ゲルハルト・ペータース、クリストフ・マイヤー、アンドレア・ケラー(!!)、マリー・ウティガー(ちょ!!)、木村美穂子さん、
ジェーン・オルドハム、コンラート・ヒュンテラー(おいおい!!)、イェド・ヴェンツ(なんでおまいがいるんじゃ!!)、
ハンス=ペーター・ヴェスターマン(!!)‥と、大変なことになってます。
しかし、シギスヴァルトとカペラ・コロニエンシスが共演してたとは知りませんでした。
ブリュッヘンとはやったことあるんですかね?ぜひやってほしいのです、
や ら な い かこのディスクはまずフリードリッヒ・シュナイダー(1786-1853)という超マイナー作曲家による、
交響曲第17番ハ短調から始まります。
え、つーかロマン派の作曲家のくせに交響曲第17番!?
なんとこの人、
生涯で23曲もシンフォニー書いたらしいのですよ、ベートーヴェンより後の世代の作曲家なのに、恐るべし(゚д゚)
で、音楽を聴いてみるとこれがまた大変にすばらしいのです。
ミステリアスでどきどきするような雰囲気に満ちていて、管楽器の使い方もいかしています。
少し前にコンチェルト・ケルンが発掘したヴィルムスのように、
ロマン派の無名作曲家でも、いい音楽を書いていた人はまだまだいるんですねー。
フィナーレのポリフォニーなんかはなかなか見事ですし。
シギスヴァルトは実に生き生きとこの音楽を蘇らせます。
さぁコンチェルト・ケルンは、この人のシンフォニー23曲全部録音するしかないでしょうもはや。
次はヒロ・クロサキさんのソロで、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲第1番ニ短調です。
え、メンコンはホ短調のはずだろって!?
確かにそうなんですが、実はメンデルスゾーンは誰もが知っているあのヴァイオリン協奏曲の前に、
なんと
若干13歳の時にもヴァイオリン協奏曲を書いているのです。
村田修一、若干26歳ですオーケストラはストリングスだけですので、スタイル的には最近はやりの12曲のストリングス・シンフォニー集に近いですけど。
ここで申し上げますと、筆者JMPはロマン派の音楽がそれほど好きではない、というかはっきり言ってあまりよく分からないのですが(´∀`;)、
ロマン派の作曲家で文句なしにこの人好きだ、と思えるのはシューマンとメンデルスゾーンだけだったりします。
通っていた大学の音楽の教授の「個人的意見では、メンデルスゾーンはモーツァルトと並び立つ天才だったと思う」という
発言を思い出してしまうのですが、私もまったく同意見です。
というか、
天才の早熟ぶりではメンデルスゾーンはモーツァルト以上だったと思っています。
このニ短調協奏曲も、13歳のがきんちょが書いたとはとても思えない推進力と歌心のある音楽で、相当楽しめるのですよ。
ヒロ・クロサキさんは見事な歌い回しと説得力を見せます。
フィナーレの圧倒的なビートやなんかにはもうまいっちんぐマチコ先生ですぜ。
そして最後のプログラムは、
古楽器による唯一の録音だと思われる、メンデルスゾーンの交響曲第1番ハ短調。
(このS.クイケン、C.シュペリングの「賛歌」、ブリュッヘンの「スコットランド」「イタリア」「宗教改革」を合わせれば、
メンデルスゾーンのいわゆる交響曲全5曲が古楽器で揃います。)
この曲あまり演奏されませんが、もうとんでもない名曲ですよ。
私の勝手な意見を言わせていただければ、ベートーヴェンの交響曲でも第1番、第2番、第4番、第8番辺りと比較すれば、
こっちの方がはるかに魅力的です。
よく「モーツァルトは8歳で最初のシンフォニーを書いたんだぞ」と言われますが、
モーツァルトの交響曲第1番って面白くもなんともない、毒にも薬にもならない音楽じゃないですか。
メンデルスゾーンが交響曲第1番を書いたのは、なんと15歳の時。
こんな音楽書く中学3年生ってどんなんですか!?普通は厨二病まっさかりだというのに。
私的には17歳で「真夏の夜の夢」序曲を書いたことよりも、奇跡的に思えます。
圧倒的に見事なウッドウィンドのライティング。
第2楽章のベートーヴェンの第九を思わせる美しさ。
メヌエット(ロマン派の交響曲なのに第3楽章はスケルツォじゃないのです)やフィナーレでの感心させられてしまうポリフォニーとフーガ。
どれをとっても「どんだけー」としか形容のしようがありませんですよ。
そしてシギスヴァルトが一番乗っているのがここです。
もうはちきれんばかりに力みなぎる演奏で、
「
あんたラ・プティット・バンドの時よりいいんじゃないの!?」と言ってしまいたくなります。
第2楽章など、フルートやクラリやバスーンやホルンなど、管楽器のアンサンブルがなんてステキなんでしょうか。
というわけで、「S.クイケンがロマン派の管絃楽曲を演奏」、「S.クイケンがドイツの古楽器オケと共演」、
また音楽の質そのものなど、いろいろな意味でびっくりさせてくれるCDがこれです。
CPOはC.シュペリングとダス・ノイエ・オルケスターによるカリヴォダ、
モールテンセンとCOCO(コンチェルト・コペンハーゲン)によるガーソンとクンゼンなど、
ロマン派の貴重な管絃楽曲レパートリーを古楽器で取り上げてくれて、もうありがたい限りです(´;ω;`)
ただせっかくロマン派声楽曲レパートリーを古楽器でやってくれる時には、
どうせならマックス/ダス・クライネ・コンツェルト/ライン・カントレイを起用するのはやめてください。
個人的に好きくないもので。
なお、
このディスクを紹介する動画(というほどでもないもの)を作りましたので、興味ある方は再生してみてください。
では、ダイエットのためジョギングしてきますので、さようなら。
テーマ:クラシック - ジャンル:音楽
- 2007/11/23(金) 07:55:47|
- オランダ・ベルギーの古楽
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やっとちゃんとお返事ができて、一安心ですヽ(´ー`)ノ
>モツレクの時はちょっと濃すぎるコメントかも、
と思った
いえいえご遠慮なさらないでくださいw
すごく音楽の素養がある方(私JMPなんかよりはるかに)だとお見受けしました。
恥ずかしながら、私現時点ではBunchouさんのように、モツレクのバージョンごとの詳しい違いを
分析できていないんです。
シネ・ノミネさんからもリオデジャネイロ版についてのご指摘をいただきましたが、
もうちょっとちゃんと聴き比べしてからお返事しようと思いつつ、時間がなくすいませんです。
>コンチェルト・ケルンの演奏から何か取り上げてほしい
待ってました!!( ^∀^)
コンチェルト・ケルンについてならいくらでも語れます、記事準備しますので少しお待ちくださいね。
これからも色々教えてください!
- 2007/11/27(火) 07:14:45 |
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