Le Concert de la Loge Olympique

管理人が好きな古楽器演奏について自分勝手に語るブログです。オタクっぽい雑談率も高いです。ゆっくりしていってね!!

ゴッドウィン/ピノックによる古典派オーボエ協奏曲集

ベイスターズつえーなぁ‥orz
開幕カード3タテされる可能性は普通に認識していましたが、いざ現実になるとやっぱり悲しいですね。
まぁ、今日は7点差の完封負けですから、昨日一昨日みたいに接戦を落としたわけではないのでまだいいんですけど。
この3連戦の敗因は何かッ!?
‥‥今日はまあどうしようもなかったとして、昨日一昨日に関しては、明らかにタイムリーが出なかったことですよね。
阪神よりもヒット数自体は多かったのに、とにかく大事なところでヒットが出ない。
修一も一死満塁で犠牲フライも打てずに三振するし(´・ω・`)
まぁでも私あんまり悲観していません。
弱いのはハナから分かってたし、今は流れが悪いですよね、そのうち少しは改善すると思いますけど。
2chの実況スレとかベイスターズスレとか見ても、さすがに達観しているベイスターズファンの皆さん
あわてず騒がず「まぁ巨人も3連敗だしいいんじゃね?」みたいなムードが漂っておりますww
だ・か・ら俺は☆ファンの同胞たちが大好きだよ( ´∀`)選び抜かれたMの集まり!!

しかし今頃ナベツネはどういう気持ちなんでしょうか?
エースと4番を引っこ抜いたヤクルトに3タテされたわけですからね。しかも3試合とも完敗でしょ?
これでこのままシーズン終了までうまくいかなかったら、また「これで補強せずにいられるかッ!!」とか抜かすんでしょうか。
もう引っこ抜く対象があまりいない希ガス。ゲームの「三国志」の終盤みたい
それにしても今日実況板に立っていた、「原の画像貼ろうぜwwwwwww」っていうスレッドには腹抱えて笑いました。

(ここから本題)
古楽のパイオニアとして早い時期から大活躍していたけど、残念ながら時代が進むにつれて淘汰されてゆき
最近ではあまり目にしない古楽演奏家ってけっこういます。
例えばフランス・ブリュッヘンとか、クリストファー・ホグウッドとか、ヤープ・シュレーダーとか。
トレヴァー・ピノックもその一人ですね。
彼は70年代からチェンバロのソリストとして頭角を現し(ほんの時々フォルテピアノやオルガンも弾いています)、
自らのアンサンブルであるイングリッシュ・コンサートを設立して主にArchivで八面六臂の活躍を見せました。
ドイツ流の重厚な演奏が主流だったドイツ・グラモフォンにおいて、ピノックのさわやかではつらつとした古楽器演奏は
目の覚めるほど鮮烈なものと見なされ、世界中で人気を博した
わけですが、残念ながらその後ドイツやイタリアから
よりフレッシュな演奏を行うアンサンブルが次々と興ったため、ピノックの特にバロック演奏は時代遅れのものと見なされるようになり
残念ながら彼は20世紀の終わり頃にArchivを追い出されてしまいました。
その後の彼の、立場のはっきりしない、「ポッジャーのおまけ」だったりするかわいそうな扱いについては、
皆さんもよくご存知の通りです(;`・ω・)
イングリッシュ・コンサートのリーダーも、彼がやめさせられた後マンゼ→ビケットとめまぐるしく変わりましたし。

確かに正直ピノックのヴィヴァルディやヘンデルやバッハ演奏は、現在の若いアンサンブルによるものと比べたら
刺激が少ないかもしれませんが、しかし私に言わせていただければ、彼が90年頃から取り組むようになった、
ハイドンとモーツァルトを中心とする古典派レパートリーの演奏は、21世紀の耳で聴いても最高に素晴らしいと思います。
以下に、飯森豊水さんがピノックのハイドン演奏を評した名文を引用します。
さまざまな領域で若いスペシャリストたちが活躍する現在の古楽界では、ピノックには淡白さや彫りの浅さを
感じる聴き手も多いだろう。確かに彼は、いくつかのレパートリーではその歴史的使命を終えているのかもしれない。
しかし、彼が1980年代後半に録音したハイドンの「シュトゥルム・ウント・ドラング交響曲集」は、彼の美質が余すところなく
発揮された名盤で、天才的とも言える直感的な作品把握がある。音楽の質の高さでこの録音を乗り越えるのは、
並大抵のことではない。

