Le Concert de la Loge Olympique
管理人が好きな古楽器演奏について自分勝手に語るブログです。オタクっぽい雑談率も高いです。ゆっくりしていってね!!
マンジョカヴァッロのボッケリーニ交響曲集と、シュネーベリのシャルパンティエ/グラン・モテ集
やはり予想通り、
開幕したとたん半分くらい野球ブログになってしまっています
が、
そんなこんなで今日も野球の話です。
http://backnumber.dailynews.yahoo.co.jp/?m=m20080331-041&e=baseball_national_team
「
星野ジャパン、1次登録メンバー77名を発表
」
北京オリンピックに向けて(つぅかぶっちゃけボイコットしろよ( #゚Д゚)ゴルァ)、星野代表監督が野球日本代表の
一次候補選手77人を選んだそうですよ。
まぁ基本的には有名人が並んでるんですけど、前回のようにルーキーを多く選んで話題作りをする星野監督、
それはまだいいとして、西村、岩田、村中、大隣辺り
実績のない若手も結構入っています
し、
三瀬とか最近どうなのよ!?って人も入ってたりします(´∀`;)
気になる我らが横浜ベイスターズから選ばれているのは、
加藤先生
、
木塚
、
相川
、
修一
、
金城さん
、
ゆーき
の6人です☆
このメンツ見てて思ったんですが、本番になって選ばれるのって、どうせ
村田一人
だけじゃないですか。
巨人や中日やロッテはごっそり選ばれまくるわけでしょうが、
ベイスターズからシーズン最高潮において欠けるのはたったの一人だけ!!
いやぁ、選手層が薄くてよかったー。
(←超強がり(´;ω;`) )
恐らく、愛と正義の読売巨人軍からは、5-10人近くいなくなるんじゃないでしょうか。
くやしいのうwwwwくやしいのうwwww
‥喜んでいいのか悲しむべきかよく分かりませんがorz
現在このブログ見てくださってる方々って、一日平均60人ほどでして、こんなゴミみたいな零細ブログあってもなくても
どうでもいいわけですが、それでも「毎日楽しみに見ているのでできるだけ更新してほしい」という
暇人
優しい方も実はごく少数いらっしゃるわけなのです。
どうしたらもう少し更新頻度を上げられるか考えてみたのですが、今まで私なんか書くとき、
「
今回はこのディスクについて熱く語りまくるぜッ!!
」という明確な意思を持って書いてたんですが、
それだとけっこう書きにくいんですよ。
それよりも、
その日聴いたディスクについて気軽に適当に書くという感じなら、もう少し書きやすい
かと思ったんですが、
そんな感じでやってみてもよろしいでしょうかね。
というわけで、さっそく今日会社の行き帰りに聴いた、2枚のCDの話を少ししてみます。
ボッケリーニ交響曲集作品37/アカデミア・モンティス・レーガリス/ルイジ・マンジョカヴァッロ
OPUS111 OPS30-158
シャルパンティエ複合唱のためのグラン・モテ集/ヴェルサイユバロック音楽センター/ムジカ・フロレア
/オリヴィエ・シュネーベリ
K617 K617171
この2枚は両方ともすばらしいです!ぜひともお勧めしたかったり。
まずはボッケリーニの交響曲集作品37から、第3番ニ短調、第1番ハ長調、第4番イ長調を抜粋して演奏している
ディスクですが、私これ聴いて
目から鱗
でしたよもう。
筆者JMPが偏愛しているえこひいき作曲家には、テレマンやボッケリーニ辺りが含まれるわけですが、
私正直
ボッケリーニはなんといっても室内楽(特に各種の五重奏曲)の作曲家だと考えており
、
交響曲はハイドンには遠く及ばないと認識していたわけです。
ところが、
このCDは私の目を開いてくれたッ!!
わざわざこの曲集、「
大オーケストラのための交響曲集
」とか名乗ってるだけあって、ストリングスにトラヴェルソ、
オーボエ2本、ナチュラルホルン2本、ファゴット2本が追加されているという、そこそこ豪華な編成によっているんですけど、
何より大注目なのが、収録されている3曲全体を通じて、ほとんどシンフォニア・コンチェルタントというか、
むしろコンチェルト・グロッソという感じで、
ソロ楽器が次から次へと代わる代わる登場してくる
んですよ。
もう、もろハイドンの傑作「
朝昼晩
」を連想させます!しかもそれに匹敵するくらいの超名曲ぞろいです!(`・ω・´)
ニ短調曲
は、シュトゥルム・ウント・ドラングを思わせる切なく勢いある曲作りになっており、
堅固な構成と興味深い展開で耳を釘付けにしてくれますよ。
メヌエット(このセットでは、第2楽章がメヌエットです)のトリオで、
トラヴェルソが大活躍する
のがたまりません!
ハ長調曲
は、ボッケリーニらしい聴き手を食ったような予測の付かない曲の持っていき方と、
同時にハ長調らしいしっかりして堂々とした趣で、とても聴き応えがありますとも。
第3楽章で出てくる、
チェロのソロはまさにボッケリーニならでは!
イ長調曲
は、私的に一番のお気に入りです。
第1楽章は、ハイドンの「
火事
」をなんとなく思わせますね、ああいう力強いけどユーモアと愉悦にあふれた音楽。
メヌエットの主部の、
ロ短調っぽく見せて実はニ長調
だという、ボッケリーニならではの面白さには降参!
第3楽章では、ボッケリーニファンならすぐに気付くことですけど、名曲「
ファンダンゴ
」の第1楽章にそっくりな
コード進行が出てくるのが興味深いです。
フィナーレの
一気に突っ走りまくる快感はもう言葉にできないほど
、しかも活発なベースに幸せを感じてしまうという( ´∀`)
そして曲がいいだけではありません、有名人はあんまりいないけどイタリア中の腕利きをそろえている
アカデミア・モンティス・レーガリス、ここでは
珍しくマルキではなくマンジョカヴァッロが指揮している
わけですが、
これがもう
ボッケリーニ史上最高クラスの名演
を生み出しているのですよ。
(マンジョカヴァッロがこの団体を指揮している例は、あとはプニャーニの序曲集だけでしょうかね?)
極限まで引き締まっており細部まで目が行き届いたアンサンブル、生命力あふれる各声部、浮き上がる管楽器、
適度なアグレッシブさ、もう
私が古楽に求めることすべてが達成されている
感じでして( ・∀・)
ちょっとつまり気味の、セピア色のストリングスの美しいことといったらもう‥。
トラヴェルソのマルチェッロ・ガッティを初めとした、管楽器のソリストたちの見事すぎる吹きこなしも、
存在感をしっかりと主張するベースも、もう言うことありません。
シンフォニー作曲家としてのボッケリーニの魅力を見直させてくれるこの1枚、ぜひとも聴いてみてください!
もう1枚は、シュネーベリによるシャルパンティエの複合唱のためのグラン・モテ集ですが、
こちらも実に魅力的なCDなのですね。
シャルパンティエって、こういう複合唱のための宗教音楽を時々書いていた
らしく、スキッドモアによる4重合唱のための
ミサ曲も、私音盤を持ってます(コープマンも、複合唱の音楽を録音してましたっけね?)。
CDをお聴きいただければ分かるように、これが実に彼らしい敬虔な祈りと、
フランス・バロックらしいお洒落なエスプリに満ち満ちた、
涙が出てしまう美しすぎる音楽
なのです(´つω;`)
複合唱の作品らしく、アンティフォナルな効果もうまく使っていますし、管楽器の使い方もステキ。
しかし音楽だけではこの感動はなかったでしょう、シュネーベリを中心としたアンサンブルの演奏が、
もう文句の付け様もないほど、というか、むしろ
曲の魅力を120%引き出してしまっている神っぷり
なのです。
はっきり言いまして、私
こんなに熱いシャルパンティエ演奏を初めて聴きました
。
彼の音楽って「
テ・デウム
」を例外として、基本的にお洒落で清楚に、時々「
オカマっぽい
」とか言われるやり方で
演奏されるじゃないですか。
それがこの演奏は、フォルテではびっくりするような力強い歌い方がされまして、
それでいてピアノの部分はとても優しく切なく歌われますし、合唱団の
おったまげる表現力
には最大級の賛辞を贈りたいです。
ご存知の名アンサンブルである、
ムジカ・フロレアもすごくしっかりした器楽伴奏を聴かせます
し、
コンティヌオもしっかりしてますし、ソリストたちも一人うまくない人がいますが、
全体として全然気にならないくらいの佳演を聴かせてくれていますとも。
シュネーベリ恐るべし!この人の名前、前から知ってましたけど、こんなとんでもない仕事をやってのける人だったとは‥。
これからCD集めちゃおっと。ニケ、ジュステールに匹敵する、シャルパンティエ演奏家として記憶しましょう!
(あえてクリスティはスルーする俺ww)
K617の録音も美しいと思いますし、ジャケットのデザインも超きれいだし。
確かこれ
500円くらいで買った
と思うんだけど、よかったんでしょうか?(;´・ω・`)
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クラシック
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2008/03/31(月) 22:04:27
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イタリアの古楽
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ゴッドウィン/ピノックによる古典派オーボエ協奏曲集
ベイスターズつえーなぁ‥
orz
開幕カード3タテされる可能性は普通に認識していましたが、いざ
現実になる
とやっぱり悲しいですね。
まぁ、今日は7点差の完封負けですから、昨日一昨日みたいに接戦を落としたわけではないのでまだいいんですけど。
この3連戦の敗因は何かッ!?
‥‥今日はまあどうしようもなかったとして、昨日一昨日に関しては、
明らかにタイムリーが出なかった
ことですよね。
阪神よりもヒット数自体は多かったのに、とにかく大事なところでヒットが出ない。
修一も一死満塁で犠牲フライも打てずに三振するし(´・ω・`)
まぁでも私あんまり悲観していません。
弱いのはハナから分かってたし、今は流れが悪いですよね、そのうち少しは改善すると思いますけど。
2chの実況スレとかベイスターズスレとか見ても、
さすがに達観しているベイスターズファンの皆さん
、
あわてず騒がず「
まぁ巨人も3連敗だしいいんじゃね?
」みたいなムードが漂っておりますww
だ・か・ら俺は☆ファンの同胞たちが大好きだよ( ´∀`)
選び抜かれたMの集まり!!
しかし今頃ナベツネはどういう気持ちなんでしょうか?
エースと4番を引っこ抜いたヤクルトに3タテされた
わけですからね。しかも3試合とも完敗でしょ?
これでこのままシーズン終了までうまくいかなかったら、また「
これで補強せずにいられるかッ!!
」とか抜かすんでしょうか。
もう引っこ抜く対象があまりいない希ガス。
ゲームの「三国志」の終盤みたい
。
それにしても今日実況板に立っていた、「
原の画像貼ろうぜwwwwwww
」っていうスレッドには腹抱えて笑いました。
(ここから本題)
古楽のパイオニアとして早い時期から大活躍していたけど、残念ながら
時代が進むにつれて淘汰されてゆき
、
最近ではあまり目にしない古楽演奏家ってけっこういます。
例えば
フランス・ブリュッヘン
とか、
クリストファー・ホグウッド
とか、
ヤープ・シュレーダー
とか。
トレヴァー・ピノックもその一人
ですね。
彼は70年代からチェンバロのソリストとして頭角を現し(ほんの時々フォルテピアノやオルガンも弾いています)、
自らのアンサンブルであるイングリッシュ・コンサートを設立して主にArchivで八面六臂の活躍を見せました。
ドイツ流の重厚な演奏が主流だったドイツ・グラモフォンにおいて、
ピノックのさわやかではつらつとした古楽器演奏は
目の覚めるほど鮮烈なものと見なされ、世界中で人気を博した
わけですが、残念ながらその後ドイツやイタリアから
よりフレッシュな演奏を行うアンサンブルが次々と興ったため、ピノックの特にバロック演奏は
時代遅れのものと見なされるようになり
、
残念ながら彼は20世紀の終わり頃にArchivを追い出されてしまいました。
その後の彼の、立場のはっきりしない、「
ポッジャーのおまけ
」だったりするかわいそうな扱いについては、
皆さんもよくご存知の通りです(;`・ω・)
イングリッシュ・コンサートのリーダーも、彼がやめさせられた後マンゼ→ビケットとめまぐるしく変わりましたし。
確かに正直ピノックのヴィヴァルディやヘンデルやバッハ演奏は、現在の若いアンサンブルによるものと比べたら
刺激が少ないかもしれませんが、しかし私に言わせていただければ、彼が90年頃から取り組むようになった、
ハイドンとモーツァルトを中心とする
古典派レパートリーの演奏は、21世紀の耳で聴いても最高に素晴らしい
と思います。
以下に、飯森豊水さんがピノックのハイドン演奏を評した名文を引用します。
『
さまざまな領域で若いスペシャリストたちが活躍する現在の古楽界では、ピノックには淡白さや彫りの浅さを
感じる聴き手も多いだろう。確かに彼は、いくつかのレパートリーではその歴史的使命を終えているのかもしれない。
しかし、彼が1980年代後半に録音したハイドンの「シュトゥルム・ウント・ドラング交響曲集」は、彼の美質が余すところなく
発揮された名盤で、天才的とも言える直感的な作品把握がある。音楽の質の高さでこの録音を乗り越えるのは、
並大抵のことではない。
』
おっしゃるとおり、
ピノックによる古典派音楽のディスクは、みずみずしさあふれるフレッシュなもの
で、
彼らしいある意味各声部を均等にのっぺりと扱うスタイルが、
類まれなるバランス感
を生み出しており、
最高レベルにランクされるものだと私は個人的に思っているのですよ( ・∀・)
そんなピノックがイングリッシュ・コンサートを率いて古典派のオーボエ協奏曲集を演奏したディスクを、
今日は推薦させて頂くのです。
ソリストは
ゴドウィン男爵
ゴッドウィンですよ!
