Le Concert de la Loge Olympique

管理人が好きな古楽器演奏について自分勝手に語るブログです。オタクっぽい雑談率も高いです。ゆっくりしていってね!!

プロ・アルテ・アンティクァ・プラハによる古典派弦楽アンサンブル作品集

古典派弦楽アンサンブル作品集/プロ・アルテ・アンティクァ・プラハ
ARTA Records F10074-2


ついこないだ御茶ノ水のディスクユニオンにCDを売りさばきに行き、10500円ほどもらえて大喜びした際、
ついでに並んでいるCDを見ていたら1260円で売られているのを発見し、
喜びのあまりガッツポーズが出たのがこのCDです(´・∀・`)
もうあの時の俺はうれしかったね。木塚みたいにガッツポーズに加えて吼えそうにもなりましたから。
だって、こんなディスク存在さえ知らなかったんですよ?
プロ・アルテ・アンティクァ・プラハといえば、私がぞっこんラブな神アンサンブルですよ?
しかも1260円と、近所のトンカツ屋の定食より安かったんですよ?
TO☆DO☆MEにいわゆる「ハイドンのセレナード」を古楽器でやっているのを
初めて発見したんですよ?
ガッツポーズ出すなというのが無理な話です(;゚∀゚)=3

‥‥読んでおられる学生のみなさん、どうかこういうキモい負け組みの大人にならないでくださいねorz

収録されているのはモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」ト長調、ミスリヴェチェクの弦楽四重奏曲ハ長調、
ハイドン/ホフシュテッターの弦楽四重奏曲ヘ長調、そしてボッケリーニの弦楽五重奏曲ホ長調。
まず何べん聴いたか分からない「アイネ(ry」ですが、「聴きやすいがなんてことない」と捉えられがちな同曲も、
プロ・アルテ・アンティクァ・プラハにやらせてしまえば全く別の曲みたいに変貌してしまいます。
PEACH-PIT語で言うと、こういうの「キャラなり」っていうんでしょうかね。
モダン楽器の普通の演奏ではまず間違いなく弦楽オーケストラで演奏されるこのセレナードですが、
室内楽編成で演奏するのがオーセンティックではないか?」という意見もあり、
古楽では時々弦楽四重奏+ダブルベースの編成で演奏されます。
ザロモン四重奏団+バリー・ガイの古典的名演が特に有名でしょうか。
プロ・アルテ・アンティクァ・プラハをご存じない方々に彼らの特徴を一言で説明してしまえば、
コンチェルト・ケルンが室内楽編成になったようなもん」だと思っていただいて大体間違いありません。
ああいうすさまじい勢いと情熱に満ちた、一体感あふれるアツいアンサンブルを
信じがたい完成度で繰り広げてくれる
のが彼らなわけです(´∀`)
(彼らのベートーヴェン交響曲室内楽編曲版演奏シリーズは、ブログ開設直後に絶賛したことがあります←この記事参照)
「アイネ(ry」にしたって、第1楽章のジェットコースターのようなスリルとビートやごつごついうベース
第2楽章の即興的装飾の新鮮な驚き、メヌエットの飛び跳ねるような躍動感、フィナーレのスピード違反気味の暴走などなど、
初めてこの曲を聴いたかのような気分にさせられてしまうほどフレッシュなんだぜ!
5年位前に「モーツァルトの革命」みたいに話題を呼んだマンゼとイングリッシュ・コンサートの演奏と比較しても、
こちらの方が3倍くらいは衝撃的だと思うのですがどうでしょうか。
続くヨーゼフ・ミスリヴェチェク(1737-1809)の弦楽四重奏曲ハ長調の話は、あえてスルーさせていただきます(´・Д・`)
私ミスリヴェチェクどうも苦手でして。このストリングカルテットも全然面白くないし内容がスカスカ過ぎです。
フィナーレなんてたったの58秒で終わっちゃうんですよ?プロレスだったら「秒殺」ってヤツじゃないですか。

