Le Concert de la Loge Olympique

管理人が好きな古楽器演奏について自分勝手に語るブログです。オタクっぽい雑談率も高いです。ゆっくりしていってね!!

ガーディナーのバッハ・カンタータ集とホープのヴィクトリア・モテット集

今日大雨の中秋葉原にアニメDVDを買いに行ってきました(「月詠」中心)。
その数なんと17枚。えぇ、買いすぎですとも(`・ω・´)
びしょ濡れになりながらTRADERSの紙袋を下げていたら、ソフマップの入り口でやわくなった袋が
DVDの重みに耐えかねず、やぶけて中身が散らばってしまいました。
私がわたわたしていると、店員のナイスミドルがとんできて「お客様大丈夫ですか?すぐに新しい袋をお持ちしましょう」と、
まだ買ってもいないのに二重にした紙袋を用意して、周りにビニール包装までしてくれました
じーん(´;ω;`)ソフマップありがとう!カワ○タさんありがとう!
お礼と言ってはなんだけどちゃんとDVD買って帰りました。「こどものじかん」だけどな、よりによって。

今日はへこまされたCDと感動の嵐だったCD、両方を紹介してみます。

J.S.バッハ/カンタータ第140番&147番/ジョン・エリオット・ガーディナー/モンテヴェルディ合唱団/
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ソプラノ:ルース・ホルトン
カウンターテナー:マイケル・チャンス
テナー:アンソニー・ロルフ・ジョンソン
ベース:スティーブン・ヴァーコー
ARCHIV UCCA-3140
ヴィクトリア/モテット集/ヴィクトリア・ヴォイスィズ・アンド・ヴィオールズ/アンドリュー・ホープ
Gaudeamus GAU338

gardiner.jpg

私、ガーディナーそんなに好きじゃないんですよ(´・Д・`)
神のように崇められていることもよく分かっていますし、いつでもどんな曲をやっても水準は常に高いことは認めますが、
ただノっている時の彼はめちゃくちゃ楽しい結果を出すんですけど、つまんない時の彼はひたすらおカタく
マジメで楽しむところがほとんどない演奏をしてしまう
ので、私的には当たりはずれがあるイメージなんですね。
なんつーかパサパサした、安物の鶏のささ身みたいにタンパクというか、全く贅肉がないほど磨き抜かれているけど、
ジョスカンと比べて美しさと色気にはるかに欠けている、パレストリーナみたいというか。
この第140番と147番は、かつて聴いたガーディナーの仕事の中でも一番orzでした恐らく。
もともと第140番「目覚めよと我らに呼ばわる物見らの声」は私の苦手な曲でして、このCDたったの500円で売ってたので
「ダメ元でいかす演奏だったら、曲への見方が変わるかもしれないじゃないか」と思って買ってみましたが、
やっぱりダメだったのです。むしろ500円で博多天神ラーメン食えばよかった、替え玉付きで。

とにかくこの演奏は一言で言って、「モダン楽器演奏みたい」です。相変わらず質そのものはいいんですが。
なんだか30年位前のバッハ演奏を思わせるというか(録音は1990年)。
よく覚えてないですけど、リヒターとかこんな感じじゃなかったでしたっけ?
「リヒターをバカにするな!」という怒りの声が上がるかもしれませんが、
私はやっぱり古楽のオーセンティックなバッハが好きです。リヒターはエラいんでしょうけど。
このガーディナーの演奏は、全体を通して徹頭徹尾ストイックでうまみとか感じられません
どちらの曲もそこそこ明るい曲調だと思うんですがね。
驚かされるのは、ソリストや合唱の歌い方も、器楽アンサンブルの弾き方も、なんだか全然古楽っぽくないこと。
私コレ「モダン楽器の古楽まねっこ演奏」と言われても余裕で信じますね。
ソロもモンテヴェルディ合唱団もうまいのは認めます(特に合唱団)が、解釈が大仰と言うかすごくロマン的でして、
おおげさで朗々とした表現を意図しすぎ
だと私には感じられました。
なんつーか私の好きなリフキンの、スリムだけど色っぽいバッハ演奏とは対極に位置しているように思えます。
しかも器楽演奏も野太い感じの音の出し方で、繊細なアーティキュレーションとかを積み上げて勝負する、
いわゆる普通の古楽と比べるとかなり違和感がありまして。
その上録音もあまりよくなく、ガーディナーの解釈が全体を塊として響かせる
「モダン楽器のベートーヴェン」みたいなやり方
でして、声部ごとの輪郭とか全然形が伝わりません。
ガーディナー、モーツァルトのフォルテピアノ協奏曲全集の時(ビルソンと組みました)なんかの、
たまらないゴキゲンぶりとは同じ人とは思えないのです(´・ω・`)
バッハのカンタータでも、超名曲第34番なんかはすごく楽しませてくれるのに。