モーツァルト・C.P.E.バッハ・レブルンによるオーボエ協奏曲集/ポール・ゴッドウィン/トレヴァー・ピノック/イングリッシュ・コンサート
ARCHIV 431821-2
私的にはこれすばらしい名盤なんですけど、ほとんど話題に上りませんな。
好きなの俺だけかよッ!?
ここでピノックは、ご存知
イギリスの古楽オーボエの名手ゴッドウィン
をソリストに迎えて(って、いつもメンバーに入ってましたけど)、
モーツァルト、カール・フィリップ・エマヌエル、ルブランと古典派の作曲家3人のオーボエ協奏曲を演奏していますよ。
オーケストラのメンツは、まぁおなじみの豪華メンバー。
まずは
モーツァルトのオーボエ協奏曲ハ長調
、トラヴェルソ協奏曲第2番ニ長調としても利用された、
モーツァルトとしてはお気に入りの1曲だったようですね。
第1楽章のトゥッティが始まるなり、さすがはイングリッシュ・コンサート、
ぴちぴちしたみずみずしさが響き全体にあふれており
、
しかもコンティヌオ(いつもの通りピノックはチェンバロを弾きながら指揮しています)がものすごくしっかりしてるし、
オーボエとナチュラルホルンがすごく浮き上がっていて、もう古楽ファンとしてはたまらない幸せを感じてしまいますよヽ(´ー`)ノ
もちろん大人気のレパートリーですので、古楽器による名演も沢山あるわけですけど、これも屈指の優れたものじゃないでしょうか?
ソロが開始すると、ゴッドウィンのうまさは十分わきまえているつもりだったんですが、改めてその神業ぶりに驚嘆、
ありえんほどのアーティキュレーションとトーンカラーとダイナミクスの変化を見せる
その様は、
同じ楽器を吹いているとは思えないほどの変貌ぶりですよ。
くるくるくるくるくるくるぱぁ♪
(CV:豊口めぐみさん)
「神古楽オーボイストを3人挙げろ」と言われたら、私的にはパウル・ドンブレヒト様、ブルース・ヘインズ、そしてゴッドウィンですな。
ピノックは緩急わきまえた、堅固なディレクションを見せています。
またゴッドウィン本人による、
自然で説得力があり、しかも音楽的興味にも満ちたカデンツァ
にもおったまげ(;゚д゚)
第2楽章がまたすごい、しなやかで流暢にまとめたピノックもお見事ですが、
それ以上に
ゴッドウィンのこの世のものとは思えない絶美の歌
にもうおしっこちびりんぐ。
終わりのほうの、「ミーソファミファソファ」っていうところのアーティキュレーションの面白さや、切れ味鋭く
しかも抑揚がすごいトリルなど、完全に耳を奪われてしまう緩叙楽章なのです。
ロンドは楽しいですよ、この
はずむようなビートがたまりません
、ちょうどよいテンポ設定じゃないでしょうか?
ゴッドウィンは速いパッセージも華麗にこなしますし、クプレの後には
かっこいいアインガング
も聴かせてくれます。
ホルステッドのナチュラルホルン、がんばりすぎだろ常考…。
2曲目は
C.P.E.バッハの変ホ長調協奏曲
、これもそこそこ演奏される曲ですね。
流麗でおしゃれな雰囲気が魅力な曲
です、編成はストリングスだけ。
第1楽章から、機嫌のいいとき(?)のカール・フィリップ・エマヌエルらしい暖かで親しみやすい音楽が繰り広げられます。
でも、それでいてトゥッティのフレーズの終わりとか、けっこうひねくれてたりもするんですけど(;´Д`)
ゴッドウィンは相変わらず伸びやかな古典派オーボエの魅力をいっぱいに発揮しており、
繰り返しのメロディでは
センスのよい即興的装飾
も聴かせてくれます。
ピノックのコンティヌオが、なにげにちょっとだけ創造的なのもイカすぜ。
しかし前にも書きましたが、彼の曲たいてい1曲に1度は「パッヘルベルのカノン風コード進行」が出てきません?
第2楽章はC.P.E.バッハらしい
多感主義の音楽、繊細で傷つきやすい感じの音楽
が切なく奏でられます。
少しだけアンティフォナルな効果も狙われているのは興味深いですね。
第3楽章はおしゃれなダンスです。
こういうノっている時のカール・フィリップ・エマヌエルは、本当に魅力的な個性を発揮しますよね!
はずす時は何がやりたいのかよく分からない音楽もけっこう書いていますけど。
最後に
ルードヴィッヒ・アウグスト・ルブラン(1752-1790)による協奏曲第1番ニ短調
の登場、ここがハイライトですよ。
ルブランはこの間すごかったらしいとご紹介しました、
マンハイム宮廷オーケストラのオーボエ奏者で、モーツァルトと仲がよかったりもしたらしいです。
少し前に読者の方から、「ルブランのオーボエ協奏曲って古楽器演奏あるの?」という質問をいただきましたが、
今回ご紹介しているディスクが答えになります。
(ルブランのコンチェルト、複数あるらしいので、全曲録音があるかどうかは分かりませんが。)
第1楽章冒頭から、なんだかサスペンスな雰囲気のどきどきする導入が入ります。
今にも家政婦が殺人を目撃しそう
ですね。
かわいいトラヴェルソもアンサンブルに加わった後、トゥッティは
突如ナチュラルトランペット、ナチュラルホルン、
ティンパニも加わって大爆発
します。かっけえぇー!(*゚ー゚)
そしてヘ長調に行って一瞬ほっとさせておいて、
すさまじい勢いでクレッシェンドしていくめちゃくちゃかっこいい部分
になりますよ。
ソロが始まると、オーボエのライティングは名手が書いたものだけあって、なかなか華やかで力のこもったものなのですが、
ゴッドウィンは余裕綽々、色んな表情もつけながら歌いこなしていきます
。
途中ヘ長調でトゥッティになった後、突然Dの和音でティンパニが「
ぼんぼこぼんぼこ
」唸りを上げた後、
ト短調になる辺りとかもうありえないほどの興奮にどうすればいいのボク!?
ピノックの指揮は
極端に引き締まっていて一瞬の隙も見せておらず
、文句のつけようがありません。
終わりのほうでは「
♯ドレドレドレドレドレドレドレドレ
」みたいにゆるいトリルを長く続ける部分があって、
ゴッドウィンがすごくアツくなっているのがこっちにも伝わってきます。
そして最後のトゥッティではまたもや「
ぼこぼんぼんぼん
」「
ぼこぼんぼんぼん
」と
祭囃子を始めるハウズ、
命がけの叫びを上げるブラス軍団、もう涙が止まりません
(´;ω;`)
第2楽章は穏やかながらけっこう平凡な楽章、ゴッドウィンは精一杯聴き手を退屈させない演奏を聴かせてくれています。
そして終わりのロンドの魅力にはもはや誰も抗えません、茶目っ気いっぱいのニ長調のメロディをオーボエが導入すると、
それをストリングスが受け継いだ後、
いきなりフルオーケストラが大炸裂
、
ブラス軍団が「
レ♯ファラファレ
」「
ミミ♯ファファレレミミ♯ドドレ
」とか大騒ぎするのが楽しくて仕方ありませんよ。
ホルステッドまたもやがんばってんなー‥。
クプレ一つ一つはかわいく魅力あふれるものばかりで、聴いていてゴキゲンですし。
終わる直前には展開が変わり、ちょっと工夫されている盛り上がりがある
のも文句なしです。
モーツァルトの協奏曲と並ぶ名曲じゃないでしょうか?
この演奏を聴かずに「ピノックはもう過去の人」とか思ってたり、ゴッドウィンのオーボエ演奏がお好きな方に、ぜひともオヌヌメですよ。
テーマ:
クラシック
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2008/03/30(日) 19:32:32
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イギリスの古楽
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リチェルカール・コンソートのバッハとヘンデル
やったーベイスターズ負けたよー(^o^)ノ
毎年のように開幕戦で負けている
横浜ベイスターズ、今年こそは寺原で勝っちゃおうと思ったんですが、
またもや負けてしまいました(´;ω;`)
途中までは2点リードしてたし、寺原も3回まではパーフェクト、おお、これはもしかするともしかするか!?
勝っちゃったらどうしよう!?とか気の小さい私は
なんだか心配にさえなっていた
のですが、
逆転負けしちゃったぜ!
寺原って負けるときいつもパターンがありまして、4回くらいまで「この人ノーヒットノーランするんじゃないの?」
っていうくらい、完璧なピッチングするんですけど、
中盤に突然崩れてやられちゃう
んですよねー。
黒田みたいに、「ランナー出しても点は取られない、点を取られてもリードは保つ」っていう、
勝つためのピッチングを覚えてほしかったり
。
まぁ正直、ベイスターズが開幕負けるのはいつものことなので、そんなにへこんでない俺ガイルww
愛と正義の読売巨人軍も負けた
しね。尻ざまぁww
ただTBSラジオの解説の、田淵の言ってたことがちょっと気になりました。
「いやぁ、助っ人外国人もダメだし、寺原も開幕投手のくせに4回で降板するヘタレだし、
今年もベイスターズの先行きは暗いですねー(^^)
」
ハハッワロス。
バッハ・ヘンデル協奏曲&カンタータ集/ヌリア・リアル/フィリップ・ピエルロ/リチェルカール・コンソート
オーボエ・ダモーレ独奏:パトリック・ビューギロード
ハープ独奏:ジョバンナ・ペッシ
MIRARE MIR009-2
最近バッハを一パート一人で演奏して、高い評価を得ているご存知
リチェルカール・コンソート
。
私は、彼らの「
ドイツの葬送カンタータ集
」のディスクをこよなく愛していますよ!
ここでは一パート2-3人のストリングスをバックにして、バッハのオーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調、結婚カンタータBWV202、
ヘンデルのハープ協奏曲変ロ長調、カンタータ「Tra le fiamme」が演奏されています。
ソリストは人気の美人ソプラノ、
ヌリア・リアル
!!
私は初め、ムジカ・フィクタの演奏するゲレーロのディスクで彼女の写真を見たんですけど、
「ちょww何この美人ww」と度肝を抜かれたものでした。
アンサンブルを率いるのはもちろんいつもの通りピエルロですが、その他のメンツがそんなにぱっとしませんね、
ツィッパリンと、エロイーズ・ガイヤールがいるくらい。
でも、いつもながらのきわめて高度な演奏を聴かせてくれるんですけどね。
何気に注目なのが、
ジャケットのデザインがめちゃくちゃにお洒落
なことですよ。
まず1曲目は、人気の
オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調
ですが、このしつこくしつこく演奏されているレパートリーでも、
リチェルカール・コンソートは
おったまげるほどみずみずしく、はつらつとした響きを聴かせてくれます
よ!
バッハの曲の中でも印象的なくらいさわやかな曲調が売りのこのコンチェルト、リチェルカール・コンソートは
細部まで磨きぬかれた、まったく隙のない音作りを披露しており、しかも実に表現力に富んでいて、
バッハの込み入ったライティングにおける各声部が、独自の生命力を持って存在感を主張しているという、
まさに理想的なバッハ演奏
だと思うんです!><
私的にすごく印象的なのは、
コンティヌオが本当に豊かでしっかりしている
こと。
ラ・プティット・バンドとかでも活躍するビューギロードのソロは、
流暢でオーボエ・ダモーレらしい深く柔らかいトーンカラーをたっぷりと活かしており、
すげぇ聴き応えがあるのです( ´∀`)
続いては、これまた大人気の
結婚カンタータ
、古楽ソプラノ歌手にとっては欠かせないレパートリーっぽいですな。
リアルの
クリスタルクリアな歌声
を、もうタプーリと満喫できます、ファンにはたまらないぜ。
類まれなる美貌と美声を同時に備えている恵まれた女性!
秋谷智子さんみたい!
‥えぇ、ひいき目しすぎです、よく分かっています(´・ω・`)
JMP的にこの演奏で気に入っているのが、アリア「Wenn die Fruhlingslufte streichen」において、
彼女が何度もやってくれる、
スラーにおける何とも言えない絶妙の抑揚
!!
もうあまりの可愛さに、
白い液体
が出そうになります。
終わりを快活なガヴォットで締める辺り、バッハのセンスが光りますね。
名演がたくさんある曲ですが、ぜひともお勧めしたいのです。
3曲目は、ヘンデルの
ハープ協奏曲変ロ長調
ですぜ。
バロック時代に、これ以外にハープをソロに起用しているコンチェルトってあるんでしょうか?