次がいよいよメインディッシュの「ハイドンのセレナード」だッ!
この曲はモダン演奏の世界ではすごく有名ですが、古楽ではほとんど演奏されません。ていうか、古楽器演奏初めて見ました。
というのも、ハイドン作として信じられてきた同曲は非常にリリカルで美しい第2楽章セレナードのゆえに人気を博していたのですが、
しばらく前に「どうやらハイドンの曲ではないらしい」ということが研究者たちの成果として発表され、
真の作者はロマン・ホフシュテッター(1742-1815)のようだ、ということで話が落ち着いたのですね。
古楽ではオーセンティシティがなにより重要視されますので、偽作・疑作はほぼ扱われません。
「アルビノーニのアダージョ」も、モーツァルトの協奏交響曲K.297(レヴィン版を除く)も、
ハイドンのオーボエ協奏曲も、ヘンデルのヴィオラ協奏曲も古楽で演奏される機会は非常に稀です。
そんな古楽では「超貴重レパートリー」が、ここでは最高峰の演奏で楽しめてしまうんだからたまらんわコレ( ^∀^)
でもですよ、「アルビノーニのアダージョ」とは違い、この曲はハイドンの曲ではないにしても、
ちゃんと正真正銘の18世紀作品であることは間違いないわけで、「ハイドンの曲だ」という前提でやってさえいなければ、
古楽でやるのも何も問題ないと私は思ったり。
しかも個人的な話をさせていただきますが、実は私高校生の頃この曲が大好きで、
モダン楽器演奏でいつも学校の行き帰りに聴いていた
のですね。
古楽しか聴かなくなってからは、まさかこの曲を再び聴くことになるとは思っていなかったので、
15年ぶりに出会った「昔の彼女」のカワいさにノックアウトされまくってしまいました私(≧∀≦)
今でもド素人ですが、それでも当時と比べればもうちょっとだけ音楽を聴く耳が肥えた(ついでに体型も肥えた)現在の私、
改めてこの曲を聴いてみると非常に単純明快なスタイルで書かれている、古典派でも初期の作風であることは疑いないのですが、
それでもあふれ出てくるようなうま味紳士がいっぱいで、理屈を超えた魅力で満ち満ちていることを再認識したのです。
第1楽章第1主題のウィットとひねりが効いたメロディの愛らしさ。第2主題の暖かな落ち着きっぷり。
独立して演奏されることも多い第2楽章「セレナード」は、こんなにシンプルで飾り気なく書かれているのに、
なぜこれほどまでに天国的美しさでいっぱいなのでしょう
(´;ω;`)
よく「テレビに出ている芸能人があんなにきれいなのは、メイクと照明の効果がものを言っているからだ」と聞きますな。
そうだとすれば、お化粧なしでも美人な女性、寝起きの顔でも一目ぼれしてしまうような女の人が最も美しいわけですね。
このセレナードは、まさにすっぴん美人の名にふさわしい作品。
下声部のピチカートに乗って第1ヴァイオリンが伸びやかな歌を延々と続けるだけ、しかもコード進行も教科書どおりなのに、
こんなに胸を打つ音楽に仕上がっているんだから、ホフシュテッターは只者ではありません。
最上の美酒は水に近い」というのは、彼のためにある言葉ではないでしょうか。
メヌエットも子供用ピアノ作品みたいに直球勝負なのに、飽きのこないゴキゲンさ。
一気呵成のフィナーレも楽しいことこの上ありません、とりわけ第2主題がフォルテになってからの
ドーソ、ドーソ、ドシドレミ」「ド、ソ、ド、ソ、ドシドレミ」っていう部分が私大好きだわ(*゚ー゚)
大人になってから聴いてみると、確かにJ.ハイドンにしてはポリフォニックな要素が控えめに思えますし、
第1ヴァイオリンばかり活躍しすぎなところもありますし、ソナタ形式でのドラマも深くないのですが、
ハイドンの曲かどうかを置いといても十分鑑賞に堪える名曲ですねっ。
(なお、ハイドンの真作である可能性も完全に否定されているわけではないらしいですが)
この単純明快な作品をこれほどの聴きものとしてくれているのも、すべてはプロ・アルテ・アンティクァ・プラハの名演のおかげ。
第1楽章やフィナーレの疾走感のアドレナリンについては言うまでもありませんし、メヌエットでは内声部まで
即興的装飾をしてたり
しますし、やはりなんといってもセレナードの歌謡性が一撃必殺の破壊力ですよ。
この楽章は「アンダンテ・カンタービレ」という表情指定になっています。
ロマン的な「カンタービレ」とはかなり趣が違いますが、
ここでナーヴラットが聴かせてくれているものこそが最高の「歌心」というヤツじゃないでしょうか。
彼は千早のように、歌の頂点を目指すという約束をプロデューサーとしているに違いありません( ´∀`)
ちょっとゲーベルを思わせる圧力の強いボウイングで、松脂も足りてない感じの響きですが、
この即興的装飾のセンスや一瞬の表情の変化など、古楽ならではの「たっぷりとした」歌がここにありますねっ。

終わりに私的にはセットの中で一番好きな曲である、ボッケリーニのホ長調弦楽五重奏曲がきます。
「作品11の5番」と言われて分かる人はツワモノ(「作品13の5番」扱いのこともあるようですが)。
そう、あの「メヌエット」を含む作品なのですよ。
クラシックファンでも、「ボッケリーニなんて『メヌエット』しか知らない」という人がかなり多いです。
(あと知っていてもせいぜい「ファンダンゴ」と「マドリードの帰営ラッパ」だけだったり(;-_-))
J.S.バッハを「G線上のアリア」だけで理解してしまってはエラい誤解が生じるのと同様、
ボッケリーニを「メヌエット」だけで理解してしまうのは大きな間違いだッ!!
ひたすらかわいく親しみやすい「メヌエット」ですが、実は同曲はボッケリーニにしては例外的なほど素直でストレートな音楽
普段のボッケリーニは「むやみに勢いだけで突っ走る」「はっきりしたメロディがなくて伴奏だけを続けているように聴こえる
やけに同じことをしつこく繰り返す」「古典派とは思えない妙なコード進行をする」といった美徳が特徴的なのです。
‥‥え、「どこが美徳なんだよッ!」ですって?
はい、ボッケリーニに慣れないうちはこういう彼の作曲上の特質がすごくうざく感じられるものなのですが、
しばらく聴いていると脳がこの特殊な音波に対して依存状態になってきて
ボッケリーニをしばらく聴かないと耐えられなくなるほどの中毒になっちゃうんですよ(´∀`;)
この「最初は拒否反応が起こるのにしばらくすると禁断症状が起こるレベルの中毒になる」という現象、
ある意味釘宮病に似ています
件の愛らしいメヌエットも、C.P.E.バッハとシューベルトを混ぜ合わせてさらにルイズのピンク髪を練りこんだような、
ボッケリーニの特異な個性でいっぱいの第1・第2・第4楽章にはさまれているからこそ意義があるんですよねー。
落ち着いたたたずまいだったのに、後半でチェロ2本による謎の上昇パートがロケットでつきぬける第1楽章。
青い信号は走り出したら止まらないぜ!(失笑)」という、
勢いまかせで走りまくって停車線を思わず越えてしまっている感じの第2楽章。
同じパートを全く躊躇なく繰り返しまくっているのに相変わらずなぜか聴かせてしまうボッケリーニさん、マジパネェっす!
ロンド形式のフィナーレでは、陽気なダンスの合間に挿入されるヘンテコなクプレたちに笑ってしまうこと必至。
2:55辺りのチェロのソロの部分なんて、これぞボッケリーニの真髄なんです><
この全体としては扱いが軽い名曲を、プロ・アルテ・アンティクァ・プラハの演奏で聴ける喜びといったらもう( ・∀・)
これまで書いてきた、たくましく芯が太くなおかつダイナミックな基本的解釈に加えて、
ヘイニーらの脳内麻薬物質分泌過剰気味なチェロの名技を堪能できるんだから、ファンは心の底から幸せを感じてしまいます。
フィナーレの終わりの切れ味なんて、これは体験しないのは損ですよ!

