Le Concert de la Loge Olympique

管理人が好きな古楽器演奏について自分勝手に語るブログです。オタクっぽい雑談率も高いです。ゆっくりしていってね!!

ラ・レアル・カマラのボッケリーニ・ギター五重奏曲集

久しぶりにボロスタジオに行って、ピアノを弾いてきました。
現在我が家にはピアノがないもので‥(´∀`;)
ハイドンの嬰ハ短調ソナタを弾く努力を一生懸命しましたが、なかなか難しいですな。
福田理子さんのようにかっこよく弾きたいんですが。

あと、今日成人の日ですよね。
またもやDQN新成人どもが暴れるんでしょうか。
どうでもいいけど、寒い‥orz

ボッケリーニ・ギター五重奏曲集/ホセ・ミゲル・モレノ/ラ・レアル・カマラ
ヴァイオリン:エミリオ・モレノ、エンリコ・ガッティ
ヴィオラ:ウィム・テン・ハーヴェ
チェロ:ウォーター・メラー
GLOSSA GCD920305


larealcamara.jpg


立て続けのボッケリーニの第3弾ですが、さすがはスペインで活躍したボッケリーニ、
スペインを代表する楽器であるギターを主役に据えた五重奏曲集も書きました。
これもボッケリーニの後期の作品、円熟した彼のライティングが楽しめるセットなわけですが、
このディスクではその中からホ短調と、「ファンダンゴ」ニ長調という人気の2曲が収録されています。
ラ・レアル・カマラはglossaレーベルのディレクターでもあるヴァイオリン・ヴィオラ奏者、
エミリオ・モレノを中心とした室内楽アンサンブル。
基本のメンバーは彼に加えてガッティ、メラーですが、このディスクではさらにハーヴェを迎えています。
この4人はエミリオを媒介に、18世紀オーケストラとアンサンブル415が合体しているメンツですね。
(エミリオは両方の団体のメンバーです。)
さらにここではゲストとしてエミリオの兄弟、ホセ・ミゲルのギターが加わり、ボッケリーニを
演奏する体制を整えました。
もちろんピリオド楽器による演奏なわけですが、興味深いことにブックレットを読むと、モレノ兄弟の父親、
エミリオ(同名)はプロのヴァイオリニストだったらしく、往年の名ギタリスト・イエペスと一緒に
ここで収録されている2曲を演奏したことがあったらしいです。
モレノ兄弟はそんな父親に敬意を表して、同じ演目を選びました。
「父親はオーセンティックな演奏メソッドなんてない時代の音楽家だったが、きっと自分達の
演奏を聴いたら喜んでくれただろう」と、誇りを見せています。

まずホ短調曲は、ボッケリーニが得意とした短調の切なく厳しい音楽。
ラ・レアル・カマラはここでは控えめに音楽そのものに語らせるスタイルをとっています
しかしその演奏の引き締まり方や、ところどころ見せるスペインの情熱はさすが!

次が私がどれだけ好きと言っても足りないほど好きな、「ファンダンゴ」ニ長調。
第1楽章はなんともいえない味のあるシチリア舞曲。
ラ・レアル・カマラはしっとりとやさしくまとめていますね。
前半・後半それぞれを締めるカデンツのコード進行、これ本当に古典派ですか?
第2楽章は威風堂々、ボッケリーニの美質が横溢です。
開始早々チェロが大活躍します、こういう書き方は彼以外しませんよね。
そしてしばらくして始まる、チェロに恐ろしいほどの高音レンジでの演奏を強いるパート
古典派までの音楽で、チェロにこんな音を出させる曲って他にあるんでしょうかね。
普通なら音を出すだけで精一杯のこのパート、メラーは余裕を持って弾きこなし、
細かな表情付けまでしてのけます
。まいりました。
終わる前の強烈な和音も◎!!
そしていよいよお待たせしました、「ファンダンゴ」楽章の登場だぜ!
ゆっくりとした導入部を伴っていますが、ここでのホセ・ミゲルの19世紀ギターが美しいこと。
嬰ヘ短調にいった後、無理やりにニ長調に戻る辺りのコード進行は、
ボッケリーニならではというかなんというか…。
主部はニ短調になり、ベースが「たんたんたんたん」と軽やかにダンスのリズムを刻み始めます
その上を自由に跳躍するエミリオらのストリングス、始まった瞬間から夢見心地、ハート奪われましたとも。
やつは大変なものを盗んでいきました、あなたの心です。
そして盛り上がっていってフォルテになると、突如カスタネットと、メインのギターに加えて
もう一本のギターがアンサンブルに加わります!

