Le Concert de la Loge Olympique

管理人が好きな古楽器演奏について自分勝手に語るブログです。オタクっぽい雑談率も高いです。ゆっくりしていってね!!

JMPは動かない 第3巻

今回軽くご紹介するのは、パッサカリアが演奏するルイ=アントワーヌ・ドルネル(1680頃-1757頃)による四重奏ソナタ

ドルネルの生涯についてはあまり多くが知られていないようで、その作品もあまり耳にする機会はありませんが、
どうやら彼はかなりの天才的作曲家だったようです。
この曲の編成はなんと、3本のリコーダーとコンティヌオ(;`・ω・)
シックハルトの協奏曲ですかコレ?
彼の音楽は、作者名を知らずに「コレ誰の曲だと思う?」と聞かれたら、私なら「テレマンじゃね?」と答えそうなほど魅力的。
お聴きくださいよ、この深く胸をえぐるような内容、静と動の鮮やかなドラマ、ため息の出そうなほどかっこいいフーガ
何でこんなにイカす作曲家がこんなにマイナーなんだッ!絶望した!ドルネルを無視するクラシック音楽界に絶望した!!

その上ご紹介の演奏は、パッサカリアの演奏が究極変態的にすばらしいじゃないですか。
なんとラウリンをゲストに迎えているパッサカリア、息を飲むほど濃密な声部間のやり取り、
あきれさせられてしまうほどの表現力、たくましく骨太なコンティヌオなど、文句のつけようがありません。
どうやらこれロ短調曲に思われるんですが、ピッチが低いのか私には変ロ短調くらいに聴こえてしまいます( ´∀`)
(絶対音感あまりないですけど)
しかし、今ではNAXOSで1000円でラウリンが聴けてしまうなんて、いい時代になりましたね‥(´つω;`)
NAXOS 8.570986

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  1. 2009/11/24(火) 00:05:00|
  2. JMPは動かない
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アイムとカーセンによるグラインドボーン音楽祭でのモンテヴェルディ「ポッペア」DVD

このブログではものすごく珍しいことですが、今回は古楽オペラのDVDのレビューをさせていただきます。
「D・V・D!!」「D・V・D!!」( ゚∀゚)o彡

モンテヴェルディ/歌劇「ポッペアの戴冠」
ポッペア:ダニエル・ドゥ・ニース
ネロ:アリス・クート
オッタヴィア:タマラ・マンフォード
セネカ:パオロ・バッタリア
オットーネ:イェスティン・デイヴィス
アルナルタ:ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ
ヌトリーチェ:ドミニク・ヴィス
ドルシッラ:マリー・アーネット
運命の女神:ソニア・ヨンチェヴァ
美徳の女神:シモナ・ミハイ
キューピッド:エイミー・フレストン
エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団
指揮:エマニュエル・アイム
演出:ロバート・カーセン
DECCA 0743339


これは最高のモンテヴェルディ上演です。もう文句なしに。
私めちゃくちゃ興奮いたしました音楽にも、演奏にも、性的にも(;´Д`)ハァハァ

ポッペアの戴冠」は、けっこうひどい話なんですよ。
あたかも不倫や略奪愛が善であるかのように描かれ、「世界で一番偉大なのは愛だ、愛がすべてを征服する」ということを、
非常に複雑で愛憎うずまきまくる人間関係の綾によって表現しています。
2008年グラインドボーン音楽祭での、アイム指揮とカーセン演出によるこの上演は、
ニースとクートという2大スターを贅沢に起用した声の饗宴であるだけでなく、
極めてスタイリッシュで高水準な器楽演奏、さらに圧倒的なほどに意欲的で効果的な演出で、
観る者すべての心を鷲づかみにせずにはおきません。
つい最近の上演で、DVD2枚組みには上演で193分、オマケ映像が41分とエラく気前のよい収録がなされているのに、
これ新品でたったの3000円ほどで買えます(´・Д・`)
25分間で6000円取る苺ましまろOVAとは天と地の差。