a=428Hzというちょっとこだわりのあるピッチで、いつもの通り貴重な本物のオリジナル楽器たちを壊してしまいそうなパワーで
ごりごり弾きこなしているチェコの名手たち、こんなウルトラマニアック盤欲しいと思う人はごく少数でしょうが、
筆者と波長が合う不幸な方々や同団体のファンの方々は、入手を試みてもいいのではないでしょうか。
ただそういうみなさんにはっきり言っておきます、
手に入ったらもうけもん」くらいに思っていてくださいね(;`・ω・)
とにかくこんなCD買える手段と可能性はかなり限られているはず。
試しに日本語amazonで検索してみた結果が、こんな感じです。

proarte.jpg

画像はありません」なのでこれがそのディスクだと断言は出来ないのですが、
1点の中古商品がお値段10,908円だそうでございます。
まさか買う犠牲者がこのブログから出ないことをお祈りさせてください(泣)
せめてこのディスクがどんな感じなのかちょっとだけでも体感していただけるよう、
最後にYOUTUBE動画を貼っておきますのでよければお試しあれ。
「セレナード」の第2楽章とフィナーレをご紹介している動画です。





追記.
正直想定していなかったのですが、私の作っているYOUTUBE動画が著作権上よろしくないかもしれないということで、
ヘタしたらもうすぐアク禁(?)とかになってしまう可能性があります><
今まで挙げていた動画が突然全削除になったりとか、新しく挙げることが出来なくなったり‥とかいうことが起こったりして。
(YOUTUBE管理側がそういうことをするのかどうか、よく分かりませんが。
少なくとも、今までもらっていた評価の星がすでに削られたりしているようです)

ちょっとどう対処するか、考えてみますね。

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  1. 2009/11/07(土) 00:05:00|
  2. その他の国の古楽
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秋谷智子さんは地上に降り立った女神

言っておきますが、今回の記事はMA☆JIでキモいです(;`・ω・´)
オタクとかアニメとかそういうの嫌いな方には、読まないことを推奨しておきますね。


筆者JMPはキモオタですから、三次元の女性とか苦手なわけですが、そんな私がぞっこんLOVE(失笑)な女性がいます。
彼女はまさに女神我々のような人間とは全く別次元の存在
そう、言ってみれば「けがれなく、完全で、貞淑な方」の称号にふさわしいような貴婦人。
そのご尊名を、秋谷智子さんとおっしゃいます(現在33歳)。
ご職業は声優さん。

秋谷さんは、なんともともとモデルをされていた長身の美女でいらっしゃいます( ´∀`)
しかしッ!10年ほど前に「おジャ魔女どれみ」シリーズのはづきちゃん役のオーディションに合格して以降は、
MAHO堂声優さんとして大活躍されました。
もちろん、代表的な役柄は藤原はづきちゃん。ぶっちゃけその他にはなしorz

秋谷智子さん崇拝者である私にとって「布教ビデオ」にも近い存在なのが、
「おジャ魔女どれみ♯(第2期)」のDVD第2巻の特典映像「おジャ魔女音楽館 ぱあと2」。
「しゃーぷっ」のDVDでは、おジャ魔女たちを演じている声優さんたちが自ら演じるキャラクターたちにまつわる歌を歌う
オマケの映像が付いているのですが、ここで登場する秋谷さんの美しさはもはや後光が差しているほどッ!