おっしゃるとおり、ピノックによる古典派音楽のディスクは、みずみずしさあふれるフレッシュなもので、
彼らしいある意味各声部を均等にのっぺりと扱うスタイルが、類まれなるバランス感を生み出しており、
最高レベルにランクされるものだと私は個人的に思っているのですよ( ・∀・)

そんなピノックがイングリッシュ・コンサートを率いて古典派のオーボエ協奏曲集を演奏したディスクを、
今日は推薦させて頂くのです。
ソリストはゴドウィン男爵ゴッドウィンですよ!

モーツァルト・C.P.E.バッハ・レブルンによるオーボエ協奏曲集/ポール・ゴッドウィン/トレヴァー・ピノック/イングリッシュ・コンサート
ARCHIV 431821-2


lebrun.jpg


私的にはこれすばらしい名盤なんですけど、ほとんど話題に上りませんな。
好きなの俺だけかよッ!?
ここでピノックは、ご存知イギリスの古楽オーボエの名手ゴッドウィンをソリストに迎えて(って、いつもメンバーに入ってましたけど)、
モーツァルト、カール・フィリップ・エマヌエル、ルブランと古典派の作曲家3人のオーボエ協奏曲を演奏していますよ。
オーケストラのメンツは、まぁおなじみの豪華メンバー。

まずはモーツァルトのオーボエ協奏曲ハ長調、トラヴェルソ協奏曲第2番ニ長調としても利用された、
モーツァルトとしてはお気に入りの1曲だったようですね。
第1楽章のトゥッティが始まるなり、さすがはイングリッシュ・コンサート、ぴちぴちしたみずみずしさが響き全体にあふれており
しかもコンティヌオ(いつもの通りピノックはチェンバロを弾きながら指揮しています)がものすごくしっかりしてるし、
オーボエとナチュラルホルンがすごく浮き上がっていて、もう古楽ファンとしてはたまらない幸せを感じてしまいますよヽ(´ー`)ノ
もちろん大人気のレパートリーですので、古楽器による名演も沢山あるわけですけど、これも屈指の優れたものじゃないでしょうか?
ソロが開始すると、ゴッドウィンのうまさは十分わきまえているつもりだったんですが、改めてその神業ぶりに驚嘆、
ありえんほどのアーティキュレーションとトーンカラーとダイナミクスの変化を見せるその様は、
同じ楽器を吹いているとは思えないほどの変貌ぶりですよ。
くるくるくるくるくるくるぱぁ♪(CV:豊口めぐみさん)
「神古楽オーボイストを3人挙げろ」と言われたら、私的にはパウル・ドンブレヒト様、ブルース・ヘインズ、そしてゴッドウィンですな。
ピノックは緩急わきまえた、堅固なディレクションを見せています。
またゴッドウィン本人による、自然で説得力があり、しかも音楽的興味にも満ちたカデンツァにもおったまげ(;゚д゚)
第2楽章がまたすごい、しなやかで流暢にまとめたピノックもお見事ですが、
それ以上にゴッドウィンのこの世のものとは思えない絶美の歌にもうおしっこちびりんぐ。
終わりのほうの、「ミーソファミファソファ」っていうところのアーティキュレーションの面白さや、切れ味鋭く
しかも抑揚がすごいトリルなど、完全に耳を奪われてしまう緩叙楽章なのです。
ロンドは楽しいですよ、このはずむようなビートがたまりません、ちょうどよいテンポ設定じゃないでしょうか?
ゴッドウィンは速いパッセージも華麗にこなしますし、クプレの後にはかっこいいアインガングも聴かせてくれます。
ホルステッドのナチュラルホルン、がんばりすぎだろ常考…。