私、実はこのDVD買ってからなかなか観る気がせずかなり放置していました。
というのも私は古楽原理主義者ですから、古楽のオペラ上演では演出もオーセンティックにやってほしいと個人的に思ってるんですよ。
モロ現代的な演出によるこのモンテヴェルディ、アイムだから演奏はいいだろうな、と思いつつもなかなか観ようと思いませんでした。
TO☆KO☆RO☆GAッ!観始めた俺は一瞬で舞台に引き込まれたッ!!(;`・ω・)
鬼才カーセンの演出の効果は心憎いほど、
まず開始するなりいきなり始まる「運命」と「美徳」と「愛」によるショートコント
早々に度肝を抜かれていると、容赦なく画面に映し出されるベッドシーン

poppea1.jpg

とにかく挑戦的でエロいんですよこの演出、ポッペアを演じる主役のニースは上演中8割方ずっとシミーズ(って言うの?)姿
外見だけでも美しい彼女が艶かしく立ち回る姿に、観客は胸元とパンチラに目が釘付け(;゚∀゚)=3

poppea2.jpg

ヤヴァいよコレは!fc2管理側が動くかもしれないよ!!(´∀`;)
ネロとポッペアの官能的な愛をけっこう赤裸々に濃厚に描く歌詞が、ニースの美貌と演技力で歌われると限界ギリギリですとも。
だって「ご主人様、私のキスで感じてくださいました?私のおぱいいかがでした?」とか言ってくるんですよ?
こんなポーズで。

poppea3.jpg

これでネロを演じるのが男性歌手だったらさぞかしヤヴァかったことでしょう。
どう見ても騎乗位のシーンとかあるし
しかしニースとクート、ベッドで寝っ転がったりワイン飲んだりしながら歌ってるんですけど、
なんで全然声の質を落とさずに歌えるんでしょうか?

そして主役のポッペアを食いそうな活躍を見せるのが、オッタヴィアの乳母(ヌトリーチェ)役を務める
俺らの大好きなドミニク・ヴィス
さぁ、ご覧くださいこの神々しきお姿

poppea4.jpg

えーと、ヒラリー・クリントン国務長官ですか!?(´・∀・`)
この輝く真珠のネックレスと、なんとも言えないハイヒール姿のファッションセンス。きめええぇぇえええ!!orz
もう観客も大爆笑ですよ。いつもの通り、悪ノリしまくりの変な声とか出すし。
若い人はいいですわね、歳はとりたくないわ」という、オバサン根性丸出しの嫉妬ソングには笑うしかありません。
観客に投げキッスまでしてくれるサービスっぷり。

poppea5.jpg

俺よけた!俺はよけたからな!!

キューピッドの気まぐれにより、オッタヴィアと協力者たちが失脚し、ポッペアに転がり込んでくる皇妃の座。
ポッペアの乳母アルナルタも男性歌手であるシュペルハッケが担当するのですが、
急に位が上がった彼女(っつぅか彼)の調子に乗りっぷりがひどすぎるwwww
これからは私も『奥様』と呼ばれるのよ」とかぬかし、
メイド服を脱ぎ捨てて豪快な生着替えを披露なさるシュペルハッケ。

poppea6.jpg

これを視覚的テロ行為と呼ばずしてなんと呼びましょうかorz
ただどうでもいいけど右のメイドさんかわいくね?
しかもその後さぁ、コイツ有閑マダムっぽいセレブ衣装(失笑)にお着替えなさるんですよ。
もう場内笑いの渦が巻き起こってましたから。

はっきり言って救いのない、悪徳が善に勝利してしまうようなストーリーなのに、
それでも最後のネロとポッペアの愛のデュエットに心を揺さぶられない古楽ファンがおりましょうか(´;ω;`)
なんという美しい音楽。なんと情熱的で感動的な愛の言葉。
ぴったり息の合った、ニースとクートの驚異的な絡み合いは息を飲むほど見事ですとも。

演出の妙だけでなく、この上演は音楽の演奏も信じがたいほどすばらしいです。
主役級だけにとどまらず、端役たちまでありえないほど完璧で表情豊かな歌唱を聴かせること。
しかもいわゆる「ベルカントな」歌い方ではありません、全員が全員ちゃんと古楽のスタイルによるすがすがしい発声でありながら、
最大限芸術として隙がないんです。よくこんなに上手な人たち集めましたね。
セネカを演じるバッタリアが死を恐れずに受け入れるシーンなんて、もうかっこよすぎ。
とどめにアイムとOAEの引き締まって緩急わきまえた器楽演奏には、最高度の賛辞を贈りたいです。
OAEはホント誰が指揮するかによって生きもし死にもする団体ですが、
ここでのOAEはまんまコンセール・ダストレになりきってますよ。
見た限りと聴いた限りでは、テオルボ(?)、バロックギター(?)、チェンバロx2、リローネ、ハープ、ガンバなどで構成される、
びっくりするような表現力を備えたコンティヌオ軍団。
ダンス音楽ではパーカッションが多彩に参加するスタイリッシュさ(≧∀≦)
終演後には、私もモニターの前から拍手を送ってしまいました。