akiya1.jpg

天使キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

akiya3.jpg

ああっ女神さまっ!!(;´Д`)ハァハァ
もちろん三姉妹で言えば、ベルダンディーな。

秋谷さんは「パイパイポーンポイ(ry」を決めてくださった後、はづきちゃんのキャラソン「耳をすまして」を披露してくださいます。
これは、母鳥に暖かく見守られて成長する小鳥に自分の気持ちを例えて歌った、大好きなお母さんへのメッセージソング
歌の間流される「しゃーぷっ」から編集されたアニメにははづきちゃんを始め、どれみ、あいちゃん、しおりちゃん、
マジョリカなど、それぞれのキャラクターたちの多種多様な、それでいていつでも愛情あふれる母娘関係が描かれてますよっ。

akiya2.jpg

秋谷さんは少女らしいとても純粋な声で、ささやくように見事な歌唱を聴かせてくださりもうたまらんだろコレ(≧∀≦)
サビにはいつも号泣させられてしまいます。

ママあたしが生まれた日 空はどんな色してた
好きなこと大好きって言うから 耳をすましていて


歌い終わって再度モニターに登場なさる天の女王、一番最後には「おジャ魔女音楽館 ぱあと3」の宣伝をなさいます。

akiya4.jpg

「ぱあと3では、この人が登場します!」

akiya5.jpg

ぎゃああぁぁあああ!!チェンジ!!!(((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル
‥‥って、ゴメンよあいちゃん、ゴメンよちゅるやさん‥。

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  1. 2009/11/04(水) 00:05:00|
  2. アニメの話
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古楽ファン補完計画

あの、けっこうどうでもいいことではあるんですが、この間3日ごとくらいの日課でいつものように
日本語amazonの「クラシック音楽」カテゴリーで、"telemann"って入れて検索してみたんですよ。
そうしたら、"telemann"って入力しただけでこんな風に検索候補が自動で補完されたのですね。

kensaku.jpg

( ^ω^)‥‥。
あの、こんな検索をしてるのはもしかして、
このブログ読者の皆さんなんじゃないでしょうかね!?(´∀`;)
上下の「ポッジャー」「フロリレジウム」だって、ついでにご紹介してたしな‥。
偶然のなせる業かもしれませんが、もしもこのブログが発信源だとするとなんか楽しいような不安なような

みなさん古楽CDならまだしも、私がキモさ全開で語っているマンガやアニメは検索しなくて大丈夫ですから><

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  1. 2009/11/02(月) 00:05:00|
  2. 未分類
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古楽ピアノによるショパン動画祭り

ブリュッヘン、ジョスカンに続く動画祭り第3弾は、
古楽ピアノによるショパン演奏の特集とさせていただきます。

ショパンというと、普通は古楽の範疇から完全に外れている作曲家
古楽ファンだからショパンなんて全然聴かないよ」という方も、このブログ読者の方だとけっこう多いかもしれません。
えぇ、筆者JMPだってほんの3年位前まではそう思ってましたとも。
ショパンなんて軟弱な女子供の聴く音楽
テクニックの披露あるいは試験で使用される程度の価値しかない音楽。
モダン楽器でひたすら当たり障りのないBGMとして演奏される音楽。
‥‥今考えてみるととんでもなく罰当たりな先入観でした(´・Д・`)
モダンピアノでのショパン演奏なんて面白くもなんともないと思っていた私ですが、
少し前に古楽器でオーセンティックに演奏されるショパンがめちゃくちゃに面白いことに気付きまして
それからは大喜びで夜寝るときとかにオールトやスホーンデルヴルトの演奏を聴かせていただいております。
安田和信さんもおっしゃっていたことですが、現在のピアノはどこのブランドでも多少の差こそあれ
音や構造はそれほど変わりませんけど、19世紀前半頃には同じ「ピアノ」というジャンルで
くくってしまっていいのかどうか疑問なほど、全然違う楽器が百花繚乱の状態で生まれていた
らしいですよ。
そんな古楽ファンとして興味の尽きない魅力的な楽器たちを使って、オーセンティックな研究に基づいた演奏がされてしまうと、
なに、ショパンってこんなに面白かったの!?wwww」と古楽オタクの私でも度肝を抜かれてしまったのです。
例えばJ.S.バッハのチェンバロ曲だって、リュッカースで弾くかタスカンで弾くか
ミートケで弾くかによって変わってくるわけですが、ショパンの古楽演奏においては、
よりいっそう使用楽器それぞれの個性が際立つ
ように感じられるのですね(´・∀・`)
(ショパン本人はプレイエルとブロードウッドとエラールを弾き分けていたようですが、
プレイエルを最も好んでいたというのは有名な話です)
楽器それぞれの面白いトーンカラーをじっくり味わっているうちに、だんだんショパンの音楽自体の
今まで気付かなかったようなすばらしさも分かるようになってきて

彼の作品を「うわべだけの音楽」という偏見で片付けるのは間違いだとはっきり理解できるようになりました。
(まぁこのへんは普段からショパンが大好きな方々からすると、当たり前なんでしょうけど)

とにかく古楽演奏によるショパンは真っ先に使用楽器の個性を堪能する喜びが大きいですが、
現在のピアノ演奏とはかなり異なっていたらしいショパンのオーセンティックな弾き方に関する研究の実践が、
大変ユニークな効果を上げている
ことが多く、総合して考えるとヴィヴァルディやハイドンやベートーヴェンの
鮮烈な古楽演奏がもたらす喜びと、なんら変わりはないとも言えそうですな。
んじゃぁさっそくようつべ動画のご紹介に参りましょうか。
いきなり必殺アッパーをお見舞いして恐縮ですが、
コレをお聴きいただければ皆様も古楽のショパン演奏がどれほどフツーのモダン演奏と違うかよーくお分かりいただけるはず。
オールトによるノクターン作品9-2演奏以前この記事でレビューしました
(使用楽器:1842年製プレイエル)