振り返ってみると、ガーディナーって元々は必ずしも古楽の専門家じゃなかったんですよね。
彼が初めモンテヴェルディを演奏するために組織した「モンテヴェルディ管弦楽団」はモダン楽器編成だったらしく、
なんと「アランフェス協奏曲」とか演奏してたりしますもん。
モンテヴェルディ管弦楽団のメンバーたちに楽器の持ち変えをさせてEBSにしましたが、
彼の解釈って基本的には伝統的モダン演奏から脱却し切れていないところがあるんだと思います
だからこそ「古楽は嫌いだけどガーディナーの演奏だけは大好き」という、モダン楽器派の人たちが多いのでしょう。
残念ながら、やっぱりカンタータ第140番は好きになれませんでした。
第147番も、愉悦もドラマもほとんど感じられず、なんだか重たい感じで終始進められます。
私的に唯一注目に値したのは、「主よ人の望みの喜びよ」のリトルネロのアーティキュレーションが、ちょっとだけ凝っていたことでしょうか。
これよりステキな演奏は、私が今までに聴いた中でも鈴木さん(ココで紹介しました←リンクあり)、
リフキン、アーノンクールといろいろありますよ(コープマンとトーマスもよさそうな希ガス)。
メシ食ってた方がマシだッ!!(泣)

今度は打って変わって最高のディスク、ヴィクトリア・ヴォイスィズ・アンド・ヴィオールズによる
スペインルネサンス音楽の最高峰・ヴィクトリア(1548-1611)のモテット集です。
これ私ディスクユニオンで発見した時(たったの800円)「こんなのあったのかよwww」と勃起が止まらず
そして実際に聴いて「くやしい、でも感じちゃう!」と涙と射精が止まりませんでした(´∀`;)
ヴィクトリアの演奏って不思議と比較的大きな編成の合唱が多く、少し寂しく思ってたんですが、
ぬわんとこの演奏は完全なる声楽一パート一人(しかもアルトはカウンターテナー)、その上ヴィクトリアの頃の
オーセンティックなパフォーマンスプラクティスを援用してヴィオールコンソートがダブリング、
コンティヌオにアルパ・ドッピアとテオルボまでおり
、ピッチにもこだわり不思議な低さ、
ダメ押しに「オーセンティシティを考慮して、スペインなまりではなくむしろイタリアなまりのラテン語発音をしている」という
日本人にそんなこと言われてもわかんねぇよという変態的こだわりよう(なんでも収録曲はイタリア起源だとかなんとか)。
ここまでですでにwktkが止まりませんが、もう演奏が御託を無視しても有無を言わさずすばらしいッ!!
もうこれまでに聴いたヴィクトリア演奏で最もすばらしいものだと思います。
有名曲は多分8声の「アヴェ・マリア」くらいだと思うのですが、どれもヴィクトリアらしいエクスタシーと宗教的恍惚と
あふれんばかりの輝かしさと官能的美しさに満ちた作品ばかり
、それをまさにソリストクラスの腕前の
歌手たちが歌い継いでいき、セピア色でのびやかなヴィオール群とぽろぽろいうコンティヌオが加わる様は、
奇跡としか形容のし難いありえないほどの脳内麻薬物質分泌促進音楽
なんつってもやっぱり私的には聴き所は8声の「アヴェ・マリア」なんですが、じっくりとした感動のこもった
丁寧でしみじみとした歌いまわし
、「ぽろろん」というコンティヌオたちが美しすぎですし、
普通はイ短調に聴こえるこの曲がト短調ぐらいに聴こえてしまうという、不思議な体験が心底たまりませんよ( ´∀`)
モテットが18曲収録されていますが、楽器編成を変化させたり時にはアカペラ重唱だけにしたりと、
音のパレットも工夫しており、「SANCTA MARIA」(一つ目の方)では
ソプラノソロとヴィオールコンソートの編成を採用している辺り、なんだかバードのコンソートソングでも聴いてるみたい。
二つ目の方の「SANCTA MARIA」なんて、途中からフルアンサンブルになるところの明暗の対比が、
もはや驚きのあまり腰抜かしそうになるほど。主は言われた、「光あれ!」