ダメ押しで、オマケとして収録されているアイムやニースや演出/衣装/その他のディレクターたちへのインタビューが、
これまた大変興味深い内容なんです。
ニースが「悪女だけどかわいい」ポッペアを、彼女なりにどう理解して演じていたのか。
カーセンらはどのようにこの「扱いにくい」種類の物語を再構築して提示したのか。
歌手の性別の意図的な置き換え、ベッドや幕などの小道具の使用上の意図など、実に示唆に富んでいて面白いですよ。
グラインドボーンでのポッペア上演の歴史が、そのまま古楽復興の歩みと重なっているのもファンにはたまりません。

オペラでは描かれてはいませんが、実は戴冠からまもなくしてポッペアもネロに殺されてしまうわけで、
本当にオチていない感じの不思議なストーリーですが、このバロックの豪奢とモンテヴェルディの劇的な芸術
そして21世紀のアーティストたちが自分たちの感性でよみがえらせたこの衝撃と感動
心底掛け値なしに古楽ファンの皆さんに買ってご覧になるようお勧めさせていただきますッ!(`・ω・´)
3000円でこんなにいい買い物は他にできませんよッ!



追記.
管理人JMPは去る11月19日、またもや歳を重ねて32歳になってしまいました><
なんというおっさん‥。もうシューベルトなら死んでる頃です。
また無駄に1年生きてしまいへこみまくりましたが、
思いもよらぬことに会社の同僚の皆さんがプレゼントを色々下さったり祝ってくださって
おまけに恋人(泣笑)との二人っきりのディナーまでセッティングしてくださるありがたさ
本当にいい誕生日になりました‥(´;ω;`)

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  1. 2009/11/21(土) 00:05:00|
  2. フランスの古楽
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JMPは動かない 第2巻

今回も私の大好きな音楽と演奏について、軽くですがご紹介させてください。
いつものように投げやりな動画で恐縮ではありますが、
ハイドンの弦楽四重奏曲作品50-5「夢」よりフィナーレを、ザロモン弦楽四重奏団の演奏でどうぞ(´・∀・`)

なんというウィットと作曲技術の巧妙なる合体
和声的なライティングと驚異的なポリフォニーの対比が、実に興奮を呼びます。
そしてまたスタンデイジの茶目っ気いっぱいのトーンカラー操縦や、爆笑モノの即興的装飾といったら( ^∀^)
クラークの女性とは思えないようなたくましく力強いチェロにもご注目ください。
M・コンバーティの演奏は、もう今後新しいのを聴けないんですよ‥(´つω;`)
Hyperion CDA66822





追記.
おかげさまで2500拍手達成です><
皆様、さぞかし手が痛いことでしょう。
今過去記事読み返してみると、「ロックマンゼクスアドヴェントがクリアできない」とか
すげぇどうでもいい記事にも拍手が付いていたりして、なんだか恐縮してしまいます。
読者の皆様、いつもこんなブログ支えてくださりありがとうございます!

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2009/11/19(木) 00:05:00|
  2. JMPは動かない
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Wikiのスター古木の記事が面白すぎる件

みなさんは、横浜ベイスターズとオリックス・バファローズで活躍した古木克明選手をご存知でしょうか。

furuki.jpg

天性のバッティングセンスで注目され、イケメンで、アイドルと結婚したモテモテのスター古木でしたが、
意外と素質は開花せず伸び悩み、とうとう今年オリックスから戦力外通告を受けてしまいました(´・Д・`)
5-6年位前のベイスターズファンは、「いずれ3番内川、4番古木、5番村田でクリーンアップを打つ時が来るに違いない」と
期待を寄せまくっていたものでしたが、結局古木がクリーンアップで活躍する姿は見られなかったのです。
(瞬間風速的に4番を打った時期もありましたが)