原曲はよく知られたオルガンのコンチェルトですね(つぅか、どっちが先かよく分かんないや)。
ソリストはよく分からんペッシという人なんですが、
彼女相当うまい
ですよ!
ハープらしい繊細な音色を十分発揮しながら、テクニックもしっかりしてるし、表現力もなかなかあり、文句ないと思います。
第1楽章の後半の、伴奏音形が私大好きです、超名曲「
カッコウとナイチンゲール
」を思わせませんか?
第2楽章の深い表現は実に心を打つぜ、しかもペッシの
華麗なアインガング
に(;´Д`)ハァハァ
なんだかモンテヴェルディの「オルフェオ」でも聴いているような錯覚に陥ります。
第3楽章の勢いたっぷりの疾走も実に快感。
それにしても、ヘンデルって協奏曲において、ソロ楽器以外にも管楽器を普通に起用するんだから先進的ですな。
モーツァルトのトラヴェルソとハープの協奏曲みたいに、雅な気分になれる名曲名演、オヌヌメですよ。
最後にカンタータ「
Tra le fiamme
」、ヘンデルの曲なのにオブリガートなガンバが登場するという珍しい曲で、
ピエルロの名技がいよいよ封印を解くぞ!
最初のアリアからもうピエルロがこれでもかこれでもかとばかり大暴れします、とんでもなく大変そうな重音奏法を
華麗にこなし、旋律線を歌うにおいてはガンバらしい何とも言えない
艶のあるセピア色の音色
、
古楽ファンやっててよかったと、心底思わされてしまいますね。
この
重音奏法はマジですごい
!(;゚д゚)
それにリアルの可憐なソプラノがからみます、もうなんたる愉悦でしょう。
繰り返しではセンスよい即興的装飾とかも聴かせてくれて、嬉しくなりますね。
コンティヌオにペッシのハープが加わるのも、聴き逃せません。
レシタティーヴォでは、ずごーんとお腹のそこから響くコンティヌオがステキ!
アリア「Voli per l'aria chi puo volare」では、
追っかけられるようなスリル
に満ちた解釈を聴かせる
リチェルカール・コンソートとリアル、その表現力の引き出しの多さには感心します。
突然入るアクセントとかにも大興奮です。
あんまり有名な曲じゃないと思いますけど、こういう優れた演奏で聴くと、もっと知られるべきだと
つくづく思わされてしまったり。
全体として派手な印象は決してありませんが、レーベルもアンサンブルも解釈も
フランスらしいお洒落なセンス
に彩られていて、
聴いていてなんだかブルジョワジーな気分になってくるこのディスク、よければお試しください。
本当に細かな点だけど、強いて注文をつけるとすれば、バッハ→バッハ→ヘンデル→ヘンデルというプログラミングなので、
バラバラに配置した方がよかったかな
、というのと、できれば
バッハでもコンティヌオにハープがいたらもっと面白かったかも
。
でも、バッハのコンティヌオのラインってものすごく活発に動くから、ハープでやるのは至難の技でしょうし、しょうがないですけどね。
(私がバッハの曲でコンティヌオにハープがいるのを確認したのは、トラジコメディアの「アンナ・マグダレーナの音楽帳」と、
ヒレ・パールのガンバ音楽集の2例だけです。
両方ともロランス=キング
だったり。)
6月21日土曜日の17:30からの、BCJのブランデンブルグ協奏曲のコンサートに、JMPと一緒に行きたいという方を、
現在募集しています。
場所はミューザ川崎、参加費用は3000円。
ご応募はメールでお願いします、お待ちしています!
テーマ:
クラシック
- ジャンル:
音楽
2008/03/28(金) 22:56:37
|
フランスの古楽
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デムスの「グラドゥス・アド・パルナスム」
aoyamaさんのブログ復活
の一報に、ちょっとだけ元気が出たJMPです、こんばんは。
URLとブログ名が変わりましたので、リンクのところを直しておきました。
今回はニュース2本立てなんだぜ。
「
おとなしい子 なぜ 岡山の突き落とし 精勤賞、今春高校を卒業
」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080326-00000102-san-soci
3月26日16時26分配信 産経新聞
■父「一生懸命育てたが…」
まじめな県庁職員は突然、線路に突き落とされた
。JR岡山駅のホームで25日夜起きたあまりに理不尽で不可解な殺人事件。
「
誰でもよかった…
」。被疑少年の供述は、3日前に茨城県で起きた無差別殺傷事件をほうふつとさせる。
今春卒業したばかりの高校の関係者らが「おとなしい子だった」と口をそろえる18歳は、なぜ凶行に走ったのか。
「
はらわたが煮えくり返る思いだ
」。死亡した職員の遺族は吐き捨てるように語った。
学校関係者によると、少年は大阪府内の園芸系の府立高校を今月1日に卒業したばかりだった。
在学中はトマトに水を与えないことによる影響を研究
。
遅刻などもなく、非行などの問題をおこしたことはなかった
という。
事件の内容はおいといて、一つだけ言わせてください。
トマトがかわいそうなんです!><
「
横浜三浦が蓄積疲労で開幕1軍外れる
」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080326-00000030-nks-base
こちらは、我らが
ハマのばんてふ三浦大輔
が、疲労のため体調が悪くなり、確定していた開幕投手を回避して
少しの間2軍でお休みする
という内容です。
☆ファンとしての感想を言わせていただきますとねぇ、もちろんばんてふがいないのは寂しいですし、
元々ローテ投手が足りないんですから困るというのもありますが、
正直
ばんてふが投げる開幕戦は絶対に勝てない
という認識がありますからね(´・ω・`)
ここんとこずーっとベイスターズは開幕戦負けっぱなし、ばんてふはなんと開幕6戦6敗なんだぜ!
ここ最近で横浜が開幕戦勝ったのって、吉見が井川に投げ勝った
2003年だけ
じゃね!?
そういうわけでして、
寺原が投げる方が、開幕戦に関してはなんとなく勝てる可能性が上がりそう
な希ガス。
ばんてふ愛してるよ、早く帰ってきてね☆(ゝω・)
阪神の開幕は恐らく安藤らしいですね、打てるかな?
確かこの間オープン戦で、大リーガーにボコられてましたよね‥。
グラドゥス・アド・パルナスム/イエルク・デムス
Demusica 75
前回の有田さんの「
パンの笛
」に続き、今回も
楽器博物館系
のディスクです。
デムスはバドゥラ=スコダと同様、モダンピアノの大家(
おおや
)だけど、
早い時期から古楽ピアノに関心を寄せて、
ずっと演奏を続けてきた
という人です。
バドゥラ=スコダのフォルテピアノ演奏は前に悪く言いましたが
(←リンクあり)、
私
デムスの古楽ピアノ演奏はけっこう好き
なのですよ。
彼もバドゥラ=スコダ同様、
オーセンティックな演奏メソッドとか特に考慮せずに、自分なりに弾いている
のですが、
まぁ要するに私の個人的なセンスに彼の演奏がフィットするという話なのでしょう、
私は
デムスの演奏はかなりセンスがよく、古楽ファンの耳で聴いても相当楽しませてくれると思っています
。
そんなデムスが、なんと
クリストフォリ楽器博物館所蔵のとんでもない名器31種類
で、
それぞれの時代にふさわしい
レパートリーをCD2枚組み、収録時間155分にわたって弾きまくっている
という、古楽ファンなら腰を抜かしそうなほど
貴重なディスクなのですよ。
しかも使用されている楽器の、
フルカラーの超絶美麗写真が満載の豪華なブックレットが付いている
というおまけ付き!
もう
涙と精子が止まりません
(´つω;`)
しかしなぜかこのディスク、評価がめちゃくちゃ低いらしく、あちこちのお店で2枚組み1500円くらいで
投売りされているのです。
絶望した!宝の価値が分からない世の中に絶望した!!
私としては使用されているよだれが出そうなほど貴重な楽器すべてを、ここで詳しく紹介してしまいたいのですが、
しつこくなりすぎてしまうと思うので、あえて自重しておきますww
簡単にご紹介しますと、
17世紀のチェンバロから、1928年製の初期のエレクトリック・ピアノに至るまで、
鍵盤楽器の歴史がほぼすべて網羅されています
よ。
このエレクトリック・ピアノで演奏されるドビュッシー「
小さなニグロ
」が、もう心の底からたまらねぇ!!(≧∀≦)
超珍品の、「
なんでも鑑定団
」に出したらすごい値段がつきそうな楽器が色々と登場してまいりますので、
聴いていて笑ってしまうこともしばしばですが、中でも強烈なのがクラークの「
エアー
」を演奏している、
ぬわんと
1717年製の小型ハンマークラヴィーア
(;゚д゚)
ブックレットにドイツ語しか書いていないため、詳しい説明がよく分からないのですが、これって
クリストフォリの史上最初のフォルテピアノとどっちが古いかよく分からないレベルという古さだそうですよ。
もうこれが
あまりにもヤヴァい音で爆笑
ですぜ。ピアノかよこれ‥。
続いてモーツァルトのメヌエットとクーラントを演奏している、
18世紀のタンジェントフリューゲル
と、
ドイツ語分からないけど
モーツァルトが弾いていた(って書いてあるの!?)ターフェルクラヴィーア
もまた、
とんでもないぺけぺけいうトーンカラーと、限界ぎりぎりに不安定なピッチに頬が緩むこと請け合いですとも( ´∀`)
シューマンのメロディ作品68の1を弾いている、
たったの3オクターブしかない小型クラヴィーア
も、なんとも言えない
可憐な音色で、古楽ファンをメロメロにしてくれます。
という具合に、楽器の音だけですさまじい興味を引き起こすこのCDですが、実はハイドンの「
アンダンテと変奏へ短調
」、
ベートーヴェンの「
エリーゼのために
」、シューマンの「
夜に
」、ショパンの「
雨だれ
」、
フランクの「
前奏曲とフーガと変奏
」、ドビュッシーの「
沈める寺
」「
花火
」と、
ピアノ音楽の歴史を数々の名曲を
通じて俯瞰できるという側面
も、聴き逃すことができません。
バッハの3曲と並んで、
私が世界中の鍵盤音楽で最も愛すものに含まれる
「アンダンテと変奏」、
この曲はなかなかしっかりとしておりしかもある意味不気味な風格さえ漂わせているヘ短調のメロディが、
ヘ長調の部分と交互になりながら次々と変奏されていく曲でして、
ハイドンらしいピアノならではのライティングというより、
オーケストラ風のライティングが全編を通して見事
なのです。
しかし後のほうに向かうにつれてトリルとか複雑なX連符とかが連発するようになり、けっこう華やかにもなりますよ。
途中で出てくる転調と、半音階進行
はまさに天才のなせる業‥(;゚д゚)
最後の終わり方にはぞっとさせられるぜ。
これ私自分でも弾くけど、難しいんですよ。
「夜に」は、名高い幻想小曲集に含まれている曲で、情熱的な第1部と、リリカルな
のは
中間部の対比が実にお見事。
中間部から第3部に戻る際の、盛り上がりと
しびれるほどかっこいい転調
には、誰もが興奮するはずです!
この曲には私個人的思い入れがありまして、学校のコンサートで弾かされたんですよ。
めちゃくちゃ難しくて、
お話にならない演奏になった
記憶がorz
「前奏曲とフーガと変奏」は、これまた
私が最高に愛する鍵盤曲の一つ!
(゚∀゚)
おったまげるほどイカす、
この世にこんな美しい旋律あったの?というほどきれいなメロディ
が切々と歌われる
第1部、フランクならではの
ポリフォニーのセンスも光ります
。
そしてかっこいい転調があって属和音で半終止、その後
見事なフーガが繰り広げられる
のです。
フーガは盛り上がって終わり、第1部に類似した変奏のパートとなるのですが、ここがさらに伴奏が凝っていて、
もう絶対に泣くしかない(´つω;`)
また弾いている
19世紀終わりのエラールが美しいこと
。
私もフランクなんてこの間まで全然知りませんでしたが、古楽ファンの方々にもこの曲は大推薦です!
(なお、デムスはその後古楽ピアノによるフランクだけのアルバムも発表し、こちらにも同曲が含まれていますよ。
あと確かインマゼールもこれやりましたっけ?)
ついでに私は知らない曲でしたが、リストの「
ペトラルカのソネット第123番
」が超名曲!
なんともいえないコード進行、独特の伴奏音形、天才的な転調、豊かなメロディ、度肝抜かれました。
そして肝心のデムスの演奏ですが、冒頭でも申し上げましたように、
実にセンスよく説得力のあるもの
で、
古楽メソッド云々を超越して、
オーセンティシティ原理主義者
の私が聴いても文句なしに楽しめるものなのです(´・∀・`)
特に
チェンバロやクラヴィコードの演奏までうまい
のにはビクーリ!