;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブーーーーーーッ
これホントに聴きなれてる「あの」ノクターンですか?
もはや6割がたくらい違う曲に聴こえてしまいます
ショパンで即興的装飾なんてアリなのかよ‥‥」と疑問に思われる方も多いかと推測しますが、
なんとショパンは実際自身の(あとフィールドの)ノクターンを演奏する際に、
きらめくような装飾を追加していた
ことが当時の記録に残されているのです(;゚д゚)
しかも件の作品9-2などでは、弟子たちのために「即興的装飾の例」という譜例まで残しているという反論の余地残さないっぷり
ここでオールトはショパンが書き残した装飾例と、彼本人のアイディアによる即興的装飾を駆使して、
耳タコなレパートリーを完全に違う音楽としてよみがえらせてしまいました。
しかもただ単に即興がセンセーショナルなだけではありません、オリジナルのプレイエルの可憐な音色と
神フォルテピアニスト・オールトのセンスによる見事で説得力ある芸術の構築にもじっくり耳と傾けていただければ、
古楽器でのショパンって面白いことにお気付きいただけるのではないでしょうか。

続いては筆者JMPが個人的に前から大好きで自分でもよく弾く、嬰ハ短調ワルツ作品64-2です。
スホーンデルヴルトが1836年製のプレイエルを美しく鳴らす演奏、以下のディスクで発売されています。
Alpha 040



うわぁお、なんてステキな音色のピアノなんでしょうッ!
なんともいえないみずみずしさをたたえていて、
ちょっとウェットな感じがピアノ自体が泣いているかのように錯覚させます。
ショパンがプレイエルを好んだというのは、この辺とも無関係ではないかもしれませんねっ( ´∀`)
その上スホーンデルヴルトの、彼らしく生真面目でありながらも雄弁で個性的な語り口はこれいかがですか皆様。
とにかくダンスのビートが極めて印象的
ワルツ1の「♯ソシラ、ソ♯レ」「♯ソシラ、ソ♯ド」という音形のつんのめるようなスリル
ワルツ2のテンポの変化なんて堂々としていながらも実に興奮させられます。
最後のラストスパートなんて涙が出ちゃいませんか?
しかも改めてやっぱり曲がいいわぁ。MA☆JIパネェわぁ。
和声的でロマン派ならではの音を塗りつぶすタイプの音楽を古楽でやることは少ないですが、
実は優れた楽器で良質な演奏がされると、こんなに破壊力満点になるんですぜ。

次はまたもやすげぇインパクトです、「覚悟完了」が済んだ方だけ再生してください(;`・ω・´)
ジョン・コウリによるエポックメイキングな(多分)エチュード集より、「別れの曲」をどうぞ。
このディスクもこの記事で語りました
(使用楽器:1832年製ブロードウッド)



今度は一転してエラく乾いたサウンド。「かちゃかちゃ」いうメカニカルな音ですね。
中間部の最高潮、フォルテでの半音階下降のインパクトにたまげない人はいないはず。
ピッチとか調律とかなにかが絶対おかしいだろコレ‥(;`・ω・)
ただはっきり言います。古楽マニアはこういうのがむしろたまんねぇ(;´Д`)ハァハァ
コウリのパフォーマンスも衝撃的ですね、ぐいぐい進む快速テンポの驚きは、
初めて古楽器による「パッヘルベルのカノン」を聴いた時みたいです。
和音のぶっ叩きとか楽器がかわいそうになるレベル

4番目にご紹介するのは、これまた筆者が自分でよく弾く「雨だれ」。
ゴベールによる1850年製エラールでの演奏です。
前この記事でレビューしました



まず開始するなり左手と右手のずれ方にビクーリ(´∀`;)
ゴベールのルバートはけっこうアクが強いと思うのですが、全然いやらしくなく十分納得のいくものだと思われません?
しかしなんなのよこの煌くようなエラールの音色
一音一音がまさに輝きを放っています。うおっまぶしっ!!
この曲も改めて聴くと実に傑作です。中間部の左手の和声をわざとスカスカな感じにしたりするアイディアなど、
ショパン独自の音のパレット操縦技術がいかされてますねっ。
ピアノという楽器の表現力を最大限開発した作曲家・ショパン。
そんな楽器の限界に挑んだ挑戦心を現代によみがえらせる上で、古楽演奏ほど適切な手段がありますでしょうか

いよいよ最後にご紹介するのが、なんとショパン本人所有の1831年製プレイエルの演奏(≧∀≦)
オレイニチャクが弾く「葬送行進曲」でして、このディスクもここでレビューしています



えーとぶっちゃけますと、演奏は急につまらなくなりました(; ^ω^)
オレイニチャクは多分モダン畑の人で、時々古楽器でショパンを弾くこともありますが、
あまりセンス的にマッチしないようです。
つぅか「モダン楽器の弾き方で古楽器を弾いているだけ」に思えますもん。
しかしショパンが!ショパンがッ!あのショパンがッ!!
ショパンが奏でていたまさにその音色を我々は今耳にしているのだッ!!(´つω;`)
けっこう完成されている楽器に聴こえます(モダンっぽい演奏のせいもあるかもしれませんが)けど、
でもよく聴くとやはり多少音が軽めで、古楽ファンの需要をしっかり満たしてくれるじゃないですか。