超優秀録音と、ルネサンス時代でも最もすばらしい作品群と、最新の学究的成果と、
類まれなる音楽的センス・テクニックの幸福なる融合、すべての古楽ファンの皆さんに体験していただきたいです。
もしも「バロック以前の音楽なんて興味ない」という以前の私みたいな方がいらっしゃいましたら、
いいきっかけになるかもしれませんよ!トライしてみて!(*゚ー゚)
終わりにサービスで件の「アヴェ・マリア」を紹介しているようつべ動画を貼っておきます。
最近ドールたちの中で一番銀様が好きな俺(;´Д`)ハァハァ

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  1. 2008/08/30(土) 20:54:47|
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ゴッドウィンのヘンデル「リッカルド・プリモ」

野球五輪日本代表の初戦であるキューバ戦は、残念ながら2-4で敗れてしまいました。
一部ではさっそく負け投手となったダルビッシュへのバッシングが行われているようです。
いやぁ、ダルビッシュだって人間なんだし、彼の範囲内での波だってありますよね。
それに5回で4失点でしょ、そんな試合ぶっ壊したとかじゃないじゃん(´・Д・`)
if中のifの話ではありますが、仮に日本の先発が那須野だったとしたら、
初回で6失点KOとかだったんじゃないでしょうか。
思い起こせばWBCだって予選ではけっこう負けてたのに最終的には優勝しちゃいましたしね、まだまだこれからですよ。
頑張れ星野JAPAN!デブも頑張れ!!

ヘンデル「リッカルド・プリモ」/ポール・ゴッドウィン/バーゼル室内管弦楽団
カウンターテナー:ローレンス・ザッツォ
ソプラノ:ヌリア・リアル
ベース:カーティス・ストリートマン
バリトン:デービッド・ウィルソン=ジョンソン
ソプラノ:ジェラルディーネ・マグリーヴィ
カウンターテナー:ティム・ミード
deutsche harmonia mundi 88697174212

riccardo.jpg

これはすっげぇヘンデル演奏だッ!!私的には多分こんなにすごいヘンデルのオペラ・オラトリオ演奏は初めてです(`・ω・´)
もうクリスティマッギガンキングミンコフスキ辺りのヘンデルなんて相手ではありません。
カーティスヤーコプスよりもすげぇだろコレ。

バーゼル室内管弦楽団はもちろん普段はモダン楽器での演奏をしているわけですが、
なんでこんなにとんでもなくすばらしい古楽器演奏もできてしまうんでしょうか。
やはり神指揮者であるゴッドウィンが付いていることと、バーゼルが古楽のメッカであることが要因なんでしょうかね。
もうメンバー表見てもテオルボの今村泰典さん以外知ってるメンツが一人もいないんですが、
コイツら世界最高レベルの古楽器アンサンブルを形成していますよ。つぅか頼むから古楽専門になってくれ
SO☆SI☆TEッ、ゴッドウィンのとてつもなく力みなぎるカラフルでダイナミックな操縦っぷりといったら‥(´つω;`)
メロディアスなアリアでの繊細な表現もいいですけど、とりわけ力強いアリアでのはちきれんばかりにみずみずしく
勢いたっぷりでアグレッシブでドライブ感満点な突っ走りがたまりません
とも。
終わりのところでのリタルダンドが全然ないのも快感だし。
二人いるテオルボ(今村さんと尾崎俊徳さんの日本人コンビです。誇らしいッ!( ^∀^))の超絶引き締まったかき鳴らしや、
レシタティーヴォでの見事すぎるアインガングがなんと効果的なんでしょう。
よく聴くとコンティヌオの低弦、重音奏法してません?
極端なまでにコントラストが付けられた強弱とかビートとか抑揚とか
かつて経験したことのないような興奮をもたらしてくれますし、
もう冒頭のティンパニのトレモロなんて雷鳴のようじゃないですか。
終わりの方のアリアでピッコロ(?)がオブリガートで大活躍するところがあるんですけど、
ピッチが妖しすぎて度肝を抜かれますとも。「」が♭とナチュラルの中間くらいに聴こえるという(;´Д`)
そいで気になる声楽ソリストたちの歌いっぷりですが、これがまたもう驚異的なほどにみんな表情豊かでして
テクニック的にも完璧すぎ
、カデンツァなんかもすげぇスタイリッシュだし。もはや何も言うことありません。
私の個人的好みでは、ちょいとみんな朗々とした歌い方すぎる気もしますが、最近はこういうほうが流行ってるらしいですね。
リアルウィルソン=ジョンソンがいるのが特にうれしいところ。リアル相変わらずきれいだなー(*゚ー゚)