2曲目はC.P.E.バッハの変ホ長調協奏曲、これもそこそこ演奏される曲ですね。
流麗でおしゃれな雰囲気が魅力な曲です、編成はストリングスだけ。
第1楽章から、機嫌のいいとき(?)のカール・フィリップ・エマヌエルらしい暖かで親しみやすい音楽が繰り広げられます。
でも、それでいてトゥッティのフレーズの終わりとか、けっこうひねくれてたりもするんですけど(;´Д`)
ゴッドウィンは相変わらず伸びやかな古典派オーボエの魅力をいっぱいに発揮しており、
繰り返しのメロディではセンスのよい即興的装飾も聴かせてくれます。
ピノックのコンティヌオが、なにげにちょっとだけ創造的なのもイカすぜ。
しかし前にも書きましたが、彼の曲たいてい1曲に1度は「パッヘルベルのカノン風コード進行」が出てきません?
第2楽章はC.P.E.バッハらしい多感主義の音楽、繊細で傷つきやすい感じの音楽が切なく奏でられます。
少しだけアンティフォナルな効果も狙われているのは興味深いですね。
第3楽章はおしゃれなダンスです。
こういうノっている時のカール・フィリップ・エマヌエルは、本当に魅力的な個性を発揮しますよね!
はずす時は何がやりたいのかよく分からない音楽もけっこう書いていますけど。

最後にルードヴィッヒ・アウグスト・ルブラン(1752-1790)による協奏曲第1番ニ短調の登場、ここがハイライトですよ。
ルブランはこの間すごかったらしいとご紹介しました、
マンハイム宮廷オーケストラのオーボエ奏者で、モーツァルトと仲がよかったりもしたらしいです。
少し前に読者の方から、「ルブランのオーボエ協奏曲って古楽器演奏あるの?」という質問をいただきましたが、
今回ご紹介しているディスクが答えになります。
(ルブランのコンチェルト、複数あるらしいので、全曲録音があるかどうかは分かりませんが。)
第1楽章冒頭から、なんだかサスペンスな雰囲気のどきどきする導入が入ります。
今にも家政婦が殺人を目撃しそうですね。
かわいいトラヴェルソもアンサンブルに加わった後、トゥッティは突如ナチュラルトランペット、ナチュラルホルン、
ティンパニも加わって大爆発
します。かっけえぇー!(*゚ー゚)
そしてヘ長調に行って一瞬ほっとさせておいて、すさまじい勢いでクレッシェンドしていくめちゃくちゃかっこいい部分になりますよ。
ソロが始まると、オーボエのライティングは名手が書いたものだけあって、なかなか華やかで力のこもったものなのですが、
ゴッドウィンは余裕綽々、色んな表情もつけながら歌いこなしていきます
途中ヘ長調でトゥッティになった後、突然Dの和音でティンパニが「ぼんぼこぼんぼこ」唸りを上げた後、
ト短調になる辺りとかもうありえないほどの興奮にどうすればいいのボク!?
ピノックの指揮は極端に引き締まっていて一瞬の隙も見せておらず、文句のつけようがありません。
終わりのほうでは「♯ドレドレドレドレドレドレドレドレ」みたいにゆるいトリルを長く続ける部分があって、
ゴッドウィンがすごくアツくなっているのがこっちにも伝わってきます。
そして最後のトゥッティではまたもや「ぼこぼんぼんぼん」「ぼこぼんぼんぼん」と祭囃子を始めるハウズ、
命がけの叫びを上げるブラス軍団、もう涙が止まりません
(´;ω;`)
第2楽章は穏やかながらけっこう平凡な楽章、ゴッドウィンは精一杯聴き手を退屈させない演奏を聴かせてくれています。
そして終わりのロンドの魅力にはもはや誰も抗えません、茶目っ気いっぱいのニ長調のメロディをオーボエが導入すると、
それをストリングスが受け継いだ後、いきなりフルオーケストラが大炸裂
ブラス軍団が「レ♯ファラファレ」「ミミ♯ファファレレミミ♯ドドレ」とか大騒ぎするのが楽しくて仕方ありませんよ。
ホルステッドまたもやがんばってんなー‥。
クプレ一つ一つはかわいく魅力あふれるものばかりで、聴いていてゴキゲンですし。
終わる直前には展開が変わり、ちょっと工夫されている盛り上がりがあるのも文句なしです。
モーツァルトの協奏曲と並ぶ名曲じゃないでしょうか?