レオンハルトとか流の弾き方とはまた違うのですが、表現力の限られたチェンバロでも一瞬のアゴーギグや
ルバートをうまく利用しており、普通に聴けるんだから驚き。
モーツァルトでもハイドンでもシューマンでもショパンでもリストでもフランクでもドビュッシーでも、
それぞれのスタイルをよく消化した、
万人受けしつつも細かな鑑賞にも堪えうる、文句なしの名演
でしょう。
ドビュッシー辺りはバドゥラ=スコダも古楽器で弾いていますので、比較してみるのもオツなものかと。
繰り返しますがめちゃくちゃ安く買えますし、資料的価値は絶大ですし、ブックレットは芸術級の美しさですし、
古楽ファンなら今すぐ渋谷のHMVに走りましょう!(安く売ってた覚えがあります。)
ついでに渋谷のアニメイトにも寄りましょう!
さあーて次回のJMPさんは?
・
リチェルカール・コンソートによるバッハとヘンデル
・
「波平とフネのW不倫」
・
「ワカメ、勝負パンツをはく」
でお送りします。んがぐっぐ
(゚д゚lll)
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クラシック
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2008/03/26(水) 22:18:56
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ドイツの古楽
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有田正広さんの「パンの笛」
あぁー、残業代も出ないのに残業してきて、ぐったり疲れてしまいました。
転職は失敗でしたね。
もうニートになりてぇ!!
もともとめんどくさがりで、働くのが嫌いな私、ニートになってのんびりと毎日過ごしたいなぁ、なんて
いつもぼんやりと考えているのですよ。
第一
ニートの方々って、動画で見る限りはみんな楽しそうでうらやましいじゃないですか
。
ニートブームに拍車をかけたご存知ニート君も、坂口徹さん(仮名、35歳無職、体重150kg)も、
ニコニコとかで超有名なニート鈴木さんも、なんか毎日気楽で充実している感じ。
怒られながら毎日働きに行くのがバカらしくなりますねー
(´・ω・`)
はぁー、FXでも始めるかなぁー。でもやり方わからないし、負けまくるでしょうね。
‥‥「
FX入門講座
」みたいなスパム、いりませんから。あらかじめ言っておきますけど(´∀`;)
パリーグではもう開幕カードが終わって、ホークスはゴールデンイーグルスを3タテしたわけですが、
スペランカーがかなり活躍した
ようで、3タテも彼なしにはあり得なかったらしいです。
去年は全然大したことなかったので、「いやぁ
寺原と交換してよかったー
。
やったねたえちゃん!
」とか
思ってたわけですが、こうしていい所見せられると、なんだか惜しくなってきます。
寺原は今年15勝しなくちゃダメだぜ!
パンの笛/有田正広さん/有田千代子さん/平尾雅子さん
DENON Aliare 83281.82
このブログを作って以来、ずっとこれを取り上げようと思っていました。
はっきり申し上げますが、
日本の古楽ファンなら、これを聴かないことはもはや罪です!
(`・ω・´)
これはAliareの10周年記念として特別に企画された2枚組みのディスクで、有田正広さんご自慢の膨大な各時代の
フルートのコレクションの中から、13本の楽器を選び出し、
ルネサンス時代から現代音楽に至るまで、
フルート音楽の歴史をそれぞれの時代にふさわしい楽器で演奏して描き出そうという、とてつもない企画
なのですよ。
使用されている13本の楽器のうち、ルネサンスフルート2本のみはコピー楽器ですが、
残りの11本はすべて正真正銘のオリジナルという徹底ぶり!!
美しいカラー写真が載っているそれぞれの楽器をご紹介しますと、1740年頃製ロットによるフラウト・ダムール、
1754年頃製クヴァンツによるトラヴェルソ、1735年頃製ロットによるトラヴェルソ、1735年頃製ロットによるピッコロ、
1775年頃製キルストによるトラヴェルソ、1760年頃製ベウカーによるトラヴェルソ、1840年頃製トゥルーによるフルート、
1856年製ロットによるフルート、1859年製ロットによるフルート、1913年製ロットによるフルート、
そして1990年製ムラマツによる現代フルートとなっておりますよ。
|^o^|<なんという楽器博物館状態‥
。
もうこの楽器データを並べられただけで、
タンパク質を発射しそうになってこそ
、古楽ファンというものでしょう。
しかも競演陣の、有田千代子さんのチェンバロがオリジナルの1688年製マグネッリと、
オリジナルの1700年頃製のリュッカースのラヴァルマン、フォルテピアノはコピーだけど、
ロマン派ピアノは1895年製のオリジナルのエラールときたもんだ(;゚д゚)
ついでにコンティヌオの平尾雅子さんのガンバまで、オリジナルの1695年頃製のティールケというオマケ付き。
ディスクを再生する前から、こんなにwktkさせられるディスクというのも、そうはありません
。
これで演奏がたいしたことなければ、「楽器がもったいない」ということになってしまうわけですが、
さすがは我らが誇りの有田正広さん、もう
演奏もおったまげるほどすばらしいのです
(≧∀≦)
有田さんの美質である、そんなに個性が強いわけじゃないんだけど、
流暢で聴きやすく、テクニックが
完璧にしっかりしていて、細部の細かな表現の変化で楽しませてくれる
という特徴が、
かつてないほどの魅力を放ってここに現れているのです。
第一古楽器演奏の奏法と解釈って時代ごとにかなり違うので、ソロ奏者でもルネサンスから現代まで、
どの時代のレパートリーでも平気でこなすという人は、ほとんどいません。
しかし有田正広さんは、素朴でシンプルなルネサンス演奏、華やかでおしゃれなバロック演奏、
堅固でかっちりした古典派演奏、よりサロン的でムード的なロマン派演奏、
そしてフルート音楽の新しい可能性にいろいろと挑戦している20世紀音楽・現代音楽演奏と、
すべて適切な解釈で演奏してのける
のですよ(; ・`д・´)
ドビュッシーの名曲「
パンの笛
」や、福島和夫さんの「
冥
」など、20世紀のレパートリーでは、普段の清楚なバロック・古典派
音楽の演奏とは打って変わって、
濃厚でヴィブラートもたっぷり使った演奏を聴かせる
有田さん。
「冥」では、フルートとは思えないような表現を色々とこなしてみせて、
なんだかある意味
尺八の演奏でも聴いているような錯覚
に陥らせてくれます。
有田さんの芸風の広さには度肝を抜かれますね!
これまた珍しい古楽器によるロマン派フルート音楽のレパートリーにおいても、有田さんは実に魅力的な演奏をしてのけます。
ウッダールのセレナード
なんか、
とてもおしゃれでさわやかで親しみやすく
、BGMにもいいんじゃないでしょうか。
節度あるヴィブラートの表現がすばらしいです。
超聴き所なのが、フルートの機構を改革した人であったらしい
テュルーによる、グラン・ソロ第13番イ短調
です。
有田千代子さんの弾く透明でしなやかなエラールピアノの導入に続いて、
有田正広さんが
次々と入れ替わり立ち代り現れる魅力いっぱいのメロディの数々を吹きこなしてゆく
のです。
ある意味モーツァルトのトラヴェルソとハープの協奏曲のような豪華さ、曲の構成はあまりしっかりしていないのですが、
びっくりするほど美しい旋律に満ちていて、とても聴き応えがありますよ。
柔らかく暖かくも、速いパッセージでは見事な楽器操縦術を見せる
有田さん、もう言うことありません。
普段有田さんの演奏を聴きなれているバロック・古典派時代のレパートリーも、相変わらずの見事さですよ。
「魔笛」のアリアの編曲版
とかお聴きください、なんていう
決然とした厳しい響きと表現
なんでしょう、
オリジナルのキルストと、18世紀終わりのフォルテピアノのコピーのトーンカラーが、
絶妙なハーモニー
を生んでいます。
フォルテピアノのぺけぺけいう音色がたまんねぇ!!
このブログで何回かご紹介しましたが、18世紀中頃の名トラヴェルソ演奏家であったクヴァンツは、
自分でも楽器を製作しましたが、彼の残したトラヴェルソはヴェルサイユ・ピッチによっていたことが知られています。
ここで有田さんは
オリジナルのクヴァンツを吹いてクヴァンツの無伴奏組曲を演奏している
んですが、
ホ短調曲なのに思いっきりニ短調に聴こえる
のは、ヴェルサイユ・ピッチならでは。
この曲は最後のメヌエットと変奏が、絶対に泣けます(´;ω;`)
美しく繊細なメロディが、次々と変奏されていくシンプルながら効果的な音楽を、
有田さんはあまりにも見事に繊細に表現してくださるのですよ。
もう途中の
超弱音による表現
は
ぶっちゃけありえなーい!!
ぜひとも聴いてみてください。
クヴァンツの組曲と並んで私が最も感銘を受けたのが、クープランのご存知「
恋のうぐいす
」を、
ピッコロとクラヴサンで演奏しているバージョンです。
ロットによるオリジナルのピッコロの、
たまげるほどのかわいいトーンカラー!!
(;゚∀゚)=3
しかもたぶんニ長調曲なんですが、ヴェルサイユ・ピッチのせいでハ長調に聴こえるようです。
うぐいすの華麗な装飾音形に満ちまくったラブソングを、有田さんは鳥になりきって表現していますよ。
曲全体の見通しがよく、
うまく計算されたクレッシェンド、ふっと翳りを見せるダイナミクス
など、
曲の新たな魅力に目を開かれること請け合いです。
トリルの抑揚もすげぇ
。
最後の名高い超絶技巧とか、もう息を飲まされます。
この曲の演奏では、私としてはもっとケレン味たっぷりのブリュッヘンのリコーダー演奏も忘れられないのですが、
この有田さんの演奏はより繊細で暖かなもので、比肩しうる名演ですね!
強いて言えば後半も繰り返してくれれば、もっとよかったんですがまぁいいとしましょう。
この部分がめちゃくちゃすばらしいので、
紹介する動画を作ってみました
。
お時間ある方は再生してみてくださいな。
佐々木節夫さんの助言を受けて録音を開始したものの、
佐々木さんが途中で急逝してしまい、
その冥福を祈って「冥」を収録した
というこのディスク、そのフルート音楽を俯瞰できるという価値、
貴重な数々のオリジナル楽器の音を聴ける幸せさ、美しい写真も載っている資料的価値も含めて、
力の限り推薦させていただきますとも!
しかもこれ今なら、
2枚で2500円くらいで買えるし
(´・ω・`)
あのさ、こういうお宝は軽々しく安くしないでよ‥。
がんばれ日本の古楽演奏家!
さぁーて次回のJMPさんは?
・
デムスの「グラドゥス・アド・パルナスム」
・
「おーい磯野、カバディしようぜ!」
・
「イクラちゃんの家庭内暴力」
でお送りします。じゃんけんぽん!
テーマ:
クラシック
- ジャンル:
音楽
2008/03/24(月) 22:24:02
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がんばれ日本の古楽演奏家
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コンチェルト・ケルンの「オリエントの夢」
もうすぐセリーグが開幕します!
><
もうこの時をどれだけ首を長くして待っていたか‥。
はっきり言ってしまえばクラシック音楽よりも横浜ベイスターズの方が好き
な私JMP、これから泣いたり笑ったりの
半年間が始まるんだぜ!( ・∀・)
‥って、
ベイスターズファンは笑うことよりも悔し泣きの方がよっぽど多いんですけど
ww
昨日お風呂に入りながら、「そう言えば、スタメン野手たちの応援歌、全部覚えてたっけ?」と不安になり、
風呂の中で一人で歌うという荒行
を繰り広げましたが、どうやら相川以外は全員覚えていた様子。
(相川もその後チェックして思い出しました。)
プロ野球ファンの皆さんは、以下の画像を見てみてください。
(毎日新聞の今年の順位予想です。)
あなたの好きなチームは、何位に予想されていましたか?
評論家諸氏によると、我らが横浜ベイスターズは3位から5位の予想。
毎年ビリ予想ばっかだったのにッ!!今年のベイスターズのビリはないのねッ!?ありがとう
(´;ω;`)ブワッ
「お前はベイスターズ何位になると思ってんの?」と聞かれたらですね、うーん、
やっぱビリ
!?ww
いいんです、☆ファンはハナっから大それた期待とかしていませんから。
みっともないので、「今年は優勝するぜ!」とか言ったことないですから、私。
ベイスターズは最高に魅力的ですよ!
監督が大矢さん
だし。
金城さん
いるし、
木塚
いるし、
加藤先生
いるし、
寺原
いるし、
番長
いるし、
修一
いるし、
佐伯さん
いるし、
タクロー
いるし、
ユウキ
いるし‥。
つぅかあれですよ、俺ベイスターズの選手みんな好きだわ。
でも一人だけ一番好きな選手を選べといわれたら、
やっぱり金城さん
ですね!
♪見せてくれ 見せてやれ 超スーパープレイを〜 ハマの風に乗った 男の意地を〜♪
金城さんてば、
バナナが大好き
なんですよ!
さっちゃんですか!?