なお音楽に関してですが、私はそれほどいいとも思わないんですよねー。
ヘンデルのオペラ・オラトリオにもっと魅力的なのは色々ありますよ、
「メサイア」とか「エイシスとガラティア」とか「時と真理の勝利(英語版)」とか。
題材がイングランド王なんですから、英語で歌ってくれればよかったのになー(´・ω・`)
いつも思うけど、ヘンデルはナチュラルトランペットやティンパニがいても、めちゃくちゃ出し惜しみしますよね。
それがいいところでもあるんですが。
終わりの方のマーチの出だし、一瞬テレマンのターフェルムジークの一部かと錯覚させられてしまいます(;゚д゚)
このオペラ、合唱らしい合唱がほぼありません。しかもこの演奏では重唱で歌っていますよ。

2007年の録音で、大変美しく洗練されたケースとブックレットのデザインがまたステキッ!!
獅子心王らしく、ブックレットにライオンがあしらわれてるし。
ブックレットに歌詞が載ってない辺りに「あれ?」と思いますが、聞いて驚けッ、なんとディスク1をPCに入れると
pdfファイルで原語歌詞と3ヶ国語の対訳がちゃんと載っています

これは新しいッ!!不必要にブックレットが厚くならなくて済む、優れたアイディアじゃないでしょうか。
いろいろな意味で21世紀ならではの最高のヘンデル演奏CD、絶対のオススメッ!!しかも密林なら安く買えます( ・∀・)

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  1. 2008/08/14(木) 21:58:40|
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ピノックによるファッシュ協奏曲集

山本昌、200勝心の底からおめでとうッ!!ヽ(´ー`)ノ
去年一時期全然ダメで、もう限界なのかと思ってたけど、不死鳥のようによみがえった君は最高にカッコイイ!!
プロに入るなり大活躍した松坂や上原なんかと違い、苦労して苦労してここまでのぼりつめた貴方の努力は
最高に価値のあるものだと思うのです。ある意味ドラフト外入団から這い上がったタクローみたい?
工藤ちゃんも阪神の3人も合わせて、まさに40代の星ですねっ。30歳の俺はなにやってるんだ‥(;`・ω・)

ファッシュ管絃楽曲集/トレヴァー・ピノック/イングリッシュ・コンサート
ARCHIV 449210-2

fasch.jpg

こいつはとんでもなく楽しいディスクだぜッ!!(;゚ Д゚)
最近私の中で、ぐんぐん存在が大きくなっている作曲家といえば、ファッシュとボワモルティエなんですよ。
もうこのごろでは、ファッシュなんてテレマン以上にイカすのではないかと思うようになりました
そんな彼の協奏曲を4曲と管弦楽組曲を1曲収録したこの一枚、めったにめぐり合えないほどのゴキゲンさなのです(≧∀≦)