古木といえば、不安定なバッティングに加えて
その後ろ向きな意味で伝説的な守備力が散々ネタにされまくったものでした。
ベイスターズファンが、投手の吉見と高宮に加え、古木をどれだけネタとして愛しまくったことか‥(´・∀・`)
ついこの間気付いたのですが、そんな古木のWikipediaの記事が面白すぎるのですよ。
ちょっとだけ、笑えるところを抜粋してご紹介してみますね。

「守備力は三塁、外野ともに低く、2003年に三塁手ではリーグ最多の18失策、2006年に外野手ではリーグ最多の8失策を
記録している。外野守備では一度落下点に入ったようなそぶりを見せていたにもかかわらずボールを落とす、
見失う(風が吹かない筈のドーム球場でも同じように目測を誤る)といったミスが目立っている。」

やはり容赦なく守備の話になります。しかしなんというキツい言い方。
守備力は三塁、外野ともに低く」だなんて、スターに失礼だろ!いいぞもっとやれ(^^)

「2000年6月6日、イースタンリーグの日本ハム戦で同点で迎えた9回裏1死満塁の場面で左翼を守っていた古木は、
捕らなくてもよい外野ファールフライを背面キャッチし、犠飛でホームインを許し、観客から大爆笑されるなど、
その頃から今後が懸念されるプレーが見られた。」

読んだ俺も大爆笑。゚(*゚´∀`゚)゚。
これ読んでたの会社の休憩時間中だったんですが、「ぶふぅ」って吹きまくりそうになるのをこらえるのに必死でした。
もうプロのやっていることとは思えません。
さすが古木克明!俺たちに出来ないことを平然とやってのける、そこにしびれるあこがれるゥ!

「7月5日の横浜スタジアムで開催された広島戦では三塁ゴロを捕球し一塁へ送球しようとした時に、踏み込んだ左足を
踏み外して大暴投するという珍プレーをしてしまう。そのプレーを、清原正博アナウンサーは「古木あーーーーっと!」と実況し、
解説の斉藤明夫(後の横浜投手コーチ)からは「自分のお庭ですよ!お願いしますよ」と言われてしまう。」

古木あーーーーーっと!」はもはや伝説ですね。

「二軍の湘南シーレックスの優勝争いの時「一軍に上がりたくない」と発言。」

あんたバカぁ!?

「2004年古木が打球を見失い二塁打にしてしまったとき、「ボールが見えない」と発言。
技術以前の問題と西岡良洋守備走塁コーチを嘆かせた。」

分かった!バカには見えないボールを使ってたんだよきっと!
松井秀喜が佐々木様のフォークを「ボールが消える」と評したことは有名な逸話ですが、
スター古木からすると平凡なレフトフライでもボールが消えるようです

「2005年、試合前に古木が牛島監督(当時)が軽食として食べていたウインナーを横取りしてしまい、
「すいませんでした!」と必死に謝った。どうやら牛島監督を片平保彦コーチと間違えてしまったらしい。」

なんで片平コーチならいいんだ!?(; ^ω^)
インテリヤクザの怒髪天を衝く姿が目に浮かぶようです。

「2006年の正月、当時のチームメートだった石井琢朗(2009年に広島東洋カープへ移籍)に年賀状を書いて送ったまでは
よかったが、宛名書きを「石井琢朗」ではなく、「石井豚朗」と書いて年賀状を送ってしまった。
しかも「石井琢朗」は本名ではない(本名は「石井忠徳」)。2009年も同じことをやってしまった。 」

1171730056165s.jpg

タクローを「ブタロー」って呼ぶのは、一番怒らせるパターンじゃねぇか‥。

「妻(池端忍)が買い物をした際、領収書に「古本様」と書かれたことがある。その店では「お宛名は?」と聞かれ
「古木でお願いします」と言ったら「フルーティ様」と書かれたこともある。」

もはや奥さんまでネタにされる始末。スターしっかりしろよ‥(´;ω;`)
しかし「フルーティ様」は流行るッ!