爪爪爪爪爪爪爪
というわけで、私は今年もベイスターズを応援するのです。どうせ弱いけどさ(´∀`;)
オリエントの夢/コンチェルト・ケルン/サルバンド
ARCHIV 474193-2
1800年頃のヨーロッパでは、トルコの軍楽隊の音楽が大流行
しまして、それを模した曲が数多く書かれました。
モーツァルトもベートーヴェンも、「
トルコ行進曲
」を作曲したのは周知のとおり。
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲「
トルコ風
」もとても有名です。
私的には、フォドールのフォルテピアノ協奏曲ト短調のフィナーレである、「
トルコ風ロンド
」も忘れがたいですねー。
(超マニアックだけど。)
トルコ風音楽の特徴をまとめると、以下のようになりますでしょうか。
1.
多彩なパーカッションの使用
2.
トニックからほとんどコードが変化しない、ドローンっぽい効果
3.
増2度の多用
今回ご紹介のディスクは、ご存知恐怖の古楽オーケストラである
コンチェルト・ケルンが、トルコの
民族音楽アンサンブルであるサルバンドと組んで
、1800年頃のヨーロッパに影響を及ぼした
トルコ音楽の原型と、
その要素を取り入れたクラシック音楽の交流をよみがえらせている
という、画期的なコンセプトによるものです。
ディスクを再生してみると、ヨーロッパのレパートリーと、オリジナルのトルコ音楽が対となるように交互に演奏されている
構成になっていることがすぐに分かります。
サルバンドが演奏する
オーセンティックなトルコ音楽は、実にエスニックで不思議な陶酔をもたらす類のもの
。
使用されている楽器は、キュドゥーム、アジャリ・ケマーン、カヌーン、ベンディール、ケマーンセ・イルーミなど、
読み方も意味もどんな楽器かもよく分からないものばかり
(;゚д゚)
しかしその音色はそれぞれなかなか面白いです、弦も木管もすごくピッチが怪しく、あえて不安定な弾き方をしているんだと
思いますが、この不思議な感覚は他では味わえないですね。
プサルテリウムみたいな音色の楽器も興味深いし。
短調曲(と言っていいのか?)が比較的多いんですが、ずんちゃかずんちゃかいうパーカッション軍団を含めた威勢のよさで、
ひたすらにぎやかで盛り上がりたっぷりのものばかり
です。
時々ヘンな歌声も入りますし。何言ってるか分からないですけど、こんな感じ。
「
やはぁい
」「
やはぁい
」「
やはぁい
」「
バカじゃなぁい‥
」
最後に銀様が混じってしまいました
が、この怪しさは体験しなくちゃ損ですよ。
キリスト教(ヨーロッパ)とイスラム教(アラビア方面)との勢力争いは、どちらかと言えばキリスト教優勢で
終わったんでしょうけど、一時期はイスラム勢力の侵攻がヨーロッパをかなり脅かしたそうですので、
ヨーロッパ人が実際にこういう音楽を聴いていたこと、そして勝敗が異なる結果になっていれば、こういう音楽がもしかしたら
ヨーロッパにおいても標準となっていたかもしれないことを考えれば、興味は尽きません。
その合間にさしはさまれるのは、モーツァルト、グルック、クラウス、ジュスマイヤーによるヨーロッパのクラシック音楽。
どれもトルコ風打楽器が色々出てくる楽しい曲ばかりで、
後ろで大暴れするサルバンドのパーカッションががんばり過ぎ
。
とにかく陽気で聴いていると元気が出てくるような曲ばかりで、ある意味ロッシーニの序曲集みたいでしょうか。
コンチェルト・ケルンの
世界最強レベルの輝かしいアンサンブルの炸裂
についても、もはや言及するまでもないでしょう。
正直グルックとクラウスの曲はそんなにいいとも思いませんが、このCDで聴き所なのはモーツァルトの
「後宮よりの逃走」序曲
と
ジュスマイヤーの
「トルコ風交響曲」ハ長調
ですとも!(≧∀≦)
ミニにタコ
耳にタコができるほど聴いている「後宮」序曲にしても、
コンチェルト・ケルンにやらせたらただではすみません。
とんでもない勢いと力とビートと輝かしさに満ち満ちた、ありえないほどの大爆発
なのです。
ご存知のようにこの曲はもともとのオペラ序曲バージョンでは、ちゃんと終止しませんので、こういう風に独立して取り上げる
場合は、何かしら編曲されてオチが付いたバージョンにされるんですけど、ここで聴くのは普段あまり耳にしない
バージョンだと思いますね。
コンティヌオにチェンバロがいるこだわりもナイス。
ジュスマイヤーの「トルコ風交響曲」については、以前も少しほめたことがありましたが、
これが圧倒的に魅力的な曲目、私を彼の魅力に目覚めさせた曲なのです。
第1楽章の始まりから、師匠である
モーツァルト譲りの豊かな木管楽器のライティング
を見せるジュスマイヤー、
よく言われる「モツレクを台無しにした才能のないカス」みたいな評価が誤っているのは、これだけでも分かるかと。
トゥッティになると、打楽器の皆さんも加わって
チンドン屋の大行列状態
になります、「○×パチンコ新装開店!」
しかしフォルテとピアノのスイッチの切り替えが鮮やか過ぎます、さすがはコンチェルト・ケルン(´・∀・`)
第2主題のかわいさもすごく印象的。
そして展開部がすげえぇぇぇぇ!!
和音のロングトーンに乗って、パーカッション軍団がもう命がけのぶっ叩きの連続を見せまくるパートが、
かなり長く続く
のですよ。
これパーカッションのパートは楽譜に指定されていなくて、即興しているんじゃないかと思うんですけど、
やってる人は本当に大変です。
ここで魂抜かれるほど興奮した後、ヘ長調で落ち着いたかに見せて強引にハ長調に戻す辺りは、これってどうなのよ?
ジュスマイヤーに我々が手玉に取られているようですな。
最後のおまけのパッセージはラブリー!
第2楽章は、単純なヘ長調のメロディを何度か繰り返すだけの構成なんですけど、
繰り返しのたびに楽器編成を豊かに変化させていく
ジュスマイヤーのオーケストレーションの妙が楽しめますよ。
メヌエットは
パーカッションだけのパートから始まる
のにビクーリ( ゚д゚)
主部ではナチュラルトランペットが至難な早い音符を一生懸命吹いています。
トリオがイカすのなんのって、「グラン・パルティータ」が始まったかと錯覚させられるような分厚い木管のアンサンブルと、
野蛮なパーカッションを含むトゥッティの対比が、実にお見事。
フィナーレはかくかくした動きの、勢いいっぱいの終曲。
ロンド形式になっていますが、1番目のクプレが、
まさにトルコ音楽というケレン味たっぷりのもの
で、
笑わされてしまいます(´・∀・`)
ハイドンの「鳥」のフィナーレかよッ!?
というわけで、演奏のありえんほどの白熱ぶりに加えて、曲自体の魅力も相当なものでして、皆さんもぜひこれ聴いて
ジュスマイヤーの才能について見直してほしい
と思うのです。
いつもながらの興味深いプログラミング、コンチェルト・ケルンの企画力には驚かされます。
強いて言えばモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番と、ベートーヴェンの「トルコ行進曲」を入れてほしかった気も
するけど、
とんでもなく面白いディスクとして大推薦
させていただきますよ!
テーマ:
クラシック
- ジャンル:
音楽
2008/03/22(土) 17:03:21
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ドイツの古楽
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コンサートオフ会の告知/ヴォーカル・アンサブル・カペラの「サルヴェの祈り」
突然の告知
ですが、
コンサートオフ会‥っぽいものを開きたいと思っています
。
6月21日土曜日17:30〜の、バッハ・コレギウム・ジャパンによるブランデンブルグ協奏曲集のコンサート
@ミューザ川崎
のチケットを2枚取得しております。
募集人数は1名様、費用は3000円
(チケット代)。
BCJのブランデンブルグが聴きたい、週末やることがないのでコンサートに行きたい、
JMPがどんだけキモいツラしてるか見てみたい、という方は、メールでご連絡ください(`・ω・´)
(このページの左上に、メルアド記載あり。)
締め切りは大体6月初めくらいまで
の予定です。
なお応募がまったくない場合は(普通にそうなりそうww)、私が知人を誘って連れて行きます。
BCJを観て、終わった後居酒屋辺りで古楽の話しができたらいいなぁ、と思っているのですが。
なお、
コンサートの詳細についてはこのリンクをクリックしてください
。
昨日発見したのですが、
世の中にはヤフオクにめちゃくちゃ面白いものを出品する人がいるんですね
( ´∀`)
例えばこんなのがあったそうです。
「ニュータイプ9月号の抽選100名限定テレカです。事情により泣く泣く手放すことになりました。
ワンピースを着た大人っぽい装いのハルヒに萌えてください。届いた当時、興奮のあまり台紙から外しましたが、
ビニールからは出していません。当方、断腸の思いで出品いたします。
本当に落札意思のある方のみご入札ください。
発想はゆうパックを予定しています。高額商品のため、定型外は考えておりません。
料金は‥より、サイズ60でお探しください。
落札いただいた方には、おまけとして私のオリジナルソング『長門は俺の嫁』などを収録したCD-Rをお付けいたします
。
よろしくお願いします。」
。゚(*゚´∀`゚)゚。ブワッハッハッハッ八ッ八ッノヽッノヽッノヽッノ\ ッ/ \
オリジナルソング!しかも
「長門は俺の嫁」!!
wwwwwwww
もう腹抱えて笑い転げさせていただきました。
なお、この出品者のもとには「CDだけ売ってほしい」という問い合わせがたくさん来たそうですww
私もオリジナルソング
「カスミンは俺の嫁」
とか作曲して、オークションにかけてみましょうかね?
サルヴェの祈り/花井哲郎さん/ヴォーカル・アンサンブル・カペラ
女子パウロ会 10048
ちゆ12歳ばりに「JMPは日本の古楽演奏家を応援しています!」なわけでして、
これまでにもいくつか日本の古楽アンサンブルの演奏を紹介してきましたが、
日本には
ルネサンスの声楽レパートリーを専門に取り上げているアンサンブルが存在する
のは皆さまご存知でしょうか?
その名は、
花井哲郎さん指揮のヴォーカル・アンサンブル・カペラ
。
当時の演奏習慣、発音、発生を徹底してよみがえらせることをポリシーとしている
団体ですよ。
一パート二人から三人で、メンバーは全員日本人によって構成されています。
そんな彼らのデビューCDだったのが、今回ご紹介の「
サルヴェの祈り
」。
ジョスカンの音楽を中心に、マリア様にささげられた音楽を数々集めているディスクです。
聴いてみると、彼らの演奏
とてつもなくクオリティが高い
んです!(`・ω・´)
彼らのサウンドはとにかく
ふくよかで暖かく柔軟
、ラ・プティット・バンドの演奏を、
ルネサンスのアカペラレパートリーに持ってきた、という感じなのですね。
ピッチも正確、全員の歌い方の方向付けの徹底が完璧、ハーモニーのめくるめく洪水にもう
頭が混乱してしまいそう
。
私がちょっと苦手なデュファイやオケゲムも収録されているのですが、彼らのまろやかなサウンドで演奏されると、
そのある種いびつな和声が緩和されて、安心して聴けてしまうのが不思議です。
初期ルネサンス音楽を、こんなにじっくりと楽しめたのは初めてだぜ(´・∀・`)
しかもすごく面白いのは、ラテン語なんて全然分からない私ですが、
実際に発音に相当こだわってるなぁ、ということがひしひしと分かること。
ジョスカンの「マニフィカト」とか聴けば分かるんですけど、
「ア」を「エ」っぽく発音している
んですよね。
多分15世紀くらいにはこういう発音がされていたというのを、調べ上げた結果そうしているんでしょう。
「マニフィカト」という歌詞を、「
メニフィカト
」っぽく歌っているというか。
パートごとの
バランスもすごくいい
んですよね、どっちかというとソプラノ主導なんですが、
他の声部もしっかりしていて流されることがありません。
もうジョスカンの「サルヴェ・レジーナ」とか、
ソプラノの高音が天使の歌のよう
です。
このブログではほとんどレビューしていない割りに、実際には私JMPが一番好きな作曲家はジョスカンなんですけど、
このディスクにはジョスカンの音楽がけっこう入っている
のが嬉しいところ。
私の個人的意見ですが、J.S.バッハとモンテヴェルディとジョスカンには、駄作がありませんよね?
ここに収録されている曲も、どれもすばらしく魅力的なものばかり。
そんな彼の音楽の中でも私が一番気に入っていて、はっきり言って
古今東西の音楽で一番好んでいる
のが
「
けがれなく、完全で、貞潔な方(インヴィオラータ)
」なわけでして、これを取り上げているディスクを発見すると
ほぼ無条件で購入してしまう私ですが、普段はオルランド・コンソートによる神演奏をヴァカみたいに飽きもせず
毎日のように聴いているわけです。
そんなインヴィオラータをヴォーカル・アンサンブル・カペラが演奏しているとあって、厳しい耳で
聴かせていただきましたが、もうこれが
笑えてしまうほどいいww
(≧∀≦)
もう私の意見では、
こんなにふくよかで柔軟なインヴィオラータは初めて
ですよ!