このディスクは前半は特にびっくりすることはありません。
8声の協奏曲ニ長調は、ナチュラルトランペットが完全なる主役、2本のオーボエもソロを取ります。
なかなか楽しくよく出来た曲なのですが、正直ナチュラルトランペットの名手であるマーク・ベネットがここでは
なんかキンキンしすぎた音を出してしまっており
、ある意味モダントランペットによるブランデンブルグ協奏曲第2番でも
聴いているかのような錯覚に陥ってしまいます(´・Д・`)
次はバスーン協奏曲ハ短調、2本のオーボエにも豊かなパートが与えられている厳しい名曲です。
イングリッシュ・コンサートの演奏も十分優れているのですが、以前ご紹介したカメラータ・ケルン(←リンクあり)
の方が私はより力強くて好きですね。
3曲目はト短調の管弦楽組曲、オブリガートでオーボエが3本とバスーンが1本いるという、なかなか豪華な構成。
テレマンの同種の曲を思わせるような気の利いたこじゃれた曲、ゴッドウィンのオーボエは相変わらず神業ですよっ。

さぁ、ここからが本当の地獄だッ!!(`・ω・´)
まずは変ロ長調のシャリュモー協奏曲
‥‥俺はこういうレパートリーをずっと待っていたんだッ!!゚・*:.。..。・゜・(ノД`)・゜・。. .。.:*・゜
第1楽章からゆったりとしたおおらかな音楽、そしてソロが始まるとなんという茶目っ気たっぷりでいたずらっぽく
表情をころころ変えるシャリュモーの個性的な響き‥
。生きててよかったッ!
第2楽章はもう圧倒的、「♭シソドー」「ラファドー」と鋭く炸裂する独特な音形、勢いあふれる推進力が
心の底から気持ちいいです。
以前クラリネットの演奏を絶賛した名手ローソン(←リンクあり)は、まさにこの気まぐれな楽器を達人級に鮮やかに
操ります、なんなのよこの千変万化のトーンカラー?(;`・ω・)
第3楽章は再度暖かい緩叙楽章、ローソンのセンスよい即興的装飾もステキ。
終わりのメヌエットは、まさにファッシュならではのかわいいセンスが満点ですねっ。
全曲を通じて、バロック時代の曲なのに、オーケストラにオーボエが2本いる豪華さも最高です。
ここまで聴いてはっと思いました、俺はこんな曲を知っているッ!!
そう、こういう風にかわいくて楽しくてしょうがないレパートリーを‥‥あ、そうか、モーツァルトの
バセットクラリネット協奏曲
じゃん!
もう私的にはバセクラ協奏曲に匹敵してしまうような幸せいっぱいの音楽、「んなわけねーだろ!」と思われたアナタ、
だまされたと思って聴いてみてくださいよ。
SO☆SI☆TEッ、続くニ長調の協奏曲も極上の喜びだッ!!
この曲のソロはなんとナチュラルホルン2本、オーボエ2本、バスーン2本(;゚д゚)
第1楽章からすさまじい、名手アンドリュー・クラークのとてつもない圧力と爆発力のナチュラルホルンの咆哮が
炸裂しまくり
、なんだよこのとんでもない大騒ぎは‥。
(なお、ブックレットでメンバー表を確認するまで、私これが100%ホルステッドだと勘違いしてました、
クラークの実力はすげぇな。いや、私がヴァカなだけかorz)
またもや俺はこんな曲を知っている、あぁテレマンの3本のナチュラルホルンのための協奏曲ニ長調かッ!
(この記事参照←リンクあり)
まさにあれに肩を並べられるほどのとんでもなく楽しい音楽ですよヽ(´ー`)ノ
ロ短調の第2楽章での、ナチュラルホルンの痛切な響きも聴き手を感動させずにはおきません。
第3楽章のアツいアツいアツいロンド風メヌエットも、クラークとラザフォードの人間業を超えているかのような
驚異的大活躍
によって信じ難いほどの興奮ポイントです!
この楽しさは、テレマンのヴィオラ・ダモーレ、トラヴェルソ、オーボエ・ダモーレの三重協奏曲ホ長調の
最後のロンドを思わせるかと。
途中でのラザフォードの低音でのなんか「ぶひぶひ」いうヘンな音色も爆笑モノですし、
何気にピノックの豊かなリアライゼーションにも注目です。

ピノックの指揮は彼らしい節度を保った上品なもので、派手さは最後の曲を除きあまりないんですが、
いつもの通りすごいオールスター揃いのイングリッシュ・コンサートは、手堅くレベルの高い、
総合的に満足のいく演奏を見せています。
とにかくですよ、こんな究極に面白い協奏曲2曲があまり知られずにいるのはもはや罪ではないかと思ってしまうほど、
ファッシュのすばらしさをすでに知っておられる方、テレマンがけっこう好きな方なんかはぜひとも聴いてみましょうよ!
サービスでナチュラルホルンその他のニ長調協奏曲を紹介しているようつべ動画を挙げておきますので、
興味ある方は再生してみてください。