(もう一本のギターはもっと前からいるのかな?)
ちょっと待ってくださいよ、カスタネットは確かにこの楽章で登場しますが、出てくるのは
もっと後のはずですよ?それにもう一本のギターはなにこれ?
…ブックレットを読むと、なんでも当時のオーセンティックな演奏方法では指定されている部分以外で
カスタネットを打ち鳴らすのもありで、コンティヌオとしてもう1本ギターを入れるのもありだということ。
ホントかよ!?と思いますが、こんな面白い試み初めてです、古楽研究上こんなのありなら大歓迎!!( ・∀・)
この解釈によってかなり長い「ファンダンゴ」楽章が、かつてないほど新鮮に聴こえ続けます、
しかもカスタネットの人すごいうまいし。
一瞬ヘ長調になった後、すぐにニ短調に舞い戻るところ、メラーが「ド#」で壮絶な音を出していますねww
ちょっと残念なのはギターの三連符によるかっこいいソロが、コンティヌオのギターと重なって目立たなく
なってしまっているところですが、まぁいいや。
そして真ん中らへんでは再度チェロの非人道的なソロパートがキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
メラーのポルタメントの弾き方、絶対にありえないと思いませんか?
クライマックスでのフォルテシモは、エミリオとガッティの命がけのトレモロ奏法に涙が止まりません!
盛り上がって終わったかと思いきや、なぜかヘ長調になるところから繰り返しが始まってしまうのもびっくり( ゚д゚)

本場スペインのアンサンブルによる、スペインの作曲家のスペイン音楽の演奏です
まさにラテンの熱い血がたぎっています、この興奮を皆さんも味わってみてください!
ラ・レアル・カマラはボッケリーニの素晴らしいディスクを結構出してくれています、
また今度他のも取り上げるかもしれません。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2008/01/14(月) 06:31:30|
  2. スペインの古楽
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サヴァールのマレ・ヴィオール曲集第2巻

スペインってよくありません?
ラテンの血が騒ぐじゃないですか。サッカーリーグがイタリアと並んで最強じゃないですか。
歴史のある国じゃないですか。私一時期南米のチリに滞在してたんですけど、スペイン語って広く
使われてるじゃないですか。
私が覚えてる言葉はアホ(にんにく)とバカ(牛)だけなんですけど(`・ω・´)

スペインの古楽演奏は、ヨーロッパ他国と比べても、熱い血がたぎる情熱の演奏が多いです。
例えばホゼプ・キャブレとカペラ・ペニャフロリダとか、ラウル・マラヴィバレラとムジカ・フィクタとか、
モレノ兄弟とか‥。
そんな中でもやっぱりスペイン古楽を代表する存在といえば、ジョルディ・サヴァールとエスペリオン21
(パソコン上でローマ数字を使う方法が分かりません、汗)またはコンセール・ド・ナシオンですよね!
今日はヴィーラント・クイケンと並ぶガンバ音楽復興のパイオニア、
サヴァール
がもっとも得意とする(多分)マレの演奏を取り上げてみます。

マレ/ヴィオール曲集第2巻/サヴァール
AliaVox AV9828


marais.jpg


マレは師匠のサント=コロンブの発展させたヴィオール音楽の技法を受け継ぎ、それをより発展させて
一般大衆受けするより大味なものにし、1700年前後のフランスで絶大な人気を博した作曲家です。
このへんの詳しい事情は、「めぐり逢う朝」という映画でも取り上げられ、映画ファンにも知られている話です(多分)。
自慢じゃないですが、映画嫌いの私は観てないので詳しい話ができないのですが('A`;)
このヴィオール曲集は実質組曲になっていて、プレリュードに始まり最後はトンボー(追悼曲)で終わる
という構成になってます。
ホ短調組曲のフィナーレは有名な「サント=コロンブ氏へのトンボー」
これを初めて聴いた私は、涙が止まらなかったのを覚えています。ロ短調組曲の最後は
「リュリ氏へのトンボー」になっています。