さて、残念ながらお別れの時間がやってまいりました(BGM:「別れのワルツ」)。
非常に困難な取捨選択を行わなければなりませんでしたが、他にもショパンのピアノ曲の古楽器による魅力的な演奏は
数多くあります
、古楽ショパンの魅力に気付かれる方が少しでも増えればいいのですが‥(;^^)



告知.
これからがんばって‥週2回か3回の更新をさせていただきますできるだけ‥(´・ω・`)
どんな形になるかは、はっきり分かりませんが。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2009/10/31(土) 00:05:00|
  2. 動画祭り
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:46

レイトンによるヘンデル「デッティンゲン・テ・デウム」

おはようのどっち
こんばんは皆様、ヘタレ管理人のJMPでございます。
またもやじりじりとアクセスが下がっております中、皆様いかがお過ごしでしょうか(^^)
そういえば家のマンションの入り口に咲いているキンモクセイが、あっという間に散ってしまいました(´・Д・`)
あの通りがかりにふわりと漂う優しい香りが大好きなのに‥。



ヘンデル「デッティンゲン・テ・デウム」他
オルガン:リチャード・マーロウ
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
指揮:スティーヴン・レイトン
hyperion CDA67678


layton.jpg

こんなに大泣きさせられたCDは久しぶりです(´つω;`)
思い出す限りでは、ヘレヴェッヘの「ライン」以来(ここでレビューしています)。
このCD、仕事の後会社の飲み会に行ってさらに打ち上げにも行き、遅くなったので弟の家に泊まりに行き、
夜通し「ぷよぷよフィーバーチュー!」をやって、翌朝家に帰ってくる途中電車の中で聴いたんですが、
もう聴いている間ずっと大粒の涙が流れっぱなしで困ったのなんのって
酒が入っていたせいもあったかもしれませんが。さぞかし周りの乗客からすると奇異に映ったことでしょう。

私は前から、ヘンデルの「デッティンゲン・テ・デウム」がしかるべき人気を博していないことが不思議でしょうがなかったのですよ。
ヘンデルの大規模合唱作品なら、オラトリオ「メサイア」とか戴冠アンセム集とか
しつこく色んな演奏がリリースされまくっているのに、なぜか「デッティンゲン・テ・デウム」は
それほど頻繁に演奏されないのが合点がどうしてもいかないのです(´・Д・`)
私的にはけっこう同じレベルの傑作だと思うのですが‥。
ご存じない方のために説明しますと、ヘンデルには「ほにゃらか・テ・デウム」というややこしい作品は複数存在していますが、
この「デッティンゲン・テ・デウム」は1743年に、オーストリア継承戦争においてイギリス軍がフランス軍に対し
「デッティンゲンの戦い」で勝利を収めたことを記念して作曲されており、
戦闘的かつ華やかでドラマチックな大曲として我々に伝えられました
「テ・デウム」というのは皆さんもご存知のように、普通はラテン語の宗教音楽として作曲される曲ですが、
ヘンデルは英国国教会のしきたりにしたがって原語歌詞を英語に翻訳した歌詞に対して作曲を行っています
編成は合唱と声楽ソリスト、ストリングスにオーボエにバスーンにナチュラルトランペットにティンパニとなかなか豪華で、
初演時には200人近い音楽家たちが動員された可能性があるとも言われていますよ(´・∀・`)
全体的にはニ長調の明るく輝かしい曲調に支配されていつつも、色々な(短調も含む)調性による楽章や様々な表情の変化が
豊かに込められている
、まさにヘンデルの天才をいかんなく発揮しているマスターピースでして、
ある意味J.S.バッハの「マニフィカト」に匹敵しているとお考えください。
雰囲気はかなり違うものの、同じヘンデルで言えば「ディクスィット・ドミヌス」にも近いような一大スペクタクルです。

前からこの曲が大好きでしょうがない私、古楽演奏を見かけるやとにかく可能な限り入手するようにしていたのですが、
不幸にもリリースされているCDの数は拍子抜けするほど少なく、しかもこれまで完璧に満足いくようなすばらしい名演は
一つも存在しておらず、しょうがないので私はファソリスのダイナミックな演奏をいつも聴くようにしていました。
(ティンパニが恐ろしくかっこいいんですよ)
SI☆KA☆SIッ!!ついに俺は文句なしに最高の「デッティンゲン・テ・デウム」を聴くことが出来たッ!(`・ω・´)
それが今回ご紹介しているレイトン/AAM/トリニティカレッジ合唱団の演奏ですぜっ。

まずは何も言いません、とにかくこの演奏の冒頭合唱と最終合唱をご紹介している以下のYOUTUBE動画を再生してみてくださいませ
きっと皆さんも自然と目に涙があふれてくるはず‥多分‥‥あふれてくるといいな‥(;´Д`)