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  1. 2008/08/05(火) 21:28:13|
  2. イギリスの古楽
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ノリントンの「我が祖国」

忙しいなら無理して更新せんでもいいだろ」という優しいお言葉を何人かの方からいただいてしまいました。
ありがとうございます!ノシ
私気を使いすぎるもので、どうせ読んでる人少ないとはよく分かっているのですが、
数人でもがっかりする人がいると悪いなぁ、と思いやっぱり更新しちゃうんですよねー(´∀`;)
早いとこ自分のペースを見つけたいものです。

ベイスターズが勝って気分のよい管理人JMP、ゴキゲンで新宿タワレコで古楽CD(新宿でも500円でCD売ってるんですよ(^^))と
近所の文教堂で新刊のマンガを買ってきました。
氷川へきるさんの「ベホイミ」2巻と、南方純さんの「南波と海鈴」2巻です。
(「南波と海鈴」についてはこの記事参照←リンクあり)

behoimi.jpg


「ベホイミ」はどうせ弟の家でGファンタジー毎月読んでいるので、掲載号はすべて読んでいるはずなのですが、
でも当然のこととしてやっぱり買わないわけにはいきませんよね( ´∀`)未来ちゃんは俺の嫁ッ!!
氷川へきるさんといえば、「まろまゆ」ももうすぐ2巻が出ると聞きました、待ちきれないぜ。
「南波と海鈴」は勝手に全然人気ないかと思ってたので、2巻が出るとは全く予想だにしていませんでしたww
南方純さん、驚異的な画力にますます磨きがかかっているご様子。いやぁ、日本マンガ界はどんどん進歩してますねッ!!
進歩の方向があさっての方向に向いているという意見もありますが、俺は歓迎なんだぜ(`・ω・´)
ついでに500円CDでは、リフキンとカペコロのハイドン「ホルン信号」とか買えました。ホントに500円でいいの?

スメタナ交響詩「我が祖国」/サー・ロジャー・ノリントン/ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ
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皆さん、スメタナの「我が祖国」の古楽器演奏があるってご存知でした?今ロマン派レパートリーを古楽器でやってのけて
たまげさせてくれる人といえば、もちろんインマゼールなわけですが、80〜90年代に予想だにできないような曲目に
古楽器で果敢に挑戦して人々の度肝を抜きまくった、ノリントンが96年に録音しています。彼はLCPと共に
80年代からベートーヴェン以降の管絃楽曲を次々に録音していきましたが、残念ながら10年位前にガンで倒れ、
その際にLCPはOAEに吸収され消滅してしまいました(´・ω・`)
その後不死鳥のように病床からよみがえったノリントンは、最近ではシュトゥットガルト放送交響楽団と共に
意欲的な活動を続け、古楽専門だった時期以上の幅広い支持を得ている
のは、皆さんもご存知の通りです。
ノリントンといえば、ガーディナーと並んでナイトになっているのがすごいところ。叙勲された際、
彼は喜びのあまり次のように語ったそうです。
私にもサーの称号がいただけるんですねー。サー・アレクサンドル・T・オヤジーデってか!!(≧∀≦)
(上記、本気にしないでください)

「我が祖国」といえば、もちろん即「モルダウ」です。私も大好きですよー、モルダウ( ・∀・)
なんか歌詞がつけられた歌曲バージョンを、中学校くらいの時に歌われたという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
ノリントンはこの誰でも知っている超人気曲を、古楽器によりスリムでコンパクトに手堅くまとめ上げました
イントロの木管アンサンブルが、美しく柔らかいですねッ!
古楽だなぁ、と実感させられるのは、月明かりの中のニンフたちのシーンでの、バックのホルンのパッセージが
しっかりしている辺りや、終わりのティンパニのトレモロや終和音でのぶったたき。残念ながらメンバー表は
ついてないんですが、これってやっぱロバート・ハウズなんでしょうかね?
一方古楽ファンとして多少注文をつけたいのが、内声部とかの輪郭がはっきりせず、けっこう塊として聴こえてしまうこと
(特にベースが弱いです(´・ω・`))と、ウッドウィンドがあまり浮かび上がらないこと。
民族楽派音楽なんてこんなもんだ」と言われてしまえばそれまでですが、インマゼールにやらせたら多分
その辺ももうちょっとよくなるんじゃないでしょうかね?まぁ、ノリントンはいつも録音があまりよくなくて
損している側面もありますが。
しかしスメタナの作曲の腕前は実に見事なものですね、例の有名な旋律の理屈を超えた美しさといい、
同じメロディでも微妙に和声を変える巧みさといい、ちゃんと民族的アイデンティティーが込められている辺りといい、
民族楽派の作曲でもやはりピカイチなんでしょう。