妙にピッチが高く
、ト長調くらいに聴こえますが、この頃の音楽はキーに関してもいろんな解釈があるみたいですね。
あとあちこちで聴きなれているものと比較して、シャープの処理がされているのが印象的、そして興味深いです。
聖母への愛情を切々と表情いっぱいに、敬虔にそしてなによりもひたすら柔らかく歌ってのける
ヴォーカル・アンサンブル・カペラ、
その美しさは筆舌に尽くしがたいほど
。
とにかくハーモニーの破壊力がただ事ではありません、メンバーの歌い方の徹底と、
ピッチの完璧さによって達成されているんでしょうね。
これは間違いなく
ジョスカン演奏史上トップクラス
、オルランド・コンソートにも十分匹敵します。
あまりにも感動してしまったので、皆さまとも共有したくなってしまい、インヴィオラータの演奏を紹介している
動画を以下に貼り付けますので、興味ある方は再生してみてくださいね。
このアンサンブルの名前、皆さまぜひとも記憶しましょう。
がんばれ日本の古楽演奏家!
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クラシック
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音楽
2008/03/19(水) 23:36:46
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がんばれ日本の古楽演奏家
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寺神戸亮さんとレ・ボレアードの「モーツァルティッシモ」
毎日とはいかないかもしれませんが、
できるだけがんばって更新しようと思っています
ので、
皆さまこれからもよろしくお願いしますねm(_ _)m
昨日ジョジョの続きを買うために本屋さんに行ったところ、ある本が目に留まりました。
「平野綾 初写真集」
( ^ω^)‥‥。
ついでにその隣を見ると、こんな本も置いてありました。
「平野綾 フォト&エッセー集」
2種類もありやがるのかよッ!?
平野綾さん、よっぽど人気あるんですねー。アイドル級じゃん。
まぁ普通にきれいだし、すごく若いし、実力もすごいし、分からなくはないですが。
歌も相当上手ですよねー。
まず間違いなく、ドリス・ハーゲルやマリー・クイケンよりはうまい
。
しかし我らが秋谷智子さんの人気は、全然盛り上がっていないのはなぜかッ!?
絶望した!秋谷智子さんの魅力が分からない世の中に絶望した!!
‥とか言って、彼女のよさは俺だけわかればいいのさ、とか思ってる俺ガイルww
モーツァルティッシモ/寺神戸亮さん/レ・ボレアード
ALM RECORDS ALCD-1060.61
さて皆さん、「
レ・ボレアード
」と聞いて、なにをすぐに連想しますか?
古楽ファンなら、以下の4通りの答えがあると思います。
1.
ラモーのオペラ「レ・ボレアド(北風の神)」
2.
エリック・ミルンズが指揮するカナダ(多分)の古楽器アンサンブル「レ・ボレアード」
3.
ヨハネス・リュートゥワーの古楽器オーケストラ「ラ・ボレア・アムステルダム」
4.
寺神戸亮さんの古楽器オーケストラである「レ・ボレアード」
(これ以外の答えをお持ちのツワモノの方は、ご連絡ください(;`・ω・))
というわけでいろんな「レ・ボレアード」があるわけですが、
ここで登場してくるのは寺神戸さんの指揮するレ・ボレアードです。
寺神戸さんが指揮者活動をされていて、なおかつご自分の古楽器オケまでお持ちだというのは、
あんまり知られていない
んじゃないでしょうかね?
私が今までに買ったCDも、この「モーツァルティッシモ」と、「
イドメネオ
」だけですし。
しかしこのレ・ボレアード、
大変に優れた第一級の古楽器アンサンブル
なのですよ、日本の古楽のレベルが
世界でもトップクラスであることの、もう一つの大変強力な証拠となっています。
団員にはフィリップ・クヴェール(なんでいるんじゃ?)、竹嶋祐子さん、高田あずみさん、菅きよみさん辺りが
普通に入っていますしね( ´∀`)
しかも
寺神戸さんの指揮が非常に水準が高く霊感にあふれたもの
、
個人的には寺神戸さんのヴァイオリンソロはお行儀が良すぎてあまり好きでない私ですが、
指揮者としてはすばらしいと思うのです。
‥今気付きましたが、この図式鈴木秀美さんとまったく同じじゃん。なんでよ!?
しかもブックレットのライナーノーツを寄せているのが、安田和信さんなところも見逃せませんとも。
このCD2枚組みでして、なんと
1783年3月23日に、ウィーンの宮廷劇場で行われたモーツァルト主宰の演奏会を、
そのまんま再現した
というとんでもない試みなのです( ゚д゚)
17世紀、18世紀の宗教音楽の演奏において、典礼を再現したプログラムというのは今ではけっこう目にしますが、
今日のものとはかなり異なっていたと聞く18世紀当時のコンサートを、
そのまま再現するという試みは非常に貴重なものなんじゃないでしょうか。
こんな企画が日本でしかも古楽器を用いて行われるなんて、誇りに思っちまうぜ!
そんなわけでこのCDの凝り方はちょっとやそっとのものではありません。
まずはハフナー交響曲から開始するのですが、なぜか
第1楽章からメヌエットまでやったところで中断してしまいます
。
「は!?」と思いますが、実は合間にオペラアリアやコンサート・アリアやフォルテピアノの音楽をいろいろさしはさんだ後、
一番最後になってフィナーレだけ演奏して終わりになる
のですよ。
そう、実は18世紀当時、シンフォニーってこういう風に演奏されていたらしいんですよねー(´∀`;)
このやり方を21世紀によみがえらせてくれたのは、偉業じゃないでしょうか?
(ちなみに以上のことがブックレットに書いてありますが、実際の演奏を聴くと「何かが」違います。
何が違うかは、実際に聴いて確かめてみましょう!)
あとこの「ハフナー」、なんかクラリネットがいないバージョンによっているということ、けっこう珍しいですよね。
肝心の演奏も、
とてもきびきびとしていて勢いに乗っており、細部まで目配りの利いた優れたもの
で、嬉しい限り。
ただ‥あのさ、録音が悪くない?
ちょっと
パサパサした感じに聴こえてしまう
のですよ(-_-)
ちなみにこれライブ録音でして、曲が終わるごとに拍手が入りまくります。
色々挿入されるアリアは、すべてソプラノのためのもので、
トゥーナ・ブラーテン
という人が歌っています。
うーん、知らん!
選ばれている曲は、コロラトゥーラ・ソプラノのための大変な難曲ばかりで、歌うのはかなり大変だろうと思いますが、
ブラーテンはなかなかの健闘を見せています。
超高音でぴょいぴょい飛び跳ねたりするパッセージ、
がんばって歌っているのはよく分かります
。
もう少し声につやがあって、超高音においても余裕があればもっとよかったでしょうが、十分おkレベルじゃないでしょうか。
そしてそれよりも彼女を支えている寺神戸さんとオーケストラがあっぱれ!
緩急を自在に操り、見事にモーツァルトのドラマを表出する寺神戸さん、そしてそれに応える柔らかくしなやかな
古楽管楽器のみなさん
、なんという愉悦でしょう!
「歌手がそれほどでもないけど、オーケストラの伴奏がお見事」という意味では、ルーテンスを支えたシギスヴァルトと
ラ・プティット・バンドの演奏に近いものがありますでしょうかね?
そしてこのCDの主役は、私的には絶対に
フォルテピアノのソリストである、アレクセイ・リュビモフ
です。
この人、古楽から伝統的なモダン楽器演奏、さらには現代音楽までなんでもこなす才人だということ。
彼がソロを取るフォルテピアノ協奏曲が、
第13番ハ長調
、
第5番ニ長調
と2曲入っていますが、本当にすばらしいのです(≧∀≦)
力強く祝祭的な第13番もいいけど、それ以上にかわいく華やかな第5番がたまらんちん!
モーツァルトのかなりの若書きなのですが、そんなことをまったく感じさせないライティングを、
寺神戸さんの優れたオーケストラと、リュビモフのアイディアいっぱいのソロがよみがえらせていく様は、
ほとんど奇跡のようですよ。
オーケストラは堅固な構成で、ふわりと浮き上がる管楽器がもう何も言うことありません
。
ブラスやティンパニも実にカコイイですしね。
リュビモフのフォルテピアノ、ぺけぺけしたトーンカラーでかわいいぜ!
しかも
コンティヌオもすごく存在感があり
、聴いていて嬉しくなりますし。
(なお第3楽章には、モーツァルトが後に書いたメヌエットを採用しています。)
さらにすごいのが、リュビモフによるフォルテピアノの独奏曲の演奏。
まずは
モーツァルトの数々の主題を元にした、かなり長い即興演奏を披露してくれる
のですが、これが今考えたとは
思えないほどで説得力のある音楽(;゚д゚)
なんでこんなことできるの?あんたレヴィン!?
細かな装飾やおもしろいルバートに彩られたリュビモフの名技
は、モーツァルトのファンなら絶対に興奮を誘うものでしょう。
また彼が弾く2曲の変奏曲が圧倒的。
ある種異様なルバート、なんだか石ころにつまづいたかのようなへんちくりんなアゴーギグ、同じことを決して繰り返さない
ファンタジーあふれる即興的装飾、そして和音を微妙にずらしてアルペジオぽく弾いたりする独特のセンス
、
何から何までリュビモフの個性に満ちた、聴いたことのないような爆笑のモーツァルトがここに
完成してしまっているのですよww
癖が強くて、好き嫌いはあるかもしれませんが、はまってしまえばもう後は
恋は盲目
。
もう何も言えなくなってしまうほどの説得力ある演奏だと思うのですが、皆さまぜひとも試してみてくださいねっ。
おまけで「
ポストホルン
」のコンチェルタント楽章が2曲入ってたりもしますし、企画の面白さ、時代考証の徹底ぶり、
そして演奏の質自体の高さを総合して、本当にすばらしいモーツァルト演奏だと思いますよ!
ただ、録音がへちょいことだけを除けば‥orz本当に悔やまれます。
女将を呼べ!!
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クラシック
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2008/03/18(火) 07:38:56
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がんばれ日本の古楽演奏家
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ゼフィーロによるヴィヴァルディ管楽協奏曲集
どうもおはようございますノシ
3日ぶりの更新となってしまいました
が、みなさまお元気でいらっしゃいますでしょうか。
しかし
春らしい雰囲気になってきて嬉しい限り
ですね( ´∀`)
週末ジョギングしたり散歩したりしていると、いろんな花の香りがしてきて楽しくなってしまうのですよ。
特に
一番ゴキゲンなのがジンチョウゲ!
なんであれあんなにいい香りがするの?
ヴィヴァルディ管楽協奏曲集/ゼフィーロ
ASTREE E8679
尽きぬ喜びの宝庫であるヴィヴァルディの協奏曲集、確かにワンパターンですし、
作曲のテクニック的にどうよ!?っていうのも時々あったりしますが、
それでも聴いてしまうのがファンのSA・GA
なのです(`・ω・´)
何百もあるその協奏曲集の中でも、特に人気のあるものってやっぱりあるわけですが、
このゼフィーロによる演奏は
人気の名曲の数々を、スタイリッシュで最新の驚きに満ちた趣をもって
よみがえらせてくれている、ヴィヴァルディファンなら必携の一枚
なのですよ。
ゼフィーロはご存知
バロック・オーボエの名手アルフレッド・ベルネルディのアンサンブル
でして、
グラッツィ兄弟やモンタナーリなど、
イタリア古楽のオールスターメンバーによって構成されていてめちゃくちゃレベルが高く
、
バロックと古典派の管楽器を伴う名曲を鮮烈に演奏して人気を博しています。
残念ながら、最近のディスクではモンタナーリがいなかったりするようですね(´・ω・`)
まずは
2本のナチュラルトランペットのための協奏曲ハ長調
、
アンティフォナルな効果がうまいこと用いられている有名なやつですね。
ソリストのカッソーネとマルザーナは、一昔前のナチュラルトランペット演奏では考えられなかったような、
まろやかだけど粒がしっかりしていて、速いパッセージもらくらくこなす見事な腕前
で、
文句の付けようのない吹きっぷりを見せていますよ。
2曲目は私の超お気に入り、
イ短調のオーボエ協奏曲
です。
ベルネルディ、待ってましたー!!ヽ(´ー`)ノ
第1楽章は、繰り返される3連符系のリズムがすごく印象的なトゥッティで始まりますが、
オーケストラのアーティキュレーションが極限まで切り詰められている
のにいきなりビクーリ。
ベルネルディは魔法使いのようなトーンカラーの操りぶり、しかもこれ
使用楽器が
オリジナルの1730年製のダンクイティによるバロックオーボエ
なんですよ、もう
ヘヴン状態
です。
第2楽章は穏やかな平行長調の歌。
ベルネルディの
自由自在な即興的装飾の腕前
に酔いしれましょう。
第3楽章のノリはもうすさまじい、しかもコンティヌオに追加されているバスーンがエラい効果的ですね。
トゥッティの終わりのほうの、「
ファミ
」「
レミ
」「
レド
」「
シド
」という2音ごとのフレーズを、
じっくり表現を変えて演奏する
のが面白くてかなわんですな。
これ以上の名演ってありますかね?