この演奏を聴かずに「ピノックはもう過去の人」とか思ってたり、ゴッドウィンのオーボエ演奏がお好きな方に、ぜひともオヌヌメですよ。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2008/03/30(日) 19:32:32|
  2. イギリスの古楽
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:4
<<マンジョカヴァッロのボッケリーニ交響曲集と、シュネーベリのシャルパンティエ/グラン・モテ集 | ホーム | リチェルカール・コンソートのバッハとヘンデル>>

コメント

ピノック

お疲れ様です。
ピノック久々の新盤、ヨーロピアン・ブランデンブルク・アンサンブルによるブランデンブルク協奏曲全集はお聴きになりましたか。
アンサンブルの精緻さではイングリッシュ・コンサート盤の方が上ですが、ピノック未だ健在なりと思わせる演奏です。ご一聴あれ (AVIE AV2119)
  1. 2008/04/01(火) 11:40:21 |
  2. URL |
  3. shige #JsMKpQTk
  4. [ 編集]

がんばれピノック

こんにちは。
このアルバムは持っていませんが、ピノックいまでもよく聴いてます。
バッハのチェンバロ協奏曲とか、ヴィヴァルディの「調和の霊感」とか
ヘンデルの作品6とか、今でも好きです。

>よりフレッシュな演奏を行うアンサンブルが次々と興ったため、
>ピノックの特にバロック演奏は時代遅れのものと見なされるようになり・・・

ですかあ。さびしいなあ。

もっとも私、いまだにコレギウム・アウレウムの演奏聴いて、
「まったり〜、いいな〜」なんて言ってたりしますが・・・。
  1. 2008/04/01(火) 22:51:26 |
  2. URL |
  3. 木曽のあばら屋 #GHYvW2h6
  4. [ 編集]

shigeさん、こんにちは!

またコメントいただけて感謝なのです。
>ヨーロピアン・ブランデンブルク・アンサンブルによるブランデンブルク協奏曲全集
これ、ずっと聴きたいと思っているんですが、まだ入手してないんですよねー。
shigeさんお勧めということで、今度買って聴こうと思います。情報ありがとうございました!
  1. 2008/04/02(水) 12:40:39 |
  2. URL |
  3. JMP【管理人】 #-
  4. [ 編集]

木曽さん、こんにちは!

木曽さんも、ピノックお好きでしたか。あの生気みなぎるはつらつさは、今聴いても魅力的ですよね。
私も「調和の霊感」は、学生時代聴いて感動した覚えがあります。
またハイドン演奏してくれないかなぁ…。
>いまだにコレギウム・アウレウムの演奏聴いて、「まったり〜、いいな〜」なんて言ってたりしますが
あるあるwwあの頃の演奏が、妙に懐かしく思えたりすることって、ありますよね。
80年代以降は、コレギウム・アウレウムもスタイリッシュになりましたけど。
  1. 2008/04/02(水) 12:44:17 |
  2. URL |
  3. JMP【管理人】 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

JMP

Author:JMP
年齢:おかゆまさきさんの2歳上らしい
趣味:クラシック音楽鑑賞、ピアノ演奏、作曲、散歩
好きなもの:横浜ベイスターズ、アニメ、ゲーム、まんが
ブログ名の意味:ハイドンのパリ交響曲集を初演したオーケストラ
尊敬する人:フランス・ブリュッヘン
愛する女性:秋谷智子さん
管理者へのメール:lucyvandaelあっとmail.goo.ne.jp

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