サヴァールは盟友W.クイケンの内省的な演奏と違い、情熱的で感情が先立つような演奏をすることで評判です。
このCDでも貴重なオリジナルのガンバ(1697年のNorman)を最大限に鳴らし、各曲の個性を最大限に表現します。
やはり一番の聴き所は「サント=コロンブ氏へのトンボー」なわけですが、サヴァールは冒頭から
印象的な和声進行に気持ちを乗せ、聴き手を引きずり込みます。
古楽器演奏にしては珍しいほどのヴィブラートの多用。
音楽は時に熱を帯び、時には祈りの沈黙に入ります。6分半ほどの音楽ですが、これはまさにドラマ。
ある意味ではベートーヴェンの第9交響曲の1時間にも劣らないドラマと言えるんじゃないでしょうか
(ほんとにある意味ですよww)。
そのサヴァールを支えるのが、超豪華な変態コンティヌオ集団ピエール・アンタイのクラヴサン、
ロルフ・リルヴァンのテオルボとバロック・ギター、ザビエル・ディアス=ラトーレのテオルボと
バロック・ギター、フィリップ・ピエルロのヴィオール。
こいつらピンでもCD売れる豪華ソリストどもじゃないですか(;゚д゚)
アンタイが1737年のオリジナルのツェルのクラヴサンを弾いてるのにも注目です。

サヴァールのヴィオール録音は前から元々コンティヌオ過剰なところがありました
(だが、それがいい!ニヤリ)が、去年リリースされたマレのヴィオール曲集第4巻では、コンティヌオに
前述の4人に加えて、アンドリュー・ロランス・キングのハープと、ペドロ・エステヴァンのパーカッションまで
加わってしまっています。ヴィオールのソロ一人に対してコンティヌオ六人。
これ以上のコンティヌオ過剰って、古楽復興以来あったんでしょうか!?だが、それがいい!ニヤリ
あと私的にサヴァールといえば外せない話題なんですが、「フォリア集第1弾」とかを確認すると、
サヴァールはそれぞれ1550年頃のソプラノヴィオールとベースヴィオールを所有して弾いているようです。
もろちんもちろんオリジナルの。
あのー、1550年より古い本当の(コピーじゃない)オリジナルの楽器使ってる人って他に知ってます!?
ギネスレベルでしょこれ!?
W.クイケンと鈴木秀美さんの1570年のオリジナルのアマティ・チェロもすげぇけど。

ちなみにスペイン古楽ということで蛇足ですが、カペラ・デ・ミンストレルズとチャールズ・マクレーガーって
ダメダメだと思いません?あいつらの演奏聴くとトサカに来るのは私だけですか?ww

あと話は変わりますが、せっかく訪問してくれる人もいることですし、ここで告知です。
ヘタレ管理人JMPはヘタレ作曲をたしなんでおりますが(5年くらい忙しくてやってないですけど)、
今度時間があるときに近所のスタジオで自作ピアノ曲を録音してみたいと考えています。
このブログって音声ファイルもアップロードできるらしいので、そのうちうpってみようと思っています。
こちらの件は進展があり次第、また告知します。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2007/10/17(水) 21:36:56|
  2. スペインの古楽
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プロフィール

JMP

Author:JMP
年齢:おかゆまさきさんの2歳上らしい
趣味:クラシック音楽鑑賞、ピアノ演奏、作曲、散歩
好きなもの:横浜ベイスターズ、アニメ、ゲーム、まんが
ブログ名の意味:ハイドンのパリ交響曲集を初演したオーケストラ
尊敬する人:フランス・ブリュッヘン
愛する女性:秋谷智子さん
管理者へのメール:lucyvandaelあっとmail.goo.ne.jp

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