3曲目はこれまた人気のある
ホ短調のバスーン協奏曲
ですぜ。
始まるなり厳しく切ないたたずまい、分散和音によるヴァイオリンの伴奏音形もかっこいいし、
表情たっぷりに
ダイナミクスを変化させるオーケストラも素晴らしいし
、ヴィヴァルディの増2度の使用にもどきりとさせられるという。
ソリストのアルベルト・グラッツィは古楽バスーンならではという
不安定ながらも茶目っ気いっぱいの音を出しまくっており
、
身を切るような曲想とのすごくいいコントラストを生み出していますよ。
(この辺は、テレマンの名曲2本のシャリュモーのためのニ短調協奏曲に共通するものがありますでしょうかね?)
続いては
オーボエとバスーンの二重協奏曲ト長調
、これは私このディスクで初めて聴きました。
第1楽章でソロパートになると、
完全に無伴奏になってしまう
ある意味投げやりな構成が興味深いかと。
第2楽章の、和声法のテストでこういうことやったら怒られそうな、強引かつ意味不明な転調はもはやレッドカードですね(;`・ω・)
第3楽章の
超強烈なアンサンブル
は絶対に忘れがたいです、よくこんなことが出来るなぁ。
その次はお待たせいたしました、このディスクのハイライトであるウルトラ名曲、
2本のオーボエのための協奏曲ニ短調
ですよ!
この曲、有名な割にはあまり古楽器演奏がない感じがするんですが、なんででしょう?
第1楽章から
ぞくぞくするようなミステリアスな雰囲気、静かな足取りを聴かせるかっこいいコンティヌオ
、
俺はこれが聴きたかったんだ(≧∀≦)
それでいて時々はっと盛り上がったりするから油断できないんですが。
そして第2楽章はひたすらシャープ、
ごんごんいうコンティヌオの突き上げ
にのって、
2本のオーボエが突っ走りまくります、最高!
終わる少し前、その他大勢のはずの
モンタナーリが、へんちくりんなトリルを入れている
のも聴き逃せませんよ。
第3楽章はヴィヴァルディの最高傑作のひとつ、2本のオーボエがニ短調の切ない切ない対話をずっと繰り広げていく、
奇跡的な美しさ
を誇る音楽です。
バッハの2台のヴァイオリンの協奏曲の第2楽章に匹敵しませんかねこれ?
一瞬見せる痛々しい不協和音、ソリスト二人のあまりに見事な即興的装飾
、もう涙が止まりません(´;ω;`)
そして第4楽章はまたもやクライマックス、ベルネルディはイントロの印象的なユニゾンをあえてやわらかく描写したかと思えば、
主部ではスイッチを潔く切り替えてドライブ感いっぱいの演奏を繰り広げてくれます
。
この楽章ではある意味ギター系コンティヌオ楽器が主役、
突然強烈なかき鳴らしをところどころ聴かせてくれて
、
こういうのにこだわる人々にはエクスタシーだぜ(;´Д`)ハァハァ
ついでに終わる直前の、
モンタナーリのアインガング
も超かっこいいという。
これは絶対に聴かなくちゃ!
6曲目は
2本のナチュラルホルンのためのヘ長調の協奏曲
、名手トーマス・ミュラーを含む二人のソリストは、
ナチュラルホルンならではの
不安定なピッチでありながらも豪快な吹きっぷりと速いパッセージもこなす技術を披露
し、
大変素晴らしいと思います。
第2楽章だけチェロのソロが出てくるのはなんだよコレ?
最後に
2本のオーボエと2台のヴァイオリンとバスーンのためのハ長調の協奏曲
…とクレジットされていますが、
聴く限りではもっといろいろなソロ楽器が活躍していますので、
むしろヴィヴァルディがけっこう書いた「たくさんソロ楽器が出てくるコンチェルト」に近い曲だと思いました。
第1楽章のフーガがすんげぇいいんですよ
、「調和の幻想」の第11番か、「葬送協奏曲」の第4楽章に匹敵するかと。
ヴィヴァルディは、
けっこうやれば出来る子
ですよね。
いつもこのくらい本気出してくれよ。
というわけで、彼のすごく魅力的なレパートリーを、最高にイカす演奏で楽しませてくれるCDでした、大推薦です( ・∀・)
テーマ:
クラシック
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音楽
2008/03/17(月) 07:54:54
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イタリアの古楽
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コワンとコーエンによるベートーヴェン・チェロのための作品集
みなさん、おはようございます。
「
絶望先生
」が本屋さんに売っていないため、
今日から
ジョジョ第4部を読破することに決めた
ヘタレ管理人のJMPです。
昨日「
更新が止まりそう
」ということを書きましたが、もう少し説明しますと、大きく分けて
二つの理由
があるのです。
まずは、
仕事がエラいきつくなってきて、ブログの記事を書いたりそれをうpったりする時間と余裕が
なくなってきたこと
ですよ。
私前の会社で恥ずかしながら英語うまいとほめられていたため、調子に乗って翻訳の仕事に転職したのですが、
今の仕事場の皆さんはめちゃくちゃレベルが高い方ばかりでして、
私が一番ヘタクソ(それも圧倒的に)、という状況
なんですね。
もう毎日のように、「そんなんじゃぁ全然お話しになんねぇぞ!ピザ食って死ね!」という具合に
優しいお言葉
を
上司からかけていただいているのです(多少誇張はありますが)。
「周りの人に追いつくために、家に帰ってからも死ぬ気で勉強してうまくなる努力をしろ」と言われているために、
自分なりにやってはいますが、
ブログにまで手が回らなそうな状況
だったりするのですよ(´・ω・`)
俺ざまあぁぁww
もう一つなんですが、ご存知の方はご存知でしょうが、このブログと相互リンクしてくださり、限りない励ましを下さっていた
aoyamaさんのブログが、つい最近閉鎖してしまった
のです。
「
aoyamaさんが閉じちゃったのに、俺の記事なんか更新して何になるのよ!?
」と思ってしまうのですね。
念のため言っておきますが、別に励ましとか同情とか期待しておりませんww
細かい事情は他にもありますが、大雑把に言えばそんなわけでして、
ごくごく少数の「毎日楽しみに見ている」という方々からすると、
がっかりさせてしまう可能性がありそうです。
・
心の底からどうでもいい
・
むしろキモいからさっさと閉鎖しろ
・
つぅか人生にも終止符を打て
上記のことを思われた
心優しい
皆さん!
ですよねー
(^^)
まぁ一応書き溜めてある記事も少しくらいはあるので、とりあえず今日は更新してみるのです。
ベートーヴェン・チェロとフォルテピアノのための作品集/クリストフ・コワン/パトリック・コーエン
harmonia mundi france HMA 1901180
以前ハーゼルベックとウィーン・アカデミーの演奏に関連して、「
学生時代に気に入っていた演奏を今になって聴いてみると、
意外とたいしたことなくてへこむことがある
」ということを
書いたことがありました
(←リンクあり)。
今回のこのディスクも私が学生時代にいつも聴いていたシロモノ。
ミュジック・ダボールの廉価盤ですので、1000円くらいで買えたもので私は大喜びで聴きまくりました。
学校で年に4回くらい(半年でだったかな?)コンサートに行って感想文を提出しなくてはならなかったもので、
ある時モザイク・カルテットが演奏するハイドンのコンサートに行ったわけですが、行く前にピアノの先生に
「誰の演奏を聴きにいくの?」と聞かれ、モザイク・カルテットだと答えると、「ふーん、知らないや。CD持ってる?」と尋ねられたため、
貧乏でモザイクのディスクは持っていませんでしたが、今回ご紹介のコワンの演奏は持っていたため、これを先生に貸したわけです。
ケースが割れていたまま貸した覚えがあります、
先生ごめんなさい!
><
ふだん古楽器演奏なんて全然聴かない私の先生でしたが、感想を聞いてみると「
ものすごくよかったよ!
変奏曲も十分いい演奏だったけど、ソナタが本当によかった。強烈なアルペジオにびっくりしちゃった。
ピアニストのルバートがすごく個性的で、モダンピアノでああいうことをしたら聴くに堪えないと思うけど、
昔のピアノでやるとすごくはまるね」といった具合にすごく喜んでもらえて、私も
我が事のように誇らしかった
覚えがあります。
それから約10年ほったらかし、
「カスミン」だったらもうヘナモンになってしまうのでは?というくらいの放置ぶり
ですが、
長き沈黙を破ってディスクを再生してみたわけです。
まずは
「ユダス・マカベウス」による変奏曲
、そういえばこれ週末の朝に
皆川達夫さんがラジオでやっているクラシック音楽の番組で、この間ジョギング中に聴きました。
久しぶりに聴く
コワンとコーエンは実に濃厚で男性的な語り口
、20年前の古楽器演奏とは思えないくらい
今の耳でも鮮烈で面白く聴こえます。
先生をたまげさせたコーエンのフォルテピアノのルバートは本当に個性的
ですね、でも決してやり過ぎにならずに
ちょうどいい程度に抑えられていてすごく好感度が高いです。
(彼、その後ルバートの極端さの面でもっととんがるようになりましたよね?)
これってオリジナルのワルターのフォルテピアノでしょうかね?
トーンカラーが超絶美しい
こと、高音レンジでのぺけぺけいう音が古楽ファンにはたまらねぇ!( ・∀・)
改めて聴くとベートーヴェンの手を変え品を変えの変奏曲の技術はすごいですね、特に
終わりのほうの厳しいカノン
にビクーリ。
2曲目の
「魔笛」変奏曲
も、めくるめく繰り広げられる様々な表情をたたえた変奏群を、
コワンとコーエンの二人は、繊細さよりも力強く大胆な表現で次々と繰り広げていき、興味深いことこの上ありません。
途中のトニックマイナーの死にそうに悲しい変奏から、その後の勢いに乗った楽しい変奏につながる
スイッチの切り替え
にはあっぱれ!
そしていよいよメインディッシュの
イ長調ソナタ
、
私がベートーヴェンのチェロソナタで一番好きな曲です。
第1楽章のイントロから、チェロの
深く豊かな音色
に耳が釘付け、
そして
ふくよかなアンサンブルがどんどんクレッシェンドしていく
様にはもう降参です。
途中で出てくるチェロのピチカート、
これピチカートかよ!?
ありえないほど強烈な音色、先生がたまげたのもよく分かります。
第2主題が一通り奏された後
ぐいぐい上昇していくパッセージの強烈さ
、涙が止まらねぇ(´;ω;`)
展開部で転調していく部分、コワンの語り口はもはや圧倒的、
なんでチェロにこんなことが出来るのよ…
。
もうほとんどブリュッヘンのエロイカ第1楽章の展開部の興奮がよみがえるようですね。
びっくりするほど男らしく骨太な表現力には、
聴いてるだけで男なのに妊娠しそうになってしまいます
。
(前ドゥッフシュミッドでもそんなこと言いましたけど。)
第2楽章はトニックマイナーのスケルツォで、メインのメロディがチェロに出るところの、
コワンの豊かな歌にはメロメロにさせられますな。中間部の暖かさも印象的。
第3楽章は優しいベートーヴェンの側面がよく現れています、
「悲愴」ソナタの第2楽章を思わせる
おしゃれな音楽!
そして最後はアタッカでなだれ込むフィナーレ、
この愉悦にあふれたベートーヴェンにしては楽観的な雰囲気がすごく楽しいです。
チェロがメロディを取るところとベースを担当するところがうまく使い分けられている
のが見事ですね。
真ん中辺りからで出てくるコーエンの左手が持続音を叩きながら盛り上がる部分はスカッとしませんか?
終わりの部分の
超強烈なクレッシェンドとフォルテピアノの連打
には
小宇宙が燃焼するぅ!!
…というわけで、こちらは改めて聴いてみてもやっぱりめちゃくちゃよかったです。
本当にいいものはいつまでも色あせないものですね、
「ゼルダ」第1作
みたいに。
90年前後のコワンとコーエンのデュオは神だったということを、再認識させられてしまいました。
テーマ:
クラシック
- ジャンル:
音楽
2008/03/14(金) 07:36:43
|
フランスの古楽
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アイム指揮のモンテヴェルディ歌劇「オルフェオ」
ちょっといろいろな訳があって、
更新がストップしてしまうかもしれません
‥。
(ごくごく少数の)楽しみにしてくださっている方々、申し訳ないですm(_ _)m
モンテヴェルディ歌劇「オルフェオ」/エマニュエル・アイム/コンセール・ド・アストレ/ヨーロピアン・ヴォイセズ
Virgin veritas 724354564222
音楽の選り好みが激しい筆者JMP、特に
オペラが好きでない
ため、
今まで200個くらい記事書いた中でも、オペラを取り上げたものは、
ヴァイル指揮のJ.C.バッハ「エンディミオーネ」だけだったりします(´∀`;)
オペラで私が文句なしに好きと思うのはモンテヴェルディの3作だけ
、ヘンデルとモーツァルトもまぁそこそこ好きかな、
というレベルですね(ヘンデルはオラトリオは大好きですぜ)。
この間「
オルフェオ
」を聴いたらやっぱり素晴らしかったので、
今回は珍しくアイムによる「オルフェオ」を取り上げてみます。
モンテヴェルディによるオペラ「オルフェオ」は、「歴史上最初のオペラではないけど、
歴史上最初の真に偉大なオペラ作品である
」というややこしい形容がなされている曲です。
「オルフェオ」は1607年の曲ですが、どうやら史上最初のオペラ作品は16世紀終わりに書かれているらしいんですよね
(どの曲が史上最初であるかどうかは意見が分かれていたりするらしいですけど)。
筋書きは皆さんよくご存知の「オルフェオとエウリディーチェ」の物語、
愛する妻を結婚直後にいきなり失ってしまった歌と琴の名手・オルフェオが
冥界に行って妻を取り戻そうとするというお話し
です。
グルックによるオペラも超有名ですな。
日本の神話とか古典文学とかが大好きな私JMP、この間までは会社の昼休みに「
古事記
」を読んでいて、
現在は「
万葉集
」を読んでいるんですけど、
オルフェオの筋書きを見ると、いつも「
イザナギとイザナミのストーリーに似ているなあ
」と思います。
世界の神話って、かなり類似するものが多かったりするのは本当に不思議ですよね!