【ようつべ跡地】※追記参照

何このとおまけににあふれまくってる音楽と演奏。
冒頭合唱"We praise thee, O God"は、「我らはあなたを讃えます、おお神よ、我らはあなたを主として認めます」というような
意味の歌詞(管理人によるテキトーな訳)。
「テ・デウム」は全体として神に対する力強い信仰告白によって成り立っている歌詞なのですが、
のっけからヘンデルはなんという大爆発によって曲を開始してくれたのでしょう(;゚д゚)
レ、ラレ、ララレ、レレレレレレラ」「ラ、ラララッレ、ラ、ラララッレ、ラッレ、ラ、ラ、レ」という
ティンパニが出せる音だけのユニゾンで開始されるインパクト抜群のイントロ。
その後オーボエ2本とバスーンによるモチーフ導入があり、
そしてブラス軍団が力いっぱいの勝利のファンファーレを挙げるッ!!
これ、ティンパニが実は私の大好きなベン・ホフヌンなんですよ(≧∀≦)あぁ、ホフヌンかっこいい‥。
オーケストラの導入はデビッド・ブラッカダーのナチュラルトランペットのクレッシェンドなんかもあって
最高に盛り上がりまくった後、いよいよ合唱が威勢良く参入。
全声部一体でいきなり「我らはあなたを讃えます、おお神よーーーーーーーー!!」という天への大絶叫。
その後いきなりふっとピアノになる鮮やか過ぎるダイナミクスの対比。ヘンデルもレイトンもパネェわこれ(´∀`;)
そして再度、「我らはあなたを讃えます、おお神よーーーーーーーー!!」という喉も張り裂けんばかりの合唱一体となった叫び。
神様もさぞかしうるさく感じていることでしょう
しかしヘンデルはさすが、1回目と2回目で上行と下行のメロディのシンメトリー的変化を付けています
カウンターテナーのソリスト(クリストファー・ローリー)の清楚ながらもメリスマの上手なソロがあった後には、
トリニティ・カレッジ合唱団の驚異的鍛錬っぷりのショーピースとなりますぜっ。
私はイギリスの聖歌隊や大学合唱団、ソプラノ(アルト)が少年合唱であることが多いため、敬遠しがちなのですが、
ここはクレア・カレッジ合唱団と同様ちゃんと男女の大人だけで構成されているので、その辺の心配は全く無用。
(メンバー表を見ると、アルトはカウンターテナーと女性アルトが約半々で構成されていますな)
つぅか、心配無用どころかはっきり言ってコイツら世界でも一流のうまさじゃないですか( ・∀・)
なんですかこのポリフォニーの圧倒的処理能力。各パートのくっきりした輪郭。
細かな表情付けのめくるめく豊かさ。クレア・カレッジ合唱団とどっちがうまい?
真ん中らへんからは、ヘンデルの天才的な音楽の展開に惚れ惚れさせられること必至。
合唱がニ長調に落ち着くと戻ってくる冒頭の「レラ」だけのモチーフ、
締めにはブラスと合唱が盛り上がるだけ盛り上がって神様を必要以上な勢いでほめ讃えまくります
終わりの管弦楽パート、3:41辺りからの地球をぶっ壊しそうなパワーに満ちたブラスとティンパニの轟音
コレを聴いて胸が揺さぶられない古楽ファンが果たしているのでしょうかッ!?(`;ω;´)

「デッティンゲン・テ・デウム」はこのディスクでは38分以上、全16楽章にわたって続く長丁場、
ヘンデルは次々に表情の変化や聴き所を繰り出しまくって聴き手を飽きさせません
ディフェンスに合唱指揮に定評のあるレイトンと、AAMとトリニティ・カレッジ合唱団の神演奏で聴けるとなればなおのこと。
例えば第4楽章"To thee Cherubin and Seraphin"で聴かれる、
「聖なるかな」「聖なるかな」「聖なるかな」のすさまじいクレッシェンドの圧力( ´∀`)
第5楽章"The glorious company of the apostles"では、合唱団の静謐な中で驚くほどファームな歌いぶりに度肝抜かれますとも。
ある意味MIDIの音源のような、デジタルな音の立ち上がりや保持のくっきりさ
ピノックのモーツァルト交響曲第40番や「ジュピター」の第2楽章を何となく連想するのは私だけでしょうか。
第6楽章"Thou art the King of Glory"では、ベースのソリストであるニール・デービスの
渋くダンディな歌声がたっぷりと楽しめますよ。
第8楽章"When thou hadst overcome the sharpness of death"では、途中からのフーガの処理能力に驚かされるのはもちろん、
それに加えてなんなんだよこの驚異的にうまいメリスマ(;`・ω・)
第11楽章ではナチュラルトランペット2本が威勢のよいファンファーレを高らかに鳴らし、これから何が始まるかと
ワクワクさんになっていると、第12楽章"We therefore pray thee"ではなぜかふっとパーセルの厳しい種類の合唱曲のような
暗くストイックな音楽にスイッチする
驚き。
第14楽章"Day by day we magnify thee"では、開始早々ブラッカダーの見事すぎるナチュラルトランペットのソロにウトーリ(;´Д`)ハァハァ
真ん中の最高潮では、絶妙なテンポの速め方にノックアウトされるしかありません。