ちなみに私、このCD「モルダウ」以外全然聴きません。だって、後の曲俺的には全然面白くないんだもん(;´Д`)
交響詩だからしょうがないかもしれませんが、なんかはっきりしないぶつ切れの曲が多くて。
うーん、強いて感想を何か述べるなら、最初のチェコ共和国国歌のメロディの一部が
大地讃頌」みたい、ということでしょうか?

いずれにしても、古楽では他に聴けない貴重なディスク、いまなら国内盤で1300円で買えたはずなので、
ぜひともお試しください。国内盤って、普段高いくせに突然とんでもなく貴重なCDすごく安く再販したりしますよねー(;`・ω・)
これが再販された時もむかつきましたし、つい最近シュローダー/スミソニアン室内管弦楽団のベートーヴェン「エロイカ」が
1000円で再販されてる
のを見つけたときは卒倒しそうになりましたww
日本で持ってる人、俺を含めて10人くらいかと勝手に自負してたのにッ!!(泣)

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  1. 2008/07/02(水) 22:26:32|
  2. イギリスの古楽
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バディネージュのテレマン室内ソナタ集

前にも言いましたが、アルクのWeb英辞郎を使っていると、ときどきすげぇ面白い意味を持つ
言葉に行き当たることがあります

例えば英語が得意な皆さん、「scope」という単語の意味、お分かりになりますでしょうか。
いろんな意味があるんですけど、8番に注目だぜ。

scope.jpg


>〈性俗〉熱棒、勃起したペニス
錬金3級まじかる( ゚д゚)ポカーン
しかも、「熱棒」だなんてお見事すぎる訳語です。俺もこういう訳が出来るようになりたいッ!!

続いては、「handmade」という単語の意味。
もちろん普通に日本語と同様、「手作りの」という意味の形容詞が基本なのですが、特殊な名詞も意味するようです。
お分かりになりますでしょうか?(´・∀・`)

handmade.jpg


>〈性俗・卑〉でかチン、巨根
でかチン」!!!まさか英語の辞書でこんな言葉を目にすることになるとはwwww
皆さん今後どこかのお店で「ハンドメイドのスイーツ(笑)」とか書いてあるのを発見したら、
これは『しゃぶると甘いでかチン』の意味かね?」と聞いてみましょう。

魔法の城-テレマン室内ソナタ集/バディネージュ
トラヴェルソ、オーボエ、リコーダー、バスーン、シャリュモー:ポール・キャロル
ガンバ:サリー・スィヴァル(?)
チェンバロ:デービッド・ロウランド
Meridian CDE84347


badinage.jpg


器用な人って重宝されるじゃないですか。
野球で言うと、どこでも守れる「ユーティリティプレイヤー」は、
例えポジションが一つ奪われても別のポジションで活躍できたりします。
元ジャイアンツの元木とか、元ベイスターズで現ライオンズの種田とかがそうですね
種田はベイスターズでは、バッテリー以外はどこでも守れる器用さで大活躍してくれました。
古楽器演奏の世界でも、起用で多才な人ってけっこう存在します。
中世音楽の演奏家は、歌ってフィドルやリコーダーやハーディ・ガーディもこなす、というような人がいたりしますよね。
あるいは指揮者としても大活躍する一方、ナチュラルホルンでは世界で並ぶもののない名手であり、その上
チェンバロでもフォルテピアノでもコンチェルトのソロを取れるというマルチタレントな人が、アンソニー・ホルステッド
そして指揮者としてはグラモフォンアウォードを取ったりしてるのに、トラヴェルソもチェンバロも上手な
ニコラス・マッギガンもとても器用な人です。
さらに私の大好きなロイ・グッドマンも、指揮者としても一流、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダモーレ辺りでは
ソロを担当し、がきんちょ時代にはボーイソプラノのソロで活躍し、
チェンバロ・フォルテピアノでのコンティヌオもめちゃくちゃ上手という張り切りぶり。