このおなじみのお話しに、
天性の劇的センスを備えた作曲家であるモンテヴェルディが、
ドラマチックで豊かな旋律に満ちた音楽をつけた
のがこのオペラでして、
永遠の名作としてファンにはかけがえのないものとされているのですよ。
一方ここで「オルフェオ」を演奏しているのは、
最近八面六臂の活躍が目立つ女流古楽指揮者である、
アイムとその手兵であるコンセール・ド・アストレ
。
バロック時代の声楽曲の演奏で評価が高く、この「オルフェオ」やパーセルの「
ダイドーとエネアス
」辺りは
特に評判が良かったです。
2枚組みのディスクを再生してみると、いきなり
冒頭のトッカータからすごいパワーで始まって
びっくりさせられます。
輝かしいブラス、力強いパーカッション、そして華やかな木管が雄たけびを上げるその様に、
これから始まるドラマにいやがうえでも期待が高まります。
「
これからが 本当の 地獄だ…
。」
ていうか、
普通と比べてけっこうピッチが高い
のも印象的です。
私あまり絶対音感ないんですが、ホ長調に近いくらいに聴こえますでしょうか?
でもこれってたぶん適切なんでしょうね、
バロック時代のヴェネチアのピッチって、
a=440とかa=460とかだったって聞きます
し。
そしてアリアが始まると、
歌手それぞれがびっくりするほどうまい
、一昔前のバロックオペラ演奏ではまずなかったような、
力強く豊かで表現力あふれる声の競演が繰り広げられますよ。
だってこのキャスト見てください、
ボストリッジ、デッセー、ジャンス、サンプソン、アグニュー
とかが
一堂に会しているんですから、へたくそな歌唱になるわけがありません。
私の個人的な好みでは、
ムジカのデッセーの声がちょっと怖いような気もします
が、
すごくうまいことは疑いなく、まぁこのへんは好き嫌いの問題でしょうね。
そして私がこだわるところですが、そのアリアを支える
コンティヌオ軍団が実にカラフルで存在感があり見事
です、
参加している楽器を挙げていくだけで、
チェロ、ヴィオローネ、ガンバ2台、リローネ(ヘドリーですよ)、リュート、テオルボ2本、
ハープ、鍵盤楽器2台
‥とエラいことになっていますから。
冥界の場面では、恐ろしさを表現するレガールが実にいい味出していますね。
そしてまた
器楽アンサンブルが充実している
こと、ピケットが若い頃から大のお気に入りだったという
何度も出てくるリトルネッロも、色んな楽器の組み合わせの手を変え品を変え
飽きることなく楽しませてくれますよ。
即興的装飾が豊かに加えられる
のもたまりませんしね。
さらに面白いのが
自由に付け加えられる色んなパーカッション
、なんてカラフルに雰囲気を盛り上げてくれるんでしょう。
もうラモーの管弦楽組曲演奏さえ想起させてしまいますぜ。
結婚の場面とか、皆が楽しく輪舞しているところを想像させてくれて、ものすごく効果的です。
恐らくモンテヴェルディ自体は冒頭のトッカータくらいしかパーカッションの使用を指定していませんよね
(もしかしたら全く指定がないのかも)?
そのうえ第二部の終わりに、
勝手にティンパニのカデンツァみたいな部分が挿入されている
のには
もはやおしっこちびりんぐ(;゚д゚)
起用されている合唱団のヨーロピアン・ヴォイセズも、明るい喜びから深い悲しみまでアイムのタクトにしたがって
表情豊かな表現をしています。
磨きぬき方をもう一段階グレードアップできそうな気もしますが、まぁ十分文句のないレベルです。
アイムの指揮は
ドラマの進行が巧み
で、普段オペラとか聴いても話に
感情移入がめったに出来ない私ですが、この演奏ではすんなり入っていって十分楽しむ事ができるのが不思議です。
(やはりモンテヴェルディの天才的な音楽のせいもあるんですが。)
夢中になって聴いているとあっという間に2時間ほどが経過してしまい、
最後のダンス
になります。
ここでのなんでもありのはっちゃけぶりの楽しさはもはや絶対抗えないレベル
だと思います、
一瞬出てくるハープの合いの手とかも楽しくてしょうがないんですが、
ここでの
終和音
がもうすさまじい。
Eの和音に乗せて、
ストリングスや木管やなんかが超強烈な即興的装飾を繰り広げまくる
んですよ、
なんていうか「ヴァイオリンとかでコンティヌオやってみました」って感じでして(;`・ω・)
ここがあまりにも面白いため、私は10回くらい繰り返し聴いてしまいます、皆さん、ぜひとも試してみてくださいねっ。
私的にあと外せない「オルフェオ」の名演といえば、絶対に
ガリードとアンサンブル・エリマのもの
です。
ガリードのモンテヴェルディ演奏家としての類まれなるセンスが炸裂し、キールらの名歌手たちとうますぎる器楽陣が
最大限の輝きを放っているこの演奏は、私としては勝手に「モンテヴェルディのオペラ演奏におけるエポックメイキング」とか
位置づけています。
去年くらいに出た、全世界限定3000部だかなんかのヴェネクシアーナの演奏は、
amazonで申し込んだのに結局入手出来ませんでした。
さぞかし素晴らしかったんでしょうね…(´・ω・`)
このディスクから
最後のダンスを紹介している動画を貼り付けます
、お時間ある方は再生してみてください。
テーマ:
クラシック
- ジャンル:
音楽
2008/03/13(木) 07:51:53
|
フランスの古楽
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ワーズワースとNQHOのヴォーン・ウィリアムス管弦楽曲集
昨日なんとなく「
ブログにAAを貼ってみたらどうなるのよ?
」とか思って、早速「
ゆっくりしていってね!
」の
AAを貼ってみたわけですが(よりによって)、
めちゃくちゃずれまくって見るに耐えなかった
ので削除しました(-_-)
どなたか、ずれずにブログにAAを貼り付ける方法をご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてほしいんです><
ついでに、
うちの近所で「絶望先生」の5巻以降を売ってる本屋さんをご存知でしたら、教えてください!
近所の本屋2件回ったけど、どっちに行っても「絶望先生」売ってないんだもん、ぬっころす( #゚Д゚)ゴルァ
でも
軍曹さんの16巻が出ているのを見つけました
よ、早速今日から読むんだぜ♪
ヴォーン・ウィリアムス管弦楽曲集/バリー・ワーズワース/ニュー・クインーンズ・ホール・オーケストラ
LONDON POCL-5199
「は!?ヴォーン・ウィリアムスって
ここ古楽ブログじゃなかったの!?
」と思われるのも無理はありません。
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)
というと、第2次世界大戦の後まで生きた、もろ20世紀の作曲家。
バッハとかが基本の古楽とは繋がらないように思えますが、実はしっかし存在しているんですよ、
古楽器による演奏が(;`・ω・)
今回ご紹介するディスクでヴォーン・ウィリアムスを演奏しているのは、
1900年頃の楽器と演奏法を再現して
その頃の音楽を演奏するのを専門としている
という恐るべき団体である、
ニュー・クイーンズ・ホール・オーケストラ
(NQHO)。
彼らの演奏は、以前
グッドマン指揮のホルスト「惑星」をご紹介したことがありましたが
(←リンクあり)、
イギリスの団体だけあって祖国の作曲家を演奏するのが得意らしいんですよね。
繰り返しになりますが、最近の研究によりますと、
第2次大戦が終わるまでのオーケストラは通常弦楽器もガット弦を使用しており、
ヴィブラートも控えめにしか用いられていなかった
ことが分かっているそうです。
それに管楽器のメカニズムも今日のものほど進化しておらず、多少不器用なところがあったとのこと。
だからヴォーン・ウィリアムスを古楽器演奏するのだっておk、ということらしいんですよね( ・∀・)
いや、私も詳しいことはよく分からないんですけど。
ここでは、ワーズワースの指揮によって演奏が行われていますよ。
こんなくだらないブログを熱心に見てくださっている
暇人の
心優しい皆さんは、
筆者JMPが普段は17世紀と18世紀の音楽を聴くことが多いことを、よくご承知でいらっしゃると思います。
えぇ、前ホルストやドビュッシーのレビューをしたときもそうでしたが、
聴きなれていない時代の音楽のレビューをするのはすごく難しいんです(´∀`;)
私がベルリオーズ以降の音楽を聴いていつも感じる事は、「
なんだか映画音楽みたいだなあ
」ということ。
どっちかというとぼんやりとしており(ハイドンとかと比較して、という意味ですよ)、場面展開が速く、
色んな楽器が惜しげもなく代わる代わる使用されており、
その場その場の雰囲気がうまいこと表現されている、という感じです。
ヴォーン・ウィリアムスは「牧歌的な音楽をうまく書いた人」という認識で見られているそうですが、確かにそうですね、
同じ時期の人でもストラヴィンスキーとかとはエラい違いで、
歌いやすいメロディと、繊細な感情と親しみやすい和声を売りにしている
ように思いました。
有名な「
タリスの主題による幻想曲
」にしても、タリスが個人的に好きでない私からすると、
どのへんがタリスなのかさっぱり分からないのですが、すごくのびやかでおおらかなメロディで楽しませてくれますね。
NQHOのサウンドは、知らないで聴いたら「あ、古楽器演奏だ☆」とか絶対分からないくらい、
普通の古楽器演奏とはかけはなれているものだと思うんですけど、
それでも確かに
ストリングスのヴィブラートとか多少控えめ
で、
オーケストラの響きも塊として聴こえるというよりは、もう少しそれぞれの楽器が分離して聞こえてきますでしょうか。
聴きなれているモダン楽器演奏と比較して、
強いて言えばというレベル
ではありますが(正直、モダン楽器演奏とそんなに変わんないです)。
管楽器とか、聴いていて現在のものとの違いがわかんないんです><
私がこのCDで特に気に入っているのは、3曲目の「
ひばりは昇る
」と、4曲目の「
グリーンスリーヴス幻想曲
」です。
「ひばりは昇る」は、始まるなりソロヴァイオリン(ハゲイ・シャハムという人が弾いています)が
普通のレンジから飛び立って、ひらひらと宙を舞い巡りながらだんだんと上昇していき
、
高いところで自由に飛びまわっている下で、オーケストラがホ短調(たぶん?)の
息の長いメロディを歌い継いでいくという天才的な音楽です。
もうこの曲は、とにかく
ひばりのヴァイオリンソロが超絶かっこいい!
この自由自在に空を駆け巡る感覚、宮崎アニメのようというかなんというか、
聴いていると「
♪いまーわたしのーねがーいごとがー♪
」とか歌いだしそうになってしまいます。
ちなみに空飛ぶ夢をよく見る人って、逃避願望が強い人だって聞きましたが、ホントですか?
オーケストラのメロディも美しいですし、途中からはアジアっぽい雰囲気を帯びてきて、
なんとなくですけど他の鳥も一緒に飛んでいるような印象を受けます。
そしてオーケストラが黙った後も
ひばりは一人でひらひら飛び続け、最後も高く舞い上がって「シ」の音で終始
します。
まさに天才の音楽…( ゚д゚)
「グリーンスリーヴス幻想曲」は私が中学生の頃から聴いていた曲でした、誰でも知っているあのメロディを、
たぶんヴォーン・ウィリアムス的にはルネサンス風の味付けを残したまま、彼のセンスを追加した曲なんでしょう。
イントロのフルートとハープの響きがとても印象的
、「春の海」みたい。
あのメロディが始まればゆったりと身をまかせて聴き入ることができるわけですが、
中間部では
拍子とか変わってすこしかっちりした雰囲気
になりますな。
その後再度フルートとハープの導入があって、グリーンスリーヴスのメロディを歌って終わり。
今になって聴いてみるとかなり単純な曲ですが、でもルネサンス時代のメロディが元ネタですからね、
あまり凝らないこのくらいがちょうどいいのかも。
うーん、
可もなく不可もなくという程度の演奏
で、インマゼールにやらせたら
絶対倍くらいはいい演奏になるはずですが、まぁ現時点ではまず他には聴けないレパートリーですので、
興味をもたれた方は試してみてもいいかも。