ついにいよいよ最終合唱、"O Lord, in thee have I trusted"です。
歌詞の意味は大まかには「おお主よ、私はあなたに信頼を寄せました、どうか私を破滅からお守りください」という感じ。
もう歌詞だけで泣けます(´;ω;`)苦境においても主だけを砦とした、ダビデ王のような敬虔な信仰。
きっとイギリス国王ジョージ2世もこの心積もりで戦場に出かけ、成功を収めたのでしょう
(別に私は決して、世界のいずれかの陣営に神が味方してるなんて思ってもいないですけど。つぅか無神論者です(;-_-))
初めはJ.S.バッハのロ短調ミサの「ドナ・ノビス・パチェム」のようになだらかな開始。
優しく心に響くナチュラルトランペットの歌とローリーの心のこもった賛歌が俺らの胸を打ちまくり
「どうか私を破滅からお守りください」の歌詞で聴かれる、「♯ファシラソファ、シラソファ、シラソファ」という
しつこくならない範囲での絶妙な繰り返しのテクニックには、阿部さんも「いいぞ‥」と賛辞を惜しまないに違いありません。
その後突然ッ!「おおおおおぉぉぉぉおおおおおおッ!!!!」と
まるでジョナサン・ジョースターみたいな叫び声を挙げまくる合唱ッ!!(泣)
確固たる構造でコントロールされる合唱が、神へのゆるぎない信頼と信仰を表現しているようです
本当に不思議なんですが、私神なんているとこれっぽっちも思ってないのに、これを聴いていると私も
「おお主よ、私もあなたに信頼を寄せさせてくださいッ!」とクリスチャンになりそうな勢いで感動するんですよ(´つω;`)
そしてついに動画で言うと7:16辺りからの、最後のアグレッシブな祈りが来るッ!!
「どうか私を破滅からお守りください」という(敬虔だけど)声高な要求が、
♯ファーラーレーーーーーー」というインタラプテッドカデンツの響きで
今までになく命がけに訴えかけられ、同時にブラスとティンパニが「もう楽器ぶっ壊れてもいい」という覚悟完了している
大爆発で応える様に、一体誰が涙を禁じえましょう゚・*:.。..。・゜・(ノД`)・゜・。. .。.:*・゜
もう私何べん聴いてもここ泣いてしまいます。星明子のような目の幅涙

‥‥はぁー、管理人は前から熱い思いを寄せていたレパートリーでこんなに満足できる演奏を聴けた喜びでいっぱいなせいで、
なんかむやみに必死こいて語ってしまって読者の皆さん置いてきぼりかもしれませんが、もしも少しでもこの曲と演奏の
すばらしさが伝われば幸いなのでございますよ(´・∀・`)

このCDでは余白にオルガン協奏曲第14番イ長調と、
ヘンデル好きとイギリス人なら誰でも知っている戴冠アンセム「祭司ザドク」が収録されています。
イ長調のオルガン協奏曲は、作品4にも7にも入っていない独立した曲のようで、
作品6-11のコンチェルト・グロッソと音楽的に共通している比較的地味な曲ですな。
でもAAMとマーロウはきびきびとしたレパートリーにふさわしい佳演を聴かせており、楽しませてくれるぜ。
第1楽章では、私が個人的に好きなポーリーン・ノブスのアインガングが聴けるのもうれしいところ。
「祭司ザドク」はもう説明の必要もないような名曲ですが、
こちらもレイトンの爆演&完璧な統率の感動ゆえにハンカチが欠かせません
レイトン、本当に合唱指揮者として超一流だと思います。頼むから古楽専門になってくれないかなぁ‥。

もうこれはヘンデリアンや合唱好きだけでなく、古楽ファンの皆さん全員に広くお勧めさせていただきますよッ!
私的にはヘンデル記念年に聴いたディスクで一番のお気に入りになりそうです。
(今年のリリースか去年のリリースかよく分からないのですが(;´Д`))



追記.
記事中の「ようつべ跡地」というところには、もともと今回レビューしているディスクのハイライトをご紹介している
YOUTUBE動画が貼ってありました。動画を挙げたのが先週土曜日で、☆5つの評価を下さった外人さんもいたりしたのですが、
実はつい昨日「AAMconnectedさん」からこんなコメントが来てしまったのです。

「AAMを応援してくださるのはありがたいことですが、AAMの録音をWEB上で公開することは著作権の侵害に当たります
AAMの団員たちは、CDが売れることで活動資金をまかなっています。よければ動画を削除してくださいませんか(要約)」\(^o^)/

‥‥断腸の思い(ちょっと大げさ)でしたが、とにかく動画は削除しました(´・Д・`)
よりによってブログにアップする前日に言われるとは‥。
AAMはどうやらYOUTUBEで音源が公開されることに敏感なようですので、今後注意したいと思います。

読者の皆さんの中には私が毎回何かやっつけ動画をアップするのを楽しみにしてくださっている方もおられるようですから、
何もないとちょっと申し訳ないので、今回の記事といちご100%関係ないですけど、
私のお気に入りの音楽と演奏をご紹介している動画でも載せてみますね。
ガルッピによる4声の協奏曲第4番ハ短調、ご存知アカデミア・ビザンチナによる演奏です。
この「人間にこれ以上のことできっこねぇだろ」という音世界、どうぞご堪能ください。
ディスク自体はここでレビュー済みです(←リンクあり)。

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2009/10/24(土) 00:05:00|
  2. イギリスの古楽
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  4. | コメント:8
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プロフィール

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趣味:クラシック音楽鑑賞、ピアノ演奏、作曲、散歩
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ブログ名の意味:ハイドンのパリ交響曲集を初演したオーケストラ
尊敬する人:フランス・ブリュッヘン
愛する女性:秋谷智子さん
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