てな感じで、まさに「記録よりも記憶に残る選手」を地で行き過ぎてクビになってしまったらしいスター古木、
当然のことながら現役は続行してくれるんだよね?トライアウトとか受けるよね?
ベイスターズのフロント&首脳陣の皆さんッ!頼むから頼むからどうか古木選手をもう一度受け入れてやってくださいm(_ _)m
スターの豪快な一撃をッ!ある種奇跡的な守備をッ!ベンチでタバコを吸うマヌケな姿をッ!
ベイスターズファンはもう一度見たいんだ‥(´つω;`)
レギュラーにしてやってくれなんて言いませんから。代打の切り札でも十分ですから。

横浜ベイスターズファンは、野球の神様にあまり愛されなかった古木克明という男のことを、一生忘れはしません。
♪みなぎるパワー大砲だ 飛ばせ克明
虹のような弾道で オーバーフェンス
( ゚∀゚)o彡




追伸.

実はこの記事書いたの10日くらい前でして、その後古木選手は実際トライアウトに参加したそうです。
結果はどうだったんでしょう。
どなたか、スターの行き先が決まったとかそういう情報お持ちじゃないですか?



業務連絡.

リュートの奇士さんのブログ「わが窓より行け」と、相互リンクさせていただきました
皆さんもよければ訪問してみてくださいね。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2009/11/17(火) 00:05:00|
  2. 野球トーク
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  4. | コメント:6

ジョスカン動画祭り第2弾

まさか第2弾をやることになるとは思いませんでしたが、
それなりに一部受けしたジョスカン動画祭りをもう一回やらせていただきます(`・ω・´)
まさに天国のような美しさと完成度を誇る、陶酔的なほど魅力的なジョスカンの作品の数々。
残念ながら「普通のクラシック音楽」の範疇外に置かれてしまっているため、親しみのないリスナーも多いのですが、
ちょっと手を伸ばして扉を開けば、ジョスカンの豊穣なる世界があなたを待っているのです。
せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ!

なお今回、選曲の上で読者のNAVAさんのご意見を参考にさせていただきました。
NAVAさん、ありがとうございます☆(ゝω・)←キメェ

まず最初はこれから、ジョスカンで一番有名な曲と思われる「4声のアヴェ・マリア」ですよっ。
完璧な音楽の代名詞」とも呼ばれるこの奇跡のような宝。
徹底的に磨き抜かれていて全く無駄がなく、厳しく厳しくポリフォニーが構成されているにもかかわらず、
なんでこんなに純粋に美しく官能的でさえあるんでしょう(≧∀≦)
同曲ではヒリヤード・アンサンブルの演奏がめちゃくちゃ有名なんですけど、私はタリスコの演奏の方がはるかにいいと思うんですが。
Gimell CDGIM202



続いては私が宇宙で2番目くらいに愛する音楽、「ウト・フェービ・ラディース」です。
(日本語名を一生懸命探したら、「フォイボスの輝き」とかいうのがヒットしたんですが、これ本当にあってるの?(´・ω・`))
この曲は実にこじゃれた気の利いた作品、まさに最高の職人芸の発揮なんですよ。
歌詞をよく見ていただければお分かりになるんですが、第1節は"Ut Phoebi radiis"と、
"Ut"つまり「」という音から開始しています。
んで第2節は"Ut regis Salomon"と、"Ut""re"すなわち「ドレ」という音で始まるようになっているんですね。
第3節は"Ut remi ponthum"、第4節は"Ut remi faber"と、歌詞の語呂合わせは「ドレミファソラ」まで続いていき、
そこでマリア様を讃える一節が入って前半終了
後半はなんと"Latius in numerum"と、歌詞が「」から開始。
その次の節は"Lasso lege ferens"で始まるように、今度は語呂合わせが「ラソファミレド」と逆に下降する形になっています。
この「歌詞の転向形」も一段落すると、今度はキリスト様を讃える一節が入って後半も終了
なんと驚異的なシンメトリ構成になっているのでしょう( ゚д゚)
まぁ、実は歌詞の語呂合わせは途中から無理が生じているらしく、最後の方はグダグダになっていたりするのですが。
んでジョスカンがこれを料理すると、4声それぞれの声部に恐らく違う旋法(?)で「ドレミファソラ」の音を歌わせつつ
下2声は決まった音価でルーティーン的に歌わせ、上2声はより華々しくもそれでいて通模倣になっている
見事な旋律を歌わせるという、ほとんど曲芸のようなポリフォニー能力ショーピースとなっているのです(;`・ω・)
この辺は、まさにジョスカンの面目躍如といったところ。
オルランド・コンソートの変態的名演でお楽しみください。最近ブリリアントから投売り再販になってしまいましたorz
以前ここでレビューしている演奏です(←リンクあり)。