しかし、今回ご紹介するアンサンブル・バディネージュの木管ソロ担当のキャロルも相当なもの
なにせ、彼このディスクでトラヴェルソ、オーボエ、リコーダー、バスーン、シャリュモーと5種類の楽器で
ソロを取ってる
んですから(;゚д゚)
トラヴェルソとリコーダーの両刀使いはけっこういますが、バスーンとかシャリュモーとかもはや次元が違います。
バディネージュはキャロル、スィヴァル、ロウランドの3人だけのアンサンブルで、バロックと古典派の室内楽を
演奏したディスクをリリースしており、私は他にドヴィエンヌの室内楽のディスクも持っています。
(そっちでもバスーンとトラヴェルソ、両方吹いてのけている器用なキャロルww)
このテレマンのCD、私たったの300円くらいで買ったんですが、テレマンの各種室内ソナタの合間にチェンバロ独奏の音楽が
差し挟まれる形になっており、なかなかバラエティに富んでおり面白いんです!><
なお、ディスク名の「魔法の城」についてはいちご100%意味不明です。

「5種類も楽器吹き分けたら、どれも中途半端でうまくないんじゃないの?」と思われるかもしれませんがご心配なく、
キャロルはどの楽器もそつなくこなしていますし、オーボエとバスーンに関しては相当うまいんですよ。
オーボエは玄妙なブレスコントロールがステキですし、バスーンはもはや限界ぎりぎりなトーンカラーの七色の操りっぷり
モダン楽器派の方からすると「音色が不安定だ」と思われるかもしれませんが、古楽の名手は
こうやって楽器の洗練されていない素朴さをかえって武器にしてしまうことを、ここを読まれている皆さんはご存知ですよねっ。
もうレンジごとで全然違う楽器のようなトーンカラー、吹きにくそうな楽器を精一杯鳴らしていますよ。
テレマンのファンの方なら、彼の室内ソナタがどれだけ魅力的な宝の宝庫なのか認識しておられるはず、
ここで収録されている音楽も、どれも本当に表情豊かで旋律と和声の魅力にあふれているものばかり
ターフェルムジークの有名なト短調のオーボエソナタなんかも入ってます。
大注目なのが、シャリュモーのための変ロ長調ソナタ
そう、テレマンのシャリュモーのためのレパートリーといえば、2本のシャリュモーのためのニ短調協奏曲と、
「奇妙なシンフォニア」がすぐに思い浮かびますが、彼は室内楽でもこの楽器をけっこう起用したらしいんですよね。
とにかくいたずらっぽく気まぐれな感じの音色のシャリュモー、一般の伝統的なクラシック音楽ばかり聴いていたら、
まずこの楽器のすばらしさは体験できません。
この曲の第3楽章が実にドマラチックドラマチックで圧倒的に感動的なんですよ、すすり泣くシャリュモーッ!!(´;ω;`)
しかし考えてみると、テレマン自体も複数の楽器を起用に上手に演奏したといわれていますからね、
キャロルは現代に生きるテレマンという感じでしょうか。(言いすぎ?)
その上、合間に収録されているチェンバロ独奏のための各種レパートリーも、実にテレマンらしい小粋なセンスにあふれた
頬のほころんでしまうようなものばかり

演奏しているロウランドも、素直で好感の持てる音作りをしています。
テレマンのチェンバロ曲ってあんまり演奏されませんよね、ファンならぜひとも体験してみたいと思うでしょ?
ファンタジア・ヘ長調が、ターフェルムジークの有名なカルテット・ト長調とメロディを共有しているのにビクーリ(;`・ω・)

私は犯罪的値段で入手してしまったこのステキな宝石箱、みなさんもぜひとも試してみてください。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2008/06/13(金) 08:17:57|
  2. イギリスの古楽
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