次は今回も世俗音楽をご紹介しましょう( ・∀・)
さらば愛しい人々よ」という超イカすシャンソン(ロンドー)です。
ジョスカンのシャンソンはやっぱり多声音楽ですが、宗教音楽と比べるとよりポリフォニー的厳しさは控え気味になっていて
いつも以上にメロディアスなジョスカンが楽しめてしまうのが嬉しくてしょうがないじゃねぇかッ!
演奏習慣のオーセンティシティについては、「アカペラ重唱でやっていた」「器楽合奏でやっていた
器楽と声楽混合でやっていた」など様々な説があるようですが、ここでご紹介している演奏は、
クレア・ウィルキンソン(メゾソプラノ)とアンドリュー・ロランス・キング(ルネサンスハープ)のデュオによるもの。
ヴァカな管理人には歌詞がけっこう難解でして、なにが言いたいのかよく分からなかったりするのですが、
曲目解説によるととにかく愛の苦しみや切なさを歌っているのだということ。
お聴きくださいよ、この再生した瞬間引き込まれるキャッチーな旋律(*゚ー゚)
ウィルキンソンの清楚な歌い方もすばらしいですし、日本の伝統的な琴の如き味わいのあるキングのルネサンスハープの響きに、
胸を打たれない古楽ファンがおりましょうか(´つω;`)



そしてジョスカン好きならおなじみの、「ミサ・ラ・ソ・ファ・レ・ミ」にいきましょうか。
このミサは定旋律ミサやパロディミサではないようで、そのまんま「ラソファレミ」という
シンプルながらバランスのよいモチーフを基にして全曲が構成されているため、この名で呼ばれています。
先ほどジョスカンが語呂合わせ作曲を得意としていたことに触れましたが、
この「ラソファレミ」もイタリア語(かな?)で「さっさと給料よこせ」という言葉遊び‥というか
労働運動に近いメッセージを伝える語呂合わせになっているという説があるそうです。
(ジョスカンの雇い主であったアスカニオ・スフォルツァ枢機卿という人物は、賃金未払いが多かったとかなんとか‥)
しかしこの作品、なんと胸に染みる郷愁の念でいっぱいなのでしょう。子供の頃見た夕焼けを思い出すよう(´;ω;`)
ここでご紹介しているカピラ・フラメンカの演奏で聴くと、ノスタルジーも格別というものです。
ディスク情報はここでレビューしてるものですぜ(←リンクあり。キリエしかやってないけど)。



最後にミサ「絶望的な運命の女神」のキリエを、タリスコの最新盤から抜粋してご紹介します。
音楽はあんまり絶望的な感じではありません、むしろカラフルだし暖かいですよね(´∀`)
SO☆SI☆TEッ!!もはやここで聴かれるタリスコの芸術は神業と言っていいのではないでしょうか。
たった9人の人間がッ!なんでこれほどまでに香しく色とりどりで芳醇な、
ある意味万華鏡のような音世界を創造することが出来るのでしょうか!?
デビュー当時からうまかったタリスコ、彼らはますます進歩し続けています。
ミサ曲集第5弾マダー!?☆⌒ 凵\(\・∀・)
ディスクのレビューはこちらを参照(←リンクあり)。



‥‥というわけで、皆様前よりももっとジョスカンを好きになっていただけましたでしょうか
私としては、なんつーか子役オーディションに娘を出場させる父親のような気分
ジョスカンが読者の皆様に気に入っていただけるかどうかドキドキ胸キュンもの(失笑)なのですが。
ふつつか者ですが、うちのジョスカンをどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
‥‥いや、やっぱジョスカンは嫁にやらん!ジョスカンは俺のモンだッ!!(;`・ω・´)

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2009/11/14(土) 00:05:00|
  2. 動画祭り
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
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プロフィール

JMP

Author:JMP
年齢:おかゆまさきさんの2歳上らしい
趣味:クラシック音楽鑑賞、ピアノ演奏、作曲、散歩
好きなもの:横浜ベイスターズ、アニメ、ゲーム、まんが
ブログ名の意味:ハイドンのパリ交響曲集を初演したオーケストラ
尊敬する人:フランス・ブリュッヘン
愛する女性:秋谷智子さん
管理者へのメール:lucyvandaelあっとmail.goo.ne